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無用だけど人の心をとらえて離さない『トマソン』(元巨人のゲイリー・トマソンがその名の由来。ってほどのことでもないか。)思えば子どものころ、トマソンなモノを発見するのは簡単だった。読んだあとはトマソン的なものに視線が行くようになる。少年のココロに戻ったかどうかはわからない。
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街の中にある超芸術、トマソン。赤瀬川原平氏らによって定義づけされた不思議な光景を集めた図鑑。この空の巻は“無用階段
”をはじめとした7タイプに分類された物件が掲載されている。
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読む、というより観賞する。
空の巻から読み始めて、こちら無の巻。
こちらも、面白かった。
なんか、こう、自由である。
これぐらいの、心の余裕を、もちたい。
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路上にひっそりある、どこにもつながっていない階段、窓のないひさし、入り口のないドア。そんないわゆる「トマソン」と集めた写真集、あるいは図鑑。
よくわからない写真に淡々としたコメントがついているのがシュールで面白い。
街中でこういうものがあると、つい目をやってしまいます。
以前住んでいた自宅にも、意味のない階段(無用階段)があったのを思い出しました。