ウシバス みんなのレビュー

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投稿者：チャミ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

スズキコージさんの絵本には度肝を抜かされます。この絵本はその意味では頂点を制するのかもしれません。タイトルはウシバス。その通り、何のひねりもない牛のバスのお話です。が、単なる牛のバスでないところがスズキコージさんならでは。
バス停留所でバスを待つ人。人々の会話も変です。「クル？」「ルク？」「グル？」「シウ？」
な、なんだ？どんな世界なんだ？と読者が疑問に思っていると、ドドドドドッとやってきたのがウシバス!!　牛そのまんまの姿に梯子がかけられているだけのバス。しかも、暴走し、水の中を泳ぎ、次々と乗客たちを振り落とし、最後には誰も乗っていない…というオチ!!
「ウシバスウシバス」「シスバウシスバウ」「バシウスバシウス」とウシバスが発する言葉も妙。不思議な話なのですが、その強烈なインパクトとナンセンスな話に子供たちは魅せられ、大笑いします。大人もどこかシュールでありながらも、ハチャメチャな展開にグググッと引き込まれます。何度も何度も「読んで」とリクエストされても、文字数が少ないので楽チンなのもいいです。一度読めば、必ずウシバスのとりこになっちゃうような奇想天外な絵本です。私の中ではナンセンス絵本のオススメナンバー１かもしれません。

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投稿者：たま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

勢いのほん。まさに、ウシバス。なぞな、ことばも、勢いを印象付けてくれて、作品にあってると思えてきちゃう。不思議な本。

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投稿者：coco　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ウシバスを待つ人たちの会話がのんびりと牧歌的に感じられる、乗車後のウシバスの暴走がすごい！
次々に振り落とされるお客さん。
本能のままに？魚を追い、くわえるウシバス。
あまりの暴走ぶりに、近づいた停留所で待っていたはずのお客さんが逃げ出す。
ハチャメチャなナンセンス絵本です。
絵も言葉も独特の味わいがあって、繰り返し眺めたくなります。

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投稿者：かれん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　「となりのトトロ」には、「ねこばす」が出てきます。
ちょっと怖いけど、座席はふわふわ、そして、超特急で山や町を走りぬけていきます。
　
　この絵本の「ウシバス」は、牛のおなかの中に乗るのではなく、牛の背中にまたがります。
だから、しっかりつかまっていないと落ちます。勿論、落ちても助けてくれません。
牛なので、客が次々落ちても平気。次のバス停へ急ぎます。

「サルビルサ」のように、変わった言葉の会話が続きます。
訳の分からない言葉でありながら、何となく意味が分かってしまう。これが絵本のすごさです。

　ウシバスの勢いにつられ、ついつい読み手も急いで読んでしまいます。
こんなウシバスがバス停に来たら、あなたは乗る？
私は遠慮しておきます（^^;