「第三の選択」の謎 宇宙への人類移送計画は真実か？！ 地球の危機はここまで迫っている みんなのレビュー

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投稿者：神楽坂　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　地球温暖化が明らかになったのは1970年代後半のこと。現在では具体的な対策が立てられているが、当時は実態がよく分かっていなかったため、過剰に不安をあおるものであった。一部には人類滅亡の危機と騒ぎ、その破局から逃れる方法を真面目に論議していた人たちさえいた。
　第一の選択は、水爆で上空の炭酸ガス層に穴を開けること。第二の選択は、地下に巨大シェルターを建設して住むこと。しかし、どちらも現実的ではない。そこで、地球上の人類は放っておき、選ばれた一万人だけを火星に移住させようという「第三の選択」が考え出された。
　アメリカと旧ソ連が合同でその作戦を進めていたというのが、この本の内容である。果たして、宇宙に人類が移住できるのか？　月面、火星、スペースコロニー等、その可能性について真面目に語られている。