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バランス感覚の優れた人。想像以上に面白かった。 「旅行人」というガイドブックを創刊した人物として、少し前から気になっていた。読んでみて著者の蔵前仁一さんは、非常にバランスの取れた人だという印象を持ちました。それは、一昔前馬鹿にされていた「地球の歩き方」というガイドブックに対する態度でわかると思います。かれは、ガイドブックは旅の補助的な道具として使えば非常によいものだといっていて、いわゆるミーハーな「地球の歩き方」を携える旅行者と程よい距離感を保っています。著者も上手にそのガイドブックを使っていたのでしょう。この本を読む前は、もう少し独善的で行動力のある人なのかなぁとおもっていましたが、少し力の抜けた生き方やものの考え方、そして彼の描く優しい絵を見て、この人は非常にバランス感覚の優れた人なんだなぁとおもいました。押しつけがましくなく、淡々と読みやすい文章を書いています。旅行なれふうでなく、はじめて旅をするときの新鮮な驚きを大切にしている人だと思います。実際の本の内容も想像以上に面白かった。淡々と語るのにうすっぺらくないのがよいです。巷にあふれる旅行関係の紀行文本のなかではかなり面白い方に属する本だと思います。椎名誠の紀行文よりは面白いと思います。
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かなり面白いです。
ツアーなどでは味わうことの出来ない、ビンボー旅行を本を読んだだけで味わえるような・・・。アジアのタバコのパッケージや旅行券の表紙など、見ていて面白かった。
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蔵前仁一さんは本の雑誌で椎名誠に注目された人だ。バックパッカーのプロで,海外で変な日本人によく出会う。
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変に形式ばらず、自然体で旅を続ける蔵前さん。そのゆるい雰囲気が存分に盛り込まれた彼の本は意外と面白く、かつて僕も大きく影響を受けたものです(世界旅行研究会の帰国報告書の書きかたとかに)。本書は『ゴーゴー・インド』、『ゴーゴー・アジア』に続く3作目。
最終章の「旅が教えてくれたもの」に出てくる「世界を旅して、そこで生きるということは、その多様性を認め、尊重していくことでもある」という一文が好きです。同感です。
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旅をしているものにとっては、そこまで面白くないかもしれない。海外旅行をあまりしたことがない人に良いだろう。
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読書録「ホテルアジアの眠れない夜」3
著者 蔵前仁一
出版 講談社
p41より引用
“要するに自分の中にあるものが旅によって引き出されてくるだ
けなのだから、どんなに長く多く旅しても、何もない人からは何
も出てこないのだ。”
世界各地を旅し、個人旅行者向けの情報誌を発行する著者によ
る、アジアを旅して周った体験を元に記した一冊。
一泊六十円の宿から大槻ケンヂ氏との対談まで、自筆のイラス
トや旅先の風景・品物の写真とともに書かれています。
上記の引用は、長期旅行者について書かれた章での一文。
旅行をすることがなくても、自分の中からにじみ出る雰囲気が良
くなるように、今の時間を過ごさなければなと思いました。
しかしまぁ、本当に色々な人がいるものだなと思います。
私は若い時にそれほど旅行に興味が無かったので、バックパッカ
ーになる機会もありませんでした。次にゆっくりと旅行が出来る
のは、きっと年を取り切ってからでしょう。だからその時旅を楽
しめるように、今はしっかりと毎日仕事をしなければなと思いま
す。
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から、旅へ。バザールの喧騒、オンボロバス、路上の物売り、そして愉快な旅行者たち。ヨレヨレになって、たどり着いた安宿の屋上で空を見上げれば、満天の星たちが疲れを癒してくれる。辛くても熱くても、だから旅行はやめられない! ・巻末<語り下ろし対談>蔵前仁一VS.大槻ケンヂ〔特別寄稿〕THE BOOM(ザ・ブーム)宮沢和史
旅行人の編集長だった蔵前さんのエッセイです。国際的なダラダラ旅は憧れます。
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旅から、旅へ。バザールの喧騒、オンボロバス、路上の物売り、そして愉快な旅行者たち。ヨレヨレになって、たどり着いた安宿の屋上で空を見上げれば、満天の星たちが疲れを癒してくれる。辛くても熱くても、だから旅行はやめられない!
・巻末<語り下ろし対談>蔵前仁一VS.大槻ケンヂ〔特別寄稿〕THE BOOM(ザ・ブーム)宮沢和史(表紙裏)
蔵前さんの本二冊目。
比較的身近に文章が多く、読みやすい反面、興味の先が途絶えているので残念。もちろん、面白いことに変わりはないんだけど。
文庫本にしてはイラストや写真が豊富なので、そういう面でも楽しめた。