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[ 参考となる書評 ]
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梅原猛氏の処女作か、それに近い作品。
「かたち」を望月・佐和両氏、「心」を梅原氏が担当していたと思う。
現在に至るまで、仏教の解説書としては最も優れたもののひとつだろう。物事の本質を一言で要約する筆致はこの頃から秀逸。
ほとんど知識なく、仏像ガイドブックとして読み始めても面白く、さらに、いつの間にか仏教の世界に迷い込んでいる自分を発見するはず。
禅と密教の対比・深遠な十牛図の世界を平易に解説した文章など、今読んでも十分面白い。思うに萩尾望都や光瀬 龍の元ネタはこの本ではないか?
1965年の初版以来110刷を超える。内容的に古びるものではないので、是非再版し続けてして欲しい。
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(1993.06.04読了)(1980.10.24購入)
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仏像に現代的意味はあるのかという問いから始まり、仏像の誕生、現世利益の仏、彼岸への憧憬、絶対の探求、変化の仏、そして路傍の仏へと続く内容は仏像と心のかたちをより身近なものにしてくれる。
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昭和40年(1965年)の初版以降、110版を越えて読み継がれてきた1冊。今夏に参加した奈良国立博物館の夏期講座で知って購読。50年たっても内容はちっとも古びていなくて、仏像を基本から分かりやすく勉強できました。
例えば、今まで如来像について、釈迦や薬師など名前は知っていても、それが何を意味しているのか腑に落ちていませんでしたが、この本によって、釈迦如来として仏像が誕生し、それが発展して現世利益の如来となったものが薬師、というようにそのルーツがよく理解できました。
ただ、著者の1人、若き日(40歳くらい)の梅原猛の文章が暑苦しいです。いちいち、主語が「われわれは」で、“勝手に仲間に入れないでほしいなぁ”と気になってしまいます。書いてある内容は共感できるのですが…。