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みんなのレビュー31件

みんなの評価4.2

評価内訳

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紙の本

「日本人論」の変遷に見られる時代の考え方とは?

2008/08/20 14:32

12人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小熊という方の本格的な著書を読んだのは 本書が初めてである。非常に衝撃を受けた。

 日本は単一民族であるという思いは今の日本人には強いと思う。
 勿論アイヌの方や そもそも 今や日本に住む外国の方の数は多い。従い 実際には単一民族国家とは言い難く それゆえに 例えば政治家が日本を「単一民族国家だ」と発言して物議を醸すという場面もあった。その発言には問題はある一方 大きなコンセンサスとしては「日本は単一民族の島国である」という認識が時代の風潮としてどこかあると思う。

 僕は そんな風潮は昔から不変であると思っていただけに 本書が描き出す戦前ー戦中の日本での「言説」に非常に驚いた。いかに 「非単一民族論」が多かったことか。

 要は 時代、状況に応じて かように大きな問題をもてあそんできたのが日本の近代史であったということなのだと思う。逆に言うと その時の言説を見ると 状況が分かるとも言いなおせるのかもしれない。

 例えば グローバリゼーションが声高に語られる現代には またもや「日本は混合民族だ」という言説が生まれてきてもおかしくないかもしれない。もちろん 以前のように直栽な言われ方は されないとは思うが 時代の記号をまとった スマートな物言いで そんな話がいつ出てくるかわからないのではないか。そんな風に感じる次第だ。

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紙の本

単一民族かどうか・・という話ではなく

2021/01/14 00:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本が単一民族国家なのか多民族国家なのか、という自意識は日本が置かれた状況や求められていたことによって、なんとでも言われてきました、今までは。というお話。
時代によって、多民族国家だと主張してみたり、単一だと言ってみたり。
でも、結局はどこを重視してみるかで、どっちともとれる。
本書では、どちらが正解か、ではなく、時代によって安易な(すがりやすい)「神話」が生まれるが、大事なことは異質なものとぶつかるときに、どこまで分かり合う努力をするか、神話に頼らずに、ということが強く主張されている。
単一民族か多民族化は、時代の都合で何とでも言われてしまう。
「同化しようとしない他者に冷たい」という日本人(日本社会)の対応の仕方もなんだか腑に落ちるところがある。
そして、グローバル化とは大昔から課題なのだと考えさせられる。

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