紙の本
彼(彼女?)を知るならまさにこの本。
2002/07/09 18:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:司既 敬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なぜ四回もこの本がリニューアルされ続けているのか…それはこの本が時代を超越して生きる人間に多くを語りかけるからではないだろうか? 私は四回目の作品を読んだが、かなり衝撃的だった。美輪さん個人の話はもとより、芸術・同性愛・親子の絆など、今も昔もまったく変わらないものたちを深く掘り下げている作品だと思う。
紙の本
美輪明宏さんを知るなら、まずはこの一冊。
2001/08/22 00:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱおっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年以上前から読みつがれている大ベストセラー、美輪明宏さんの自叙伝です。美輪さん独特の美しい世界がちりばめられた、文章の宝石箱とも言える素晴らしい書籍です。数多くの男性たちとの恋、彼をめぐるめくるめく芸術の世界、そしてそんな彼に向けられる羨望と嫉妬のまなざし。まさに美のバイブルです。心が洗われる一冊。
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美輪明宏の33歳までの自叙伝。1935年に長崎に生まれ、3人の母に育てられ、美しいものに敏感な少年時代を過ごす。10歳で被爆、歌との出会い、初恋、父との確執、歌手を目指し上京、貧乏暮らし、歌手として成功、落ち目、そして復活、ヨイトマケの唄、毛皮のマリー等のヒットを放つまでの波乱万丈な人生が綴られる。多少の脚色はあるとは思うが、それにしても濃い!ボケっと暮らしている人間が絶対に経験しないような修羅場を何度も潜り抜けてきたからこそ、今の美輪様があるのね、と納得。学校の教師に歌の才能を見出されたり、中学の先輩が光源氏のように美輪様に教養を与えたり、子供の頃からやっぱり凡人とは違うのね。う〜む、凄い。美輪様好きにはお勧め。
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少年?時代の美麗さに驚きです。
そりゃさぞかしおモテになったろうに…。
まだあんまりスピリチュアルな事が書いてなくて訝しがらずに読めました。
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ものっそい昔に書かれた話。美しく書こうとすごく注意をはらって書いたのではないかしら。あんまりスピリチュアルな事を書いてないので、素直に読めます。
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美輪明宏の過去。今言ってることは、こういう過去の上にあるものだという履歴書
美輪さんの本の中で(多分)初めて読んだ本
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美輪様すげええええええええええ!!!
モテモテ美少年時代は、普通に面白い。
この人凄すぎるww
何万人彼氏いたんすかw
ゲイだろうと、ノーマルだろうと、何ものをも魅了する力があったんでしょう。
私の印象では、美輪さん=モロ様、もしくは、江原さんとオーラ★なんだけど
歌手であって、役者であって…
戦争を生き抜いて…
壮絶な人生があって、今のあの『化物』めいた美輪さんがいるんだろうと妙に納得させられる。
宗教関係は、ヌルー。
でも、信じることは大事だなぁって思う。
しかし、この人生は凄いんだけど、私がこの本を「ジェンダー」にカテゴリしたいです。
この人、男とか女とか関係ないんだもん。
前にゲイの本で、日本はクロゼット(カミングアウトしない人)が多くて生きづらい云々って書いてあったし、TGの人の本読むと、子供のころに、性アイデンティティについて悩む時代があって、というか、その部分が大半を占めていて。
どう認められなくて、どう悩んで、どう決断したか。って。
しかし、この人、その描写が全くなく。
悩まなかったことがないとは思わないんだけど…。
そうであったことが、とても自然に書かれていて。
>男同士、女同士のダンス、抱擁、接吻、そんなものは長崎にいたころからの経験済みで、別段珍しくもなんともなかったが…
>故郷ではほほえみを持って見守られていた愛が、場所が変わっただけで、こんなに迫害を受けねばならぬものなのだろうか。
自分で、そこらの女よりよっぽど美人だったって言っちゃうくらいだし、長崎はこんな寛容な土地みたいだし、親も厳しくなかったようだし、当たり前に過ごした結果なのかもしれないけど…。
そんな環境でどうやってこの人の性アイデンティティが形成されたのか、興味があります。
ジェンダーの学者や、私達が、机上で「男女差別良くない!」とか「同性愛だって認めるべきだ!」とか、TGの人たちが「元の性に戻りたい!」とかなんとかって、言っているけれど
結局は、「男」「女」ってカテゴリにこだわっていて、抜け出せなくて
私はそれがどうも違和感で(別に自分が中性やビアンになりたいわけじゃない)。
でも、美輪さんは、そんな議論をずっと超えたところに自然にいる人だと思った。
>男も人間ならば、女も人間とすれば、男が男を愛し、女が女を愛しても、神の目から見れば、それはただ、人間が人間を愛しているだけではないか。
「人間」っていうくくりで見れば、誰を愛したって、どんな格好したって、どんなカラダだっていいじゃない。みんな人間だよ。
って、みんなが思えたときに初めて、ジェンダーフリーになるんだと思う。
同性愛差別反対、女性蔑視反対!が、ジェンダーの核ではないんです。
と、思います。
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本人直筆の自伝。
これがすべて事実だとしたらものすごい濃密な人生を歩んでいるんだなと思う。
時系列が前後しているところや、わざとあやふやに記述しているところが、また、夢のようでもあり面白い。
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今は新装版に変わっています。
自伝ですが、もはや映画のような人生です。
やはりこの人は凄いです。
初めて読んだのは7,8年前ですが再読するたびに
人生の持つ、人の持ついろんな力を考えさせられます。
文章も綺麗ですし、何より強くそして優雅な内容です。
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美輪明宏の少年時代からシャンソン歌手として俳優として成功するまでのノンフィクション。長崎で原爆に合ったり、ゲイに目覚めたり、どん底の生活をしたり、あます所なく書き連なれている。
ただの気持ち悪い人じゃないんだ。すっごい苦労して、自分の才能を信じて努力して這い上がってきた人なんだ。前向きに生きて、成功するために文字どおり泥の中から出てきた人。すごい。
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美輪明宏さんの『紫の履歴書』(水書坊)から
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小林先生から、
「丸山さん、あんた誰かを恨んでるんじゃないかい」
御宅へ伺いざま、頭から図星をさされた。
「ええ、でもどうしてわかりますか?」と僕が呆れると、
「私には、何でもちゃんとわかるんだよ。今のあなたは地獄に居るんだよ」
「ええ、まあ地獄と言えば地獄でしょうね」
「何だか、そのわけを話してご覧」
僕が株で騙されたこと、その男が卑怯な奴で僕は七代まで祟ってやろうと思っていることなどを、かいつまんで話した。
「そうかい、それは気の毒なことだったね。でもね、よく考えてご覧、騙されるからには騙される方にもそれだけの油断と慾があるんだよ。万事、人まかせなどにせず、自分の力で身分相応に地道にやっていたとしてご覧。誰からも騙されるに済んだはずだろう。
たとえ向こうが騙そうかとかかって来ても、“ええ、私はこれで結構です。自分なりに努力してみます”という気持でいたとしてご覧。相手は騙そうたって騙せないじゃないか。相手に人を騙すという罪を犯させたのはあなたの方だよ。気の毒なのは向こうの人なのだよ。あなたは、むしろ、貸しがあっても、向こうの人は、一生あなたに人生の借りを背負って生きていかなければならないんだよ。
それに比べてあなたは胸を張って大手を振って誰からも指をさされずに生きてゆけるじゃないか。あなたはいい勉強をさせてもらったんだよ。高い月謝だけど、まあいいじゃないか。一度、失敗すれば二度と同じ失敗はしなくなるだろう。
“すなわち変化(へんげ)の人を遣わして、これがために衛護(えご)となさん”で、きっとその人はお釈迦様を修行させるために悪魔の役を果たした提婆達多(だいばだった)と同じ役目であなたを修行させてくれた菩薩なんだよ。その人に向かって嫌な役目を引き受けてくれて有難うと感謝してもよいくらいじゃないかしらん。あなたが向こうの立場になったとして考えてご覧?向こうの役を演じなくてよかったと思うだろう?その人のことを気の毒だと哀れんでも、決して怨むことは、ないんじゃないかね?」
私は、ニコニコしながら、ゆっくりと順序よく説かれる先生の言葉の一つ一つが素直に受け止められた。何だか自分が段々と浄(きよ)められていって、尊い仏になったような気持になった。
「どうだい、気持が晴れたろう」
「はい、何か、もやもやしたものが、なくなっていったようです」
「そうかい、それはよかった。それが極楽というものだよ。地獄、極楽はあの世ばかりにあるんじゃない。おのおのの胸三寸にもあるんだよ。スイッチの切りかえ一つで、地獄にでも極楽にでもなるんだよ。それを悟りといって仏になる第一歩なんだよ。つまり即身成仏ということだよ」
「なるほど、よくわかりました。よい勉強になりました。これからも何かにつけてご指導ください」
「いいえ、柔和質直な心で何の抵抗もなく聞いてもらえて、私のほうこそ感謝しますよ。どうもありがとうね」
私は来た時と異(ちが)って、身も心も軽くなり、爽やかな心で家へ急いだ。
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『オーラの��』では菩薩のように思える美輪さんにも僕たちと同じように恨みや嫉妬などで苦しんでいた時が過去にあったこと、そしてそれを救ってくれた先人たちがいたことをこの本で知った。“すなわち変化(へんげ)の人を遣わして、これがために衛護(えご)となさん”、この言葉が胸に残る。
きのう引き受け氣功東京講習会があったんだけどそこでも藤谷康充先生が「憎いあの人は鬼の面をかぶって気付かせに来てくれたんですよ」と話された。そう、上の美輪さんの話と同じなんだね。
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世直し本のような他の本と違う、自伝。
美輪明宏さんの生い立ちがわかります
http://ameblo.jp/mirrorka/entry-10000274756.html
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スピリチュアル系の番組で発言する美輪さんは正直苦手ですけど、この本に出てくるパンクな美輪さんは大好きです。
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美輪さんのことは、子どものころは謎めいた人、としか
思っていなかった。
この本は、前半生について書かれていますが
美輪さんがとても一言では言い表せないくらい激動の
日々を過ごされていたのがわかります。
過去の恋愛の話、信仰の話など、何度も読み返しては
心に刻みます。
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まさに、美輪さんのリアルな履歴書。 過去、数々の大変な経験が今の美輪さんを作っているんだなあ〜と納得しました。