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「イラン革命、湾岸戦争、ユーゴ紛争、原理主義…。イスラームにいま何が起きているのか。西欧優位の時代が生んだ近代化改革と、イスラーム復興運動のあいだで苦悩する、イスラームの近・現代を描くシリーズ最終巻。」
1945年、山梨県に生まれる。1969年慶応義塾大学文学部卒業。1975年、同大学大学院文学研究科博士課程修了。現在慶応義塾大学文学部教授。専攻は、近代イスラーム社会史。
「日本はエネルギー資源のほとんどを外国、中でも中東諸国に頼っています。ということであれば、日本は中東の歴史について鞭であることは許されないでしょう。そして中東の歴史を知るということは、イスラームについて知るということにほかならないのです。この本はイスラームを理解するための手頃な概説書です。
『都市の文明イスラーム』ではイスラームの成立から16世紀初頭までのイスラーム社会の原型が形成された時期を、
『パクス・イスラミカの世紀』ではオスマン帝国、サファヴィー朝、ムガル帝国を中心にイスラームが拡大した時期を、
『イスラーム復興はなるか』ではヨーロッパ文明との対立と自己変革を模索する時期をそれぞれ描いています。」
(『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)