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「三毛猫ホームズの家出」
表題作含む4つの短編が収録されています。三毛猫ホームズ第23弾。
三毛猫ホームズの家出
三毛猫ホームズの通信簿
三毛猫ホームズの殺し屋稼業
三毛猫ホームズの催眠術
印象的なものは「催眠術」です。催眠術を悪用する殺人事件の発生。精神とは如何に依存しやすいものなのかを感じました。どんな人間でも催眠にはかかってしまうものなんですかね?あんまり信じられないんですけどねw
また「家出」はホームズがただの三毛猫ではないということを改めて教えてくれるエピソードです。ある日バスに乗っていたホームズと晴美。すると見知らぬ少女がホームズに「おいで、降りるよ」と声をかけて、バスを降りていく。するとホームズは何故かその声にしたがって降りていく。そして彼女はナイフを買いに行く、何故か?それはちょっと人を殺すだけ。ホームズのホームズらしさが出ています。
「殺し屋稼業」はとぼけた盗人がメインを張ります。この男強盗のつもりだったらしいが、やけにどじでまじめな部分を持つ中年。そんな男と晴美の友人がひと暴れ?
最後に「通信簿」ですが、これはまた・・・。通信簿はあまり関係なくとっかかりという印象です。もしかしたら読んでいるうちに謎は解けてしまうかもしれません。
個人的に今回の短編はちょっと物足りなかったですね。