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フロー体験とはスポーツでいう「ゾーンに入った瞬間」のこと。それも偶発的ではなく、明確な目標の設定や、科学的な習慣の構築によって、フローの状態にすることが出来るとのこと。本当に出来るのか半信半疑だけど、フロー状態をコントロール出来れば圧倒的な強さになりますね。勉強してみようかな。
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非常におすすめな本です。
大人になるにつれて、日常生活で感受性が
乏しくなってしまったと考える人も多いと思います。
大人になってからの日常の楽しみは、
食欲とか睡眠欲とか性欲とか、いわゆる快楽だけ。
それ以外の時間は嫌々仕事をするかだらだらと
過ごしているだけで楽しくもなんともない。
そういう状況に陥っている人は本書を読んでみると
得られることがあるかも知れません。
この本では、快楽とは違う方法で幸福感を得ている人の
特徴を紹介し、そのような幸福感を得るために
何が必要かを教えてくれます。
僕の場合は、引きこもりがちで、人生には、もっといえば、
仕事や娯楽にさえ意味なんてないんだという
虚無感にとらわれることがよくあります。
しかし、そうは言っても生きることを選択する以上、
少しでも幸福感が多い人生にしたい。
そこで、幸福感を得るにはどうすればいいのか?を知るために
この本を手にしました。
この本を読んで私は、人生から幸福感を引き出すために
注意すべきことを教わりました。
それは、
1.フロー体験をする
恥ずかしいだとかどうせ無理だとかの自意識に集中するのをやめて、
自らの行動に対するフィードバックをよく観察し、
試行錯誤で自らの行動・経験の質を上げていく。
2.過去・現在の出来事やフロー体験を意味付けし、
それらに統合する未来の行動計画を練る。
3.上の1,2を通して、人生を構築する。
今後、自分が成長した後にこの本を読み返せば、
まだまだ沢山のことを取り出せそうな気がします。
とても良い本です。
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良い本だと思う。
幸せになるための第1歩を踏み出すために必要な知識が詰め込まれている。
「人が幸せを感じるのは、お金や見た目では無く、何かに夢中で打ち込んでいる時である。」自分の体験と照らし合わせても、疑問を持つ人はいないのではないかと思う。
が・・・「Happiness Hypothesys」の中で、チクセントミハイの研究が紹介されていて、その概要は知っていた。それ以上に得る物をあまり感じなかった。専門書であり、一般書ではないので、裏づけやら根拠やら、データやら・・・必要だと思うが、私には少々退屈だったということだ。
とはいえ、チクセントミハイの成果はすばらしいものだと思う。フローを得ることで人は幸せになれる。私自身、最近遺伝子や脳や心理学の勉強をしている時フローを得、とても豊かな気持ちになっている。少し前に翻訳をしたのだが、やはりフローを得ることができた。
私は、フローがとても得やすい体質だと思う。すぐに熱中し、時間を忘れ、やめることができなくなる。が、逆に言うと、夢中になりすぎる弊害がある。たとえば、私はテレビゲームは決してやらない。なぜなら、はじめたら最後、終わることができない。徹夜して仕事や健康に支障をきたすほどである。だから、テレビゲームは昔捨ててしまい、それ以降は手を出さないようにしている。本を読むにしても、ほかの事を一切投げ出して最後まで読んでしまうことがあるので、自己管理が大変だ。フローを感じるのは最高の気分だけれど、ゲームに数日のめりこんでしまった後は、時間を無駄にしたという後悔が残る。
本書では、「フローは良いことばかりではない」という解説があった。Happiness Hypothesysには無かった内容だ。納得できた。フローは人生を楽しむ上でとても重要な要素であるが、自分である程度コントロールできるレベル出なければならない。また、適切なことに使用しなければならない。フローを得ること自体が大切なことだと思うけれど、それが自分の人生に与える影響を考えながら、うまく付き合っていくべきものだろう。
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フロー体験は、ものごとに熱中・集中し、時間を感じられず、幸福感を味わう体験。
生きることは意味がない、それはある意味正しいがある意味間違っている。
自分が「楽しい」「やりたい」と思ったことを選択し、ちょうど良い難易度を設定すれば、フロー体験が待っている。
同じ出来事でも自らの手によって思考によって、生きる楽しさを見出す。
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余暇の時間よりも適度にチャレンジグ且つスキルを発揮できる活動に取り組んでいるときにフローの状態に入れるそうです。
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非常に読み甲斐があり、示唆にとむ内容でした。
フロー状態(何かに集中して取り組み、幸福・充実感を味わっている状態)とは、いかに産み出されているのかを分析したもの。
喜びとは、外から与えられるものではなく、自分自身で追い求めることが大事であることが理解できます。様々な逆境や苦難の中で、自分の生き方を自分で統制し(流されない)、利己的でない志・目標をもって何かを追求し、成長していく。その過程こそが「幸福」を産み出すということなのですね。
私自身、学生時代にバレーボールをやっていて、「ゾーン」とよばれる状態になったことがあります。時間がゆっくり流れる中、周囲の状況を冷静に把握し、思い通りのプレーが出来る状態。もちろん、素人レベルではありますが、それでも自分の最大限を発揮・表現できた瞬間でした。今、振り返ると、この本で紹介されているフロー状態と共有するものがあったと思います。
この本に「心理的エントロピー」という表現が度々出てきます。上記のフロー状態の対局になるものとして紹介されているのですが、この言葉に思わずドキッとしてしまいました。自分は日々なんとなく流されて生きているのではないか、と内省せずにはいられません。
「楽しさとは、何をするのかによるのではなく、むしろどのようにするのかによって決まるのである」
身にしみる言葉です。
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内容が難しく、ついていけてない。
人生に目標を持ち、生活を統制することで、苦しいこともあるだろうが、突き進んでいるときにフロー体験が生まれる。みたいな感じであろうか。
最適経験はみずから生じさせるもの。
それは、困難はあるが価値のある何かを達成しようとするもの。
それに挑むには、生活の内容の決定に関わりを持つこと、生活を統制することになる。
生活を統制するとはなにか。
まずは、人間の意識って何かを知るところから始める。
意識には、限界があり、自分で取捨選択しているものだ。
どんなことにエネルギーを放射するかで自分自身が決まってくる。何に注意するのかを自己決定していくことが大事。
そのエネルギーの放射が自分の目標に向かっているとき、フロー体験が得られる。
生活の質を上げるのは、
環境を変えるか、自分がその環境の感じ方を変えるしかない。
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喜びの体験というタイトルや楽しみの心理学としたほうがわかりやすかったと思われる。1990年の原本であるが、もっと30から40年前の本である気がする。
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人生を満足させるものとして、自意識の統制や創造的感覚を持ち、無秩序から秩序の形成を行うことでフロー状態になる。日常でもフロー体験を得ることは可能とのことなので、まずは些細な行為でも集中して取り組む様にしたい。
現代では結果を求められることが圧倒的に多いが、まずは行為を行なっていることの過程そのものを重視していきたい。
仕事中の方が、休日よりも集中できていることで満足度が高いというのは意外だった。
忙しすぎる現代人への処方箋。いかに良い人生を送るか。
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人が楽しいと感じる要素は「非日常性、挑戦性、連帯性、没入性」の4つと言ったオムロン会長の「私の履歴書」を思い出した。(どんな仕事でも感じられるものだなんてイキイキしたことは言いたくないけど。。)
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フロー状態というのがどのように起こるのか?
これをコントロールすることで、日々の生活を楽しくすることができ、
さらに仕事のパフォーマンスを高めたり、
いろいろな能力を伸ばすこともできる。
それだけでなく、良いフロー、悪いフローの違いは何か?
さらには、人生の意味とは何か?
そんなところまで追求した内容で、また読み返したいと思った。
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10年近くぶりに再読。
記憶はおぼろげだったが、いくつかのキーワードは鮮烈に残っていた。あらためて、人が「フロー」を感じる状況に魅力を感じる。メカニズムがもっと解明されて自由に作り出せたらと思う。
私にとっては仕事のバイブル的な本だか、和訳の問題か言い回しがクドく非常に読みづらい。
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理解は不十分。適度な難易度の目標に没頭してフィードバックを受けながら螺旋上昇的に精神を秩序建てていく感じをフロー体験と呼んでるのかな?具体的な事例の解説が多かったけど、抽象的演繹的に解説してもらえるのが好み。もう少し関連本読まないと。
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多くの人に読んで欲しい一冊。単に一つの思想を広めようというわけではなく、人それぞれに思想を持って欲しいという思いでこの考え方に触れてほしい。
この世がギスギスしているのは、ギスギスさせている人が不満を持っているからである。そして当該不満人に対する不満が当事者同志から周囲へと波及していく。その原因が何かと探っていけば、個々人の欲望が叶えられないということ。どうすれば叶えられるのかわからないので、とりあえずお金を貯める。貯めていくうちにこれで足りるのかと不安になる。そのうちお金を得ることが目的化していく。その目的がうまくいかないからさらに不安になり、それが積み重なって不満となり、やがて暴発する…。この悪循環を断ち切るには、自分が欲する物事をはっきりとさせ、それに向かった考え方を持ち、それにしたがった行動をする。これに尽きると思うのだが、行動はもちろん、考え方を持つことすら許されなくなりつつあると思えるのは多くの人が考えているところではないか。
「前向き思考の心理学」とでもいうものは、新書や文庫を初めとして数多く出されているが、そこに提示されている考え方のオリジナルに近いものが本書での提言である。多くの著者が参考文献として本書を取り上げていることからしてその重要文献性は明らかであろう。単なる人間の快楽というものを通り越して「生き方」あるいはそれを統合した「社会の在り方」として本書の提言はもっと注目されてしかるべきである。
エッセイなどでおなじみの「幸福論」というものを現象学的に詳細に記述したものと言っていいが、唯心論的啓蒙書を嫌う人でも科学的な観点から興味深く読めると思う。スポーツや芸術の分野で話題となりやすい「ゾーン」も本書によるフローの延長線上にあるものと考えれば、たんなる「考え方」の問題ではなく、結果に結びつく「技術」であることが理解できるのではないか。
とはいえ「幸せというものは主観的に決まるものである」という認識を一般化してしまうと、権力者はそれを口実に我々から多くの物を奪っていくだろう。ただ、その逆に権力者がどんなに豪勢な報酬を与えようと我々が心から欲しないことに屈することはない。前者のような横暴を防ぎ、後者のような非服従を貫くには、主観的な幸福感と並行して、客観的な生きる術をも身に付ける必要がある。そしてこの「術」は一般的に言われているような「稼ぐ力」あるいは「周囲に認めさせる力」というものではなく、自らが生きていく力とでもいうもの。ここでは主観と客観の間に存する「身体」という概念が有力ではないだろうか。
いずれにしても、行き詰まっている人、落ち込んでいる人はもちろん、今がイケイケドンドンな人でも、視界が広く開けることを期待できる一冊である。
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「フロー」「ゾーン」「本当の満足」系の本を読むと必ず参照されているミハイ・チクセントミハイ教授の本、これは原点をあたろうと思い読んでみたがかなり難解で時間がかかった。幸福というものは我々の外側のことがらによるものではなく、我々がことがらをどう解釈するかによるのである、という指摘はぼんやりとしていたイメージを明確化してくれた。また仕事柄、リスクに挑戦する起業家を多く見るが、その心情も、災難をあえて求める病的スリル追求ではなく、潜在している困難を統制することという健全な感情と言える。人間の肉体を作ろうとすると、たんぱく質やカルシウム、毛髪など、数千円程度の材料で足りてしまうが、脳の活動は数百億円のスーパーコンピューターでも代替できない、つまりそれだけ精神的な活動は貴重なもので、もっとよりよく活かしていくことが、満足や充実につながるのだろうと思う。