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投稿者:金魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「これって『ホラー』でしょ?怖くて読めない。」とおっしゃる貴方、違います。
これは、『恋愛小説』です!
民俗伝承を基に,恋心と生への執着を叙情・哀切豊かに描いた傑作と、おススメします。決して巷の評価を信じてはいけません・・・ただし、R指定、高校生から読んでね。
とにかく、何でも『ホラー』にしちゃって。映画化すると『リング』にしても『死国』にしても、やたらおどろおどろしくして原作台無しです。でも、栗山千明くんだけは良かった。小説読んだオイラのイメージに近かったです。
それにしても、映画化やテレビドラマ化は怖い。大抵は駄作になってしまいますから。映画を観ただけの方、怖がらずに小説をぜひお読み下さい。
そして原作を読んだあなた、決して映画を観てはいけません!?これがほんとのホラーかも。
紙の本
ミステリアス
2002/02/25 17:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るじゅあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
怖いんだけれど切ない。死んでしまったものはもう帰ってこれない。
「リング」の映画でラルクの「finale」が使われていたけれどこっちの作品のほうがあっている気がする。あの曲聴いたらリングじゃなくてこの話を思い出す。
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映画化もされたホラー。坂東真砂子はその土地の持つ闇の部分の雰囲気というのをとてもよく表現する人だと思う。この作品も四国八十八ヶ所を逆に回り死者をよみがえらせる「逆打ち」という題材を使い、高知の山村で話は進んでいきます。でも、怖いだけではないのが、ただのホラーと違うんです。
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このおどろおどろしさはmanaのツボを押した。この土俗的感性って日本人独特のモノだと思う。娘の死を受け入られない母親が四国八十八ヵ所の霊場を逆に回る。すると死者は甦るという。母の気持ちはよくわかる!だけど止めて欲しいよね、そういうこと。本作品が初挑戦でしたが、もう読むしかないでしょ!の作家になりましたよん、私にとって。それにしても四国と死国、上手いですよね。
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■説明
四国は死国。 なんていう言葉が出てくる。
舞台は四国。
久しぶりに故郷を訪ねた比奈子は、会いたいと思っていた幼馴染の莎代里が事故死していたことを知る
■感想
ホラーなのか。本の裏表紙には 伝奇ロマンとなっていました。
手に取ったのは映画の予告編をテレビで見たから。
私はあまり神話などには詳しくないのだが、そういう言い伝えがあってもよさそうな。いかにもありそうな設定はよく調べられているなあと思った。
(巻末に参考図書が15ほど書かれている)
また、長年ふるさとを離れていた主人公が帰ってきたときの感覚などは現実味がある。莎代里に対する子供の頃の比奈子側からの思いと 彼女の思いの食い違いなどもああ、そういったことはあるかもしれないと思うような ちりばめられた 現実味のある描写に 才能を感じた。
全体的には★★。 映画にするには格好の素材だったかもしれないと思った。
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二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代里が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の”逆打ち”を行っていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ──。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。
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この作者の作品も十年くらい前に嵌って読み漁った。そのうちのひとつ。民俗学や古代伝承などの土臭さがある。読んだ当時、夜中に夜の暗闇が怖かった。ちなみに私は映画にもなった別著者の「黄泉がえり」は読んでいないのですが、あらすじを見たときにこの作品を思い出しました。
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映画で見るのとはまた違う恐怖感があった。複雑な人間模様が描かれた作品。ただ「怖い」だけで終わらせないところがよかった。表現が上手だった。
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なんとなく読んだことがない作家さんだったので手にとってみた。友人だと思っていた子に、実は見下されていた事を知るくだりが丁寧で良かった。
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「子猫殺し」で話題の坂東眞砂子女史。
彼女の代表作を読んでみました。
映画の宣伝を見た時は「四国を馬鹿にしとんかい」と思ったものですが、読んでみるとなかなか面白いもので。
中学校の林間学校で登った覚えのある石鎚山など、身近な地名が出てくるわ、馴染みある土佐弁で皆が語るなど親しみの持てる小説でした。
ストーリーは凡庸な気もしますが、まぁいい意味でまともな物語かと。
主人公が魂の形を誰かと比較する件などは共感しましたが。
全体を通して感じたのは、坂東女史が日本的な生死感を持っているということ。
そして、都市に暮らす我々は、それを失いつつあるのではないかということです。
四国に縁のある方は読んでみて損はないかと。
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一気に読んでしまった〜!
日本にいる際にどうしてもっと日本古来を知ろうとしなかったかなぁ、って思う。
大変興味深かった。
私、ちなみに四国には一度も行ったことないんです…。
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二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の“逆打ち”を行なっていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ―。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。 (amazonより抜粋)
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伝奇ホラーかと思いつつ、そこまでホラーではなかったですなぁ
「狗神」に比べると伝奇っぽさもちょっと弱めだけど、嫌いじゃないですな。
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お遍路さんのルートを逆周りすると死者がよみがえるらしい・・・。土着ホラー!というか田舎ホラー!といか独特の世界。映画化されましたね。つうか、真砂子!タヒチで猫を虐待すなーー!!!
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四国を死国にたとえているんですね。
怖い!と聞いていたんですが、私は怖くなかったなぁ。
たんたんと読んでいたように思います。
あんまり印象も残らなかった。
どうも私は読む前に「怖い!怖い!」って言われると
もの凄く怖いって期待し過ぎてしまうようです(汗)
しかし、逆打ちって本当にあるんでしょうか?