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紙の本
不思議が一杯
2008/04/16 00:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは傑作だ。
殺害計画を立てたのに、意外な展開に翻弄される登場人物達。
ミステリーのみならず、人間の欲望・奢り・痴情が交錯して読んでいる間中ドキドキします。
そして、東野作品にありがちな「後はご想像にお任せします」というラスト。不思議とイライラしません。さすが。
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どうしようもない悲劇
2020/06/09 18:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る
卑しい欲望に繰られた人々が、どうしようもなく堕ちていきます。
コメディっぽくも描けるのでしょうが、この作品はシリアス寄り。
ドロドロの黒さが読み応えあります。
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リレーはつかみ?
2020/06/02 12:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々な意味で失敗の殺人リレーですが、それより何より悪辣過ぎる人物達に振り回される人間の哀れさを一番感じます。
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住民としては…
2004/07/25 03:07
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投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
産業機器メーカーの3人が、同じ付き合っていた女性社員に妊娠したと告げられる。脅迫にも近い女性の言動に殺意を抱いた3人は共同して殺害する事を決意するが、犯行後に殺されたのは殺そうとしていた3人の内の一人だった。そして、また一人。二転三転する息もつかせない展開、そして驚愕のラスト…。
題名の「ブルータス」とは開発中の産業ロボットの名前である。人間を排除し産業ロボット中心の構造を押し進めようとするメーカー。人間とロボットの関係を問いかけつつ、奇想天外な完全犯罪が進行します。動機も犯罪も緻密に構成された第1級のミステリーです。ふむぅ、プロローグで刷り込まれたテーマに最後まで惑わされてしまいました。完全に脱帽です。(^_^)v
さて、事件の所轄が最初の死体発見現場である狛江署なんです。(^_^;) 実は狛江署の狛江市はボクの住んでいる所なんです。狛江市は東京都で都下36市に一つ。日本で2番目に小さい市です。都下ながら市街局番は唯一の03。隣接は世田谷区成城、調布市です。…何と行っても小さい市なもので自前の警察署は無いのですね。所轄は調布警察署になります。成城署もまたがっていますね。と、言うわけで狛江署なんて無いのであります。まあ、小説ですから構わないのですが、住民読者としてはちょっと感情移入がしにくくなりました。(^_^;) 東名高速の出口も話の中で出てきますが、関西方面からですと川崎インターの方が近いとなっていますが、距離感から見るとそう言えるのですが、用賀インターで降りてもそれほど変わらず、交通事情によれば早い場合もあったりします。自分の知っている地域が舞台だといろいろ細かいところまで目がいってしまうものですね。
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題名が意味が解りそうで解り難い
2020/01/21 23:41
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投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は犯罪者側から物語を描いた、いわゆる倒叙物である。
こういう倒叙物であれば、作品の主眼というのは完全犯罪を目論む側に不測の事態が起きて、果たして犯罪が成功するか否かに終始する。つまりこの作品で云えば死体移動中に事故が起きたり、共犯者がいなかったりと殺人リレーが成立か否かに焦点を当てて、スリルを描く事も出来るのだが、それを東野氏はそこをさらりと流す。
実に魅力ある設定を惜しげもなく使い捨てるとまで云ってもいいくらいだ。
で、東野氏が選んだストーリーとはなんと拓也が受取った死体が計画立案者である仁科直樹その人だったという仰天の展開。
そして物語は犯行を行った側と捜査する警察陣の両側面から推理する形で描かれる。
すなわち、「誰が仁科直樹を殺したのか?」
なんとも実に物語としてツイストが効いているではないか。
ここに東野圭吾という作家の非凡さが現れている。
さらにこのような展開をもたらす事で、物語は仁科直樹殺害犯人の捜索に加え、末永拓也の当初のターゲットである雨宮康子の殺害計画の再考も語られ、物語が重奏的に進行する。
こういった類いの趣向は以前にも『鳥人計画』でも見られたが、あの作品では犯人の犯行自体も謎であり、動機なども最後の方で判るのだが、今回は極めてシンプルに動機も犯行方法も第1章で全て詳らかにされるのが特徴だ。これだけ冒頭で手札を晒しつつ、先を読ませない展開で読者を引っ張っていくのだから、本当にこの作者はミステリ・マインドに溢れている。
そして本作の主人公となる末永拓也は完全なる左脳型思考の人間で、生まれ育ちの悪さをバネにして、一生懸命勉強し、独力で成り上がろうとする野心家だ。
人生の敗北者のような父親に育てられた彼は人間としての情よりも、理論を愛するようになり、とりわけミスをしないロボットにのめり込んでいる。だから彼は装飾品や絵画など芸術には一切の関心を抱かない。また自分の出世の道に邪魔になる者は、自ら排除するのも厭わない冷血漢である。
今までの東野作品では、どこか感情面で欠落した人間がいたが、本作もその型の人間である。ただ今までと違うのはこの人間が罪を暴く探偵側の人間でなく、犯行に加担する悪側の人間だというところで、共感は持てないにしろ、物語の主人公としては違和感なく受け入れる事が出来た。
また第2の、橋本が密室で殺される事件など作者はすぐそのトリックを明かしてしまう潔さには驚いた。まるでそこに主眼がないかのようだ。私でもトリックがすぐに解っただけに、謎を持続するには弱いだろうと作者自身も思ったのだろう。
逆に云えば物語に更なる謎を付け加える要素として使ったことで逆に謎が深まった事は確かだ。
今回はなんとしても東野マジックに引っかからないようにプロローグについて常に注意を払ってきたのだが、それでも無駄に終わってしまった。しかしこの展開はさすがに読めない。
やはり東野作品とは犯人探しや動機探しを行う物ではなくて、作者が周到に隠したバックストーリーを作者が1枚1枚、ヴェールを剥がすように読者に知らされる経過を楽しむものなのだろう。
さて本作のタイトルとなっている「ブルータス」とは末永が開発した産業用ロボットの名前である。人間でも難しい精密な動きをするこのロボットは末永の技術の粋を尽くして作った最高のロボットである。しかしだから本作のタイトルとして相応しいかというとそうでもない。
特になぜ「心臓」なのか?やはり今回も東野は題名に無頓着だったのかなと苦笑してしまった。
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展開抜群&尻すぼみ
2017/02/02 05:37
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投稿者:hee - この投稿者のレビュー一覧を見る
「完全犯罪殺人リレーがスタートした!」「傑作長編推理!」
光文社文庫の背表紙から引用したコピー。
なるほど、完全犯罪殺人リレーとは言い得えて妙ですね。
殺人リレーの冒頭からいきなりのひっくり返り。
殺す側が殺される側に回り、追跡される側が追跡する側に回り、もともとの共犯者(であったはずが)利用された側に回り、警察とは別の視点から真犯人を追う...なんともスリリングな展開。
冒頭の序章は、しっかりと物語の根底を流れ、時折顔を出しつつ、最後にぐっと主役に躍り出る。
真犯人への糸口が読者には終盤まで見えない展開であった点、一読者としてはこのミステリーにもっと当事者近くで関わりたかった感はありましたが、物語の多重奏にすっかり堪能させていただきました。
東野氏ならではのロボット関連描写。
そして、東野作品では個人的には初めて接したといってもよいSEX描写は、わずかではありましたがとても新鮮。
新旧入り混じる刺激(?)(笑)にも堪能させていただきました。
終盤の急展開。
しっかり描写されればここだけでも100頁にはなってしまうのでは?という展開・内容の濃さ。
活字にない分は、ワタクシの頭の中で妄想することにいたします^^
紙の本
死体のリレー
2002/03/04 18:44
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投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪−名古屋、名古屋−厚木、厚木−東京。死体を3人でリレーすることで、お互いのアリバイを確保して完全犯罪を行おうとした3人の男。しかし、リレーされてきた死体は意外な人物で、ビックリ。もともと殺そうとした人はピンピンしてるし、いったいどうなってる?
いつもながら、作者の着眼点が面白い。
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えっ、終わり?
2016/03/20 13:38
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投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
導入部は結構いけそうな面白そうな展開でしたが、途中から息切れ。最後はなんかやっつけ仕事みたいな感じで終わりました。疑問点、不可解な点、多数ありのままです。