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紙の本
ただ見ているだけでも楽しい造形の妙。こつこつとためた仕事の力。
2007/04/26 14:42
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物の種の写真。それだけといえば、それだけです。日本に3、000種以上ある種子植物の中から300余りについて、花とそのタネの写真が載っています。
どのタネの写真にも一ミリのメモリが写しこんであるので、大きさもわかりやすい。各ページの下に一行、そのページ掲載の植物へのコメント、区別のポイントが書かれていますが、これもなかなか愛情が感じられる一言です。
野草の類が多いですが、ヒマワリやシソなど、栽培植物の入っています。幅は広いですが統一感はあまりありません。とりあえず著者が手に入れることのできたものを集めたという感じですが、それでもこれだけの数をまとめたのは苦労もあったと思います。
シソを育てようとタネを買って、ルーペでみたらきれいな石垣状の模様があり、へえ、と一ミリに満たない造形にため息をつきました。この本にも載っています。著者がこの本をつくるきっかけになった、と書いているアオツヅラフジはアンモナイトのように巻いた貝殻のようななんとも不思議なタネ。ヌメリとした「味噌ゆべし」(知らない人には変な例えでごめんなさい)のような道端のヘラオオバコのタネ。綺麗なセンリョウ、マンリョウの実の中のタネはこんなだったのか、と初めて見るものもありました。
植物を好きな人には、葉や枝や、花とは違う一面があって楽しめると思います。この本に載っていないけれど自分の身近にあるタネを、どんなだろう、と見てみたくなるでしょう。それぞれの種から、どんな芽がでてくるのだろう、と育ててみたくなるかもしれません。
最近はWeb上で種子の写真も検索できますが、まだまだ多くはなく、手近で手軽にみられる本はあまりみかけません。結構貴重な一冊だと思います。図書館でみつけ、入手可能になれば嬉しいとの希望をこめて投稿します。
タネの写真。それだけの写真集ですが、楽しいです。
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