ネズミあなのネコの物語 みんなのレビュー

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投稿者：佐々木　なおこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

月曜日は海のスープ、
火曜日はタラのやきもの、とこがね色のマッシュポテト、
水曜日はインドふう米料理に、タラのくんせい
木曜日はタイのあみやき、
金曜日はスズキのフライ、レモンバター風味、
土曜日はアジを酢とたまねぎにつけたマリネー、
そして日曜日は特上イワシパイ。
ネコでなくても魚好きにたまらないこの一週間のメニュー！
この絵本の舞台はイングランドのはずれにあるコーンウォール地方の小さな漁港。
「はなこ」というネコと漁師のトムじいさんのお話です。
ふたりが住むその漁港には石づくりの大きな防波堤があり、それがとても狭かったので、
漁師たちは「ネズミあな」と名づけていました。
ある時、大嵐が続き漁に出られない日が幾日も続き、
この漁港に住む漁師たちやその家族は食べるものが尽きてしまい、
困り果ててしまいました。
そこで、ネコのはなことトムじいさんは
身寄りのないもの同士、ふたりして漁に出かけるのでした。
そして…。

魚料理のなんとおいしそうなこと！
はなこの毛並みのなんと美しいこと！
そしてトムじいさんのなんと勇敢で優しいこと！
最後のページまでたどり着いても、
うっとりして絵本のなかなか閉じることができないほど、
素敵な一冊です。