紙の本
気が狂いそうな暑い夏
2002/08/12 08:03
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投稿者:もぐらもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
8月の猛暑が悪いのか、35歳という年齢が悪いのか、はたまた職場のストレスが悪いのか。「長年被り続けてきた人生の表皮」が剥がれてしまう二人の男性の物語です。
突然、目の前にやってきた人生の落とし穴にすっぽりとはまってしまった二人の末路が悲しい。題名の照柿(てりがき)とは、熟した柿の濃い臙脂色のこと。その色から想像されるとおりの物語でした。
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合田さんが弱っているし、過去に関わってくる話なので重い。
でも何度も読んでしまう。
電話口で呼びかけた時、少しは気持ちが救われたんだろうか。
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あの合田さんに「好きだ」と言わせた伝説の野田達夫の物語。無意識のうちに嫉妬心からとんでもない行動に出てしまった合田さんのページだけが破られていた(友人から借りた中古本)衝撃の一冊。勿論新品で確認。一体以前の持ち主の身に何が…。
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「合田雄一郎」登場第2弾。
先に[マークスの山]を読んでたので結構楽しめて読んだ。何かね、読むたびにこの合田さんが哀れに思えなくもない(笑)。
あと、周りが結構いいキャラばかりだと思う。
しかしこの本、文庫で出てくれないかなー…。かなり分厚いんだ、コレ…。
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2005.10.23
李歐を読んだ時のやばいやばいすげえすげえと読み進む指の動きを思い出した。
李歐と照柿は、対極のようで、同じだった。
身を焦がすような心の競り合い。
ただただ面白かった。
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高村薫って、友人に勧められて、「マークスの山」とかすごく好きだったのに、これ以降読まなくなった・・・なんでだろう・・・。
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合田刑事シリーズ。
テーマは夏の恋?とにかく痛い。合田が好きな読者は胃を痛める事間違いなし。そしてその熱い恋の傷がヒリヒリする様は多分、恋をした事のある人は頷く事が出来る。そんな本。
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読み終わったあと、手元に残った感情は虚しいだった。
じりじりと焼け付くような熱さと、燻り続けるような熱さとが綯い交ぜになったような、そんな息苦しさがあった。合田が最後に叫んだ「好きだ」の一言に、すべてが集約されるような気がする。でもそれでは片づけられないほど、切なくてやるせなくて虚しくて哀しい。
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男と女の日常から非日常。
3人の心情を中心に描いた一作。
事件よりも深層心理に重みを置いた読み応えある一作。
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『−あなたは、ドアのない家のような人です。窓を開けて何か言い、また窓を閉めるだけのことです。家の中で生きるなり死ぬなりしなさい。私には見えませんから。』
暑い。気だるく息が詰まるような、でも汗も出ないような緊迫感に魅入られて、ページを捲る手が止まらなかった一冊。
事件が起きもしないうちにこれだけの枚数あっても読者を惹きつけていく高村薫の凄みを感じる。
合田刑事シリーズの中では一番好きかも知れない。
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幼いころから粗雑で不器用な生き方しかできなかった野田達夫。
寝不足と暑さで混沌とする思いがリアルで(頼むから寝てくれ!!)と苦しくなった。
最後の台詞の「おかぁん」と言うのは・・・・・・
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「マークスの山」にも出てきた刑事合田雄一郎の話。
暑さと息苦しさ、精神的に追い詰められていく描写がリアルで男臭くもあり読み応えある一冊だった。
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暑苦しくて、息苦しい話。真夏に読むのがある意味ぴったりな本です。合田さーんどこ行っちゃうのー?と思いながら読みました。
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『あなたは、ドアのない家みたいな人です。
窓を開けて何か言い、また窓を閉めるだけのことでしょう。
家の中でひとりで生きるなり死ぬなりしないさい。
どうせ私には見えませんから』
合田シリーズ第2弾
夏の暑さの中のお話、1人の女を2人の男が取り合う?中での罪の話
断罪、とか未来の人殺しがキーワード
合田シリーズではこれは面白かったけど、高村作品としてはやっぱり後引くものが弱かったので評価は少し低め。
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合田さんシリーズ第二作目。読んでいると暑い暑い夏がよみがえってきそうな感じがします。相変わらずの合田さんの苦悩っぷりは健在です。