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まったりと停滞している日本社会の若者の間にひろがっている「やさしさ」について書かれたもの。
小遣いを「貰ってあげる」やさしさ、席を「あえて譲らない」やさしさ、友達や両親に「心配をさせないために相談しない」やさしさ・・・。そんな1世代前の人たちには到底理解のできない「やさしさ」を抱え、そのために生き難くて精神科を訪れる若者の姿を綴る。
まったくもって、不思議な世界です。
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「やさしい」って何だろう。人に「やさしく」すること、自分に「やさしく」することの意味を考えさせてくれる。
少しおかしな、病んだ現代人のココロについて精神科医が診察室から届ける。
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学生のとき出会いました。
かなり衝撃。
・電車で席を譲らないのは優しさ。
・お小遣いをもらうのも優しさ。
現代の“やさしさ”の価値観を知るにはとても有効な1冊です。
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現代人の心について書かれています。小難しい表現はないので、「難しいのはちょっと…」という方にもオススメ。私もそういう所あるな〜、と思いながら読みました。
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やさしさって、慈愛だけではなく逃げの一面も持つことを知った一冊。やさしさの定義が今と昔では違ってきたようだ。
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最近の若者の行動はゆがんだやさしさのせいだったのですね。さまざまなケーススタディを通じて若者の言う「やさしさ」について考えた本。
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この本は私の卒論のテーマ、「やさしさ」を研究する際、活用させていただいてます。
現在の若者は概して戦前戦後に考えられていた「やさしさ」とは違う「やさしさ」を持っているとこの本には書かれていますが私も確かにそうだと考えます。
読んでいてとてもおもしろく、また、うなずくことができます。
「やさしさ」について考えたい方、「やさしさ」について疑問を持っている方、ぜひ一度目を通すことをオススメします。
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読みやすくする工夫なのだろうが、来院する患者が自己完結して帰って行くことに違和感を感じた。若者の優しさを「ゆがんだ」と表現するのも不快だった。せめて「新しい」とか言えなかったのか。
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やさしさってなんだろう?
そんな問いかけがテーマでもある本書では昔と今との”やさしさ”の違いに焦点を当て、精神科医の著者の体験談を交えながら読みやすく書かれています。
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こんなの「やさしさ」じゃない。こんなんで形成された人間現関係なんて脆すぎる。
筆者もそう思ってるから「やさしさ」と皮肉を込めて言っている。
「絆(ほだし)なしの絆(きずな)はありえない」という言葉が一番心に残った。
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”やさしい関係”にひたすらこだわる現代の若者の心を描きます。席を譲らない”やさしさ”、好きでなくても結婚してあげる”やさしさ”、黙り込んで返事をしない”やさしさ”。そんな従来にない独特な意味のやさしさを自然なことと感じる若者の姿が描かれています。
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1月?
[内容]1章から5章までが具体的な症例の紹介で、6章がそれに対する筆者の分析という構成になっている。本書の対立項は、「やさしさ」と“やさしさ”の比較である。前者の「やさしさ」とは、旧来あったもの、すなわち、「ホット」なもの、「相手の気持ちを察し共感することで、お互いの関係を滑らかなものにする」ことである。一方で後者の新しい“やさしさ”は「ウォーム」なもので、「相手の気持ちに立ち入ることはタブー」で、「相手の気持をあたかも決めつけてしまうかのような」ものなのだという。また、そういう“やさしい”人々の特徴として、「いちおう」や「とりあえず」といった表現を多用し、自分の判断をあたかも仮りの見解であるかのようによそおう。これも「相手との距離をおくための無意識の工夫」といえるのという。そういう、彼らは「本当の自分」を見失ったように思え、「自分」に確信を持てないでいると、指摘している。
しかし、最後に「『本当の自分』なんてさがして見つかるものなのでしょうか?」とも疑問を提示している。
[感想]
本書を読み進める中で、自分にも思い当たる部分がいくつかあり、興味深く読み進めた。とくに印象に残った部分として「現在の『自分』が曖昧であればこそ、未来に自分を賭けることができないのです。・・・現実的な人は(未来のための過去づくり)に励みます。」という指摘であった。本書の中で筆者は、どちらのやさしさがいいということを明確には述べていない。しかし、大きな考えるきっかけにはなった。気がつけば、本当にやさしいものは巷に溢れかえっている。肌に「やさしい」、環境に「やさしい」、ペットに「やさしい」・・・。本書を読み、考えていくうちに、改めてやさしさってなんだろうって考えた。これは実生活を通して考えていかなきゃいけないんだろうな
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1995年初版。旧来のやさしさとは違う「やさしさ」について書かれている。何度読んでもおもしろい本。この本で書かれた「やさしさ」は、出版から10年以上が経過して、今ではすっかり世の中に浸透していると思う。今回は「暖かい沈黙」という言葉を特におもしろく感じた。旧来のやさしさでは、言葉は一体感を持つための重要な道具だったが、「やさしさ」にとっては言葉よりも「暖かい沈黙」が好まれる。ホットじゃなくて、ウォームな関係。
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なるほど確かにって思わされる。私がこれに出てくる新しいやさしさを持つ人間の典型だなって思った。
でも答えがない感じがはっきりしなくて微妙だった
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人の心にガツガツ入ってくアツイ人は減ったね。みんな自分のバリアを張ってる。でも、時代の問題というより日本人の問題だとも思うけどな。