紙の本
御手洗潔最初の事件
2004/09/24 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ずるっぴ - この投稿者のレビュー一覧を見る
半分近くまで読んでも「これ、推理小説?」といった感じの作品。
それは作者も認めているところらしい。が…その謎は後半いっきに解明していくのだ! 記憶をなくした主人公が過去の自分を解明すべく動き出したその結果、彼が見たものは……
おどろおどろ感もなく、館もアリバイも密室もない。でも彼が最後に見たものはあっと驚く結末と、それによってもたらされる不思議な安堵感。
人の脆さ、今いる場所の危うさ、それは誰もが持ち合わせているものなのだと、しみじみ実感させられる。
ここで御手洗が果たす役割は…? 主人公との関係はその後?
個人的には占星術殺人事件よりオススメです。毛色が全くちがうけれどね。
投稿元:
レビューを見る
御手洗と石岡の出会いを描いた作品。
思えば占星術殺人事件では、二人の出会いについては語られず、いきなり石岡と御手洗が登場していたので、この作品を通してその出会いを知ることができ、御手洗フリークとしては非常に喜ばしかった。
作品自体は、無理矢理構築したかのような美談なのだが、楽しく・爽快に仕上がっている。
投稿元:
レビューを見る
私が小説を読んで号泣したのはこの本が初めてで、そして今までの人生の中でこの本だけです。そういう意味では、未だにこれ以上の本には巡り会えていません。
とにかく切なくて、苦しくて、涙を流さずにはいられないです。
御手洗潔シリーズの原点、という意味では最初に読むべき本ですが、何作か読んだ後に読むと、よりいっそう感動すると思います。
詳しく語るとネタバレしそうでこわいので、多くは語りません(笑)
投稿元:
レビューを見る
これを最初に読んでいたら、カズミストになったかもしれない。記憶を失った青年と謎の少女、そして御手洗潔の名推理。読んだあとで少しせつなくなりました。
投稿元:
レビューを見る
名作中の名作。ミステリファンに限らず、誰が読んでも楽しめる小説だと思う。もう男のロマン全開。ぜひ読むべし。
ただし、他の御手洗シリーズを読んでからのほうが、より楽しめるはず。
投稿元:
レビューを見る
思わずにやにやしてしまう。島田作品の中で比べると、ミステリーってかんじよりもサスペンスって感じがする。
投稿元:
レビューを見る
記憶を失った「俺」は石川良子と名乗る女性と出会い、そんまま同棲をすることに。自分に星座の知識があることに気づいた「俺」は占星術教室を訪ねる。そこには
御手洗潔という男が住んでいた。
記憶は戻らないまま、自分が人を殺したと書いてあるノートを発見することに・・・
心理サスペンス
御手洗潔にとっても重要な意味をもつ怪事件。
島田ファンには必読の大変ロマンティックな作品、私も大好きな1冊です。
投稿元:
レビューを見る
完全改定版もでていますが、始めに読んだのがこちらなので…。
島田荘司の作品の中で一番好きかも。
投稿元:
レビューを見る
御手洗潔シリーズ。でもいくつかの御手洗シリーズを読んでからこちらを読んだほうがいいかも。シリーズ中1・2を争うくらい好きな作品。とにかく御手洗の隠れた優しさに泣きました。私は最後の最後まで「俺」が誰か気付きませんでした(あほや〜)
投稿元:
レビューを見る
実質的に御手洗潔「最初の」事件といっていいと思う。
御手洗潔シリーズで一番人気があるようだ。たしかに、この作品は物語として圧倒的に優れている。普段ミステリーを読む読まないにかかわらず、他人に薦めるならまずこれだろう。
ならなぜ星4つなのかというと……単に完全版が別に出されているからに過ぎない。
完全版と読み比べて、島田荘司の変化を見てとるのも面白いかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
御手洗シリーズで一番好き。そして一番胸が痛い。トリックとか犯人とか、もうそんなのどうでもいい。ただただ彼のことを・・・。
投稿元:
レビューを見る
これもすごく好きな話〜。改訂版も読みたいんだけど…。初めて読む方はこれ以外のどれかを読んでから読むとラストの驚きが数倍に(言い過ぎ?)。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーであると同時に青春小説でもあります。トリック云々は二の次にして、本作の持つ切なさや痛みを味わって欲しいです。この頃の島田荘司は素晴らしかった。
投稿元:
レビューを見る
御手洗シリーズ。シリーズ内でも「最初に読まない方が楽しめる」点では特異。ほんとうに切なくて、素敵なお話だと思います。改訂版も読んでみたいなあ。
投稿元:
レビューを見る
〔御手洗潔シリーズ〕
今でも一番心に残り続けている小説です。
ミステリ小説であると同時に青春小説でもあるこの作品は今でも燦然と胸中に輝いています。
出来れば御手洗シリーズを何作品か読んでから読むのがオススメです。