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みんなのレビュー346件

みんなの評価3.7

評価内訳

331 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

有栖川有栖さんはこの本から始まった

2004/10/30 08:30

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りょーち - この投稿者のレビュー一覧を見る

これはイイですね。主人公=作者の形式は有栖川有栖さんの他に二階堂黎人さんなどのシリーズがありますね。本書も主人公の有栖川有栖が体験した事件を小説として記載している方式である。また、有栖川有栖さんのデビュー作でもある。
京都にある英都大学に入学した有栖川有栖が英都大学推理小説研究会(EMC)に入部した直後に起こる事件である。大学作者の有栖川有栖さんが同志社大学の卒業なので、英都大学=同志社大学とイメージして読み始めました。
夏合宿のために矢吹山にやってきたEMCのメンバー(部長の江神次郎、望月周平、織田光次郎)を連続殺人事件が待ち受けていた。矢吹山には、他の大学(雄林大学、神南学院短期大学)からも偶然参加しており、次々と殺人事件が起こる。矢吹山の突然の火山活動により、下山の退路を立たれたメンバー達は残り少ない食料の不安と連続殺人犯人に怯えながら昼夜を過ごす。
有栖は神南学院短期大学の姫原理代に淡い恋心を抱くが、時が経つにつれ彼女が犯人ではないかと確信し始める。このあたりのロマンスも読みどころですが、やはり圧巻は江神部長の鋭い推理ではないでしょうか? 読んでいてストーリー、推理に破綻が全くないと感じました。本格推理小説よろしく「読者への挑戦」も用意されている。メンバーが推理小説研究会だけにメンバー内でのしりとりや会話の端々にクイーンやポー、アガサ・クリスティなどに関する様々な薀蓄が聞けるのもよい。
こういったところで作者の今までの読書遍歴をうかがい知ることができる。江神部長と有栖がはじめて会う場面では江神部長が中井英夫の「虚無への供物」を読んでいるシーンなどでは、思わず「お、中井英夫だよ」とか思ってしまう。
さてさて、本書は山の中で退路を立たれたメンバーに降りかかる殺人事件なので、誰も外部へ出たり誰も外部から進入しない事件。つまりメンバーの中に犯人がいるのである。別のグループのメンバーの性格もあやふやだったりする中で江神が提示した犯人の指摘は本当に見事である。というかこのストーリーを生み出した有栖川有栖。やりますな。
本書を読んで思ったのは、名探偵をミスリードする役割の重要性である。名探偵が登場するってことは殺人事件が起こってからすぐに「君が犯人だね、それは○○××だから…」と説明して終わっちゃうじゃん。これだと推理小説にならない。如何に上手く名探偵がミスリードさせられているかによって推理小説の面白さ(読後の納得感)に繋がる。ミスリードはいくつもあるのだが、本書ではダイイングメッセージもそのひとつに上げられる。
江神が犯人のトリックを看破する場面は爽快だ。こんな部長がいるならりょーちもEMCに入部したいと思うばい。そしてEMCのメンバーの会話を聞いて、大学時代は懐かしかったなーという気分にさせられました(青春小説?)。本書はシリーズになっているので、続きも是非読んでみたいです。
推理小説を今まであまり読んでいない人にもお薦めです。

私のホームページにも同様の書評を記載しています

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紙の本

まだ粗削り

2014/06/25 09:26

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

アリスシリーズ、この後どんどん面白くなるから、とりあえず第一作読んでみて!!

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紙の本

本当によく出来たロジック

2002/11/01 00:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アシェ - この投稿者のレビュー一覧を見る

地震と噴火という極限状況下の殺人。さり気なく、しかし周到に張られた伏線といい、百出する推理といい、さらにはダイイング・メッセージも飛び出して、この作品は有栖川がデヴューにむけて全身全霊を傾けた、まさに乾坤一擲の小説です。しかしただそれでは終わらず、作者は更に青春のほろ苦さという味を加え、余韻を増すことに成功しました。この作品がマニアといわれる人たちの間でも、いまだに深い愛着を抱かれ、受け入れられているのは、その辺りに理由があるのでしょう。
副題に『Yの悲劇’88』とあるように、作者はクイーンに傾倒し、この作品でも見事な論理的推理を探偵役・江神二郎に披露させます。このロジックは本当によく出来ていて、初読のとき、蒙をひらかれた思いがしました。クイーンのロジックですら、ここまで感動しなかった気がします、などと言うと贔屓の引き倒しかもしれませんが。
しかし江神の推理は、犯人を糾弾する苛烈なものではなく、犯人に対する理解と同情を滲ませ、探偵の悲哀を訴えるようです。のちに描かれる火村助教授のシリーズとの最大の違いは、実はこの、探偵役の立場の相違にあるのではないでしょうか。

『新本格』という言葉ももはや死語に近いですが、この小説を読まなかったら、それらの作品群と私の出会いは、もっと遅かったでしょう。その意味でもこの作品には感謝していますし、何より愛着のあるシリーズです。もう何年も言い続けていることですが、本当に続編が待たれます。

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紙の本

月光の如く鮮やかなデビュー作

2021/07/23 10:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者デビュー作にして、所謂「学生アリス」シリーズの一作目。登山中に起こる火山噴火によるクローズトサークル内で起こる殺人というミステリー要素と、火山噴火から逃れるというエンタメ性のバランスが絶妙。謎解きもシンプルながら美しく骨太。終わりかたも儚く潔く、なんだか切なくなりました。

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紙の本

凄い!

2016/04/16 14:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミヤマクワガタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当に面白い。登場人物の心情や情景描写も活き活きしててワクワクしながら読み進めました。謎解きの場面も鮮やかで読みやすかったです。

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2004/10/07 09:31

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2004/10/28 19:42

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2004/11/01 00:01

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2004/11/06 21:49

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2004/12/08 17:42

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2004/12/17 14:28

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2013/04/30 03:10

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2005/06/05 23:33

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2005/08/27 22:44

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2005/09/10 11:41

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