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上巻・中巻での様々が、全て解決する巻。大聖堂も、家族も、兄弟も。厚いけれど素晴らしい作品。中世好き以外の方にもお勧めできる1冊。
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大聖堂をめぐりめぐる血と汗と涙とど根性の物語。ようこんな逆境思いつくわと感動することうけあい。あと聖職者っていいよね!!!!
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●プランタジネット朝成立直前の12世紀イングランド。
ヘンリー王の死後、その娘のモードとエンリー王の甥に当たるスティーブンは王位を巡って激しく対立し、世は混乱のきわみにあった。
大聖堂を建てる事を夢見る腕の良い建築職人トム・ビルダーは、豪族の息子ウィリアム・ハムレイのための屋敷を建設中であったが、ウィリアムがシャーリング伯の娘アリエナに婚約破棄されたことが原因で建設は取りやめとなり、彼は首になってしまう。
折り悪しくその後の仕事に恵まれなかったトムは、飢えと寒さの中、妊娠中の妻アグネスと二人の子供と共にさまようが、その最中、運命的な出来事に遭遇する。
一方、キングズブリッジ修道院分院の有能かつ厳格な若き院長フィリップにも、意外な出会いが待っていた。モードの兄、グロスター伯ロバートに仕える弟フィリップが、驚くべき報せを持ってきたのである。彼はその為キングズブリッジへ赴くが・・・。
●なんだか少年まんがのようだなあ、と言うのが読後の感想。
善悪のキャラがはっきりしていて、おはなしもこんな感じ。。
主人公サイドの善キャラたちは、自分の夢を実現するために計画してがんばる。
→彼らをねたむ極悪人たちが、あの手この手で邪魔をして、主人公たちはこてんぱんにやられる。
→逆境の主人公たちは大逆転の一手を思いつくorお助けキャラが出現して大勝利!!悪人たちはキィー!!
おおむね、このパターンの繰り返しです。
なおかつ、主人公たち&敵キャラたちがだんだんレベルアップしていくところはなんだかゲーム的。これを王道と言わずしてなんと言う。
でも、このシンプルさが昔ながらのエンタテイメントって感じで面白いのです。
フィリップ院長がすてきです。(こそり)
そう言えばこれ、修道士カドフェルと同時代の話なんだよなあ。
シュルーズベリ修道院もたいがい事件に関係しすぎだが、キングスブリッジ修道院の殺伐っぷり&トラブルに巻き込まれっぷりは、酷すぎる。
ヒュー・ベリンガーもウィリアム・ハムレイも同じスティーブン王の臣だったはずだけど、話の傾向が違いすぎるなあ。日本の小説だと・・・・・うまい例が思いつきません。ガク。
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上中下巻合わせてのレビューです。
中世イングランドを舞台にした、めくるめく人間ドラマは、
あまりの試練の連続や、人間性の醜さの描写に、途中で読むのがしんどくなりつつも、引き込まれていきました。
あれだけ悪玉達に妨害をうけながらも戦い続けたフィリップ、ジャック、アリエナが、最後に報われてホッとしました。
まさに「大河小説」といった読み応えでした。
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組織が腐っていくのか、人が腐っていくのか。クリスチャンではないわたしにはわからないが、どれだけの苦境に陥っても、人間にとって、神は信じられるものなのだろうか。50年近くにわたる大河ドラマも大団円。憎悪、嫉妬ってなかなかふりきれないものです。
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悪い状況が打破される様は相変わらず痛快。
しかしちょっと同じパターンには飽きてくる。
上中巻で慣れたのか、段々読むスピードが早くなったようだ。
さくさく読めて楽しかった。
結構な年月が一瞬で過ぎてしまったり、
ジョナサンがトムに感謝したりするところは
ちょっと年月の重みが無さ過ぎるのではないかと思った。
最後はまぁハッピーエンドだと思う。
おさまるところに収まったと言う感じ。
しかし後半には大聖堂と言うタイトルは言葉としての大聖堂に留まって、
舞台であったキングズブリッジ大聖堂の建築はあまり関係無かったようにも思われる。
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ウィリアムがちゃんと処罰されてほっとした。行脚を提案するフィリップがかっこ良すぎて、最後の最後で痺れます。彼こそが私の中での主人公でした。