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一個一個が短くて隙間時間にちょうど良いです。
ただ・・・なんだろうな。
緋文字の時も思ったけど
この人の作品に出てくる人は、さびしい。
たぶん、現実の人間がこれより素晴らしいってことでは
ないけれど、さびしい。
孤独だとか、そういう意味じゃなくてね。
人の心の弱さが、
善良な愚かさが、さみしい。
大いなる岩の顔が一番好きだけど
やっぱり彼だってなんだかさみしい。
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あちこちで褒めちぎられていたので読んでみたが、
今一つピンと来なかった。
自分の頭が悪いせいか(´Д⊂ヽ
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ボルヘスの『続審問』を読んで興味が湧いた。サリンジャーすら古典とされる今日日、1800年代に活躍した作家ともなれば、当時の社会規範に基づく価値観の相違や宗教観等、現代人にとって決して親しみやすいものではないはず。それが読まれにくい要因だと思う。
つまり、それでも『ウェークフィールド』を読んでみたいと思わせたボルヘスが凄いということで(笑)
さておき、本短編集、予想外に楽しめた。宗教的な色が濃いのでは(それだけでもギブの対象になり得る)という懸念も思ったほどではなく、時代を感じさせる部分も含め、ファンタジックに展開される物語の数々は、マルケスの短編集を読む楽しさと同等かもしれない。
『白い老嬢』を読んでいて、昔読んだフォークナーのホラー短編『エミリーに薔薇を』が脳裏に甦ったのだが、案外影響受けていたりして。
ホーソーンといえば、有名なのは『緋文字』である。これまでに三回映画化されているようだが、私は、1972年のヴィム・ヴェンンダース監督作をだいぶ前にTV視聴した(劇場未公開)。
宗教色が強く、現代に通ずる普遍的テーマとも言い難い内容で、重いわぁとしか思わなかった。原作を読んでみたいと思わせる要素は皆無だった。
本書を読んで、あらたに『緋文字』を読んでみたいと思ったかというとそんなことはなく(笑)、新しいアンソロジーが出版されるようなことがあれば、またそのとき会いましょうという感じだ。ボルヘスも『緋文字』より『ウェークフィールド』って言ってるしね。
ちなみに、ググったら「日本ナサニエル・ホーソーン協会」というのがあったんだけど、細々ながらしっかり活動しているようで、何というか日本のディープな読書界をかいま見た気がした(ちょっとだけ)
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19世紀のアメリカ文学というなじみがうすいジャンルであり、訳も古めかしく、読み終えるのにだいぶ時間がかかった。やはり、ピューリタン的精神世界の理解が不可欠か。とはいえ、前半に収められた初期作品群の幻想性、後半に収められた寓意に富んだ作品群、どちらも味がある。柴田元幸さんのアンソロジーですでに読んでいた「ウエークフィールド」がやはり出色。処女作といわれる「アリス・ドーンの訴え」の完成度に驚く。作家の才能に唸ることしきり。
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不気味な話、変な話が多い中で、『雪少女』がファンタジー要素多めで可愛かったな。『僕の親戚、メイジャー・モリヌー』『ヤング・グッドマンブラウン』も印象的。『ウェイクフィールド』はほかの訳で何度も読んでいるが、やはり出色のデキだなあ。