紙の本
アートに対する禅問答
2009/02/05 01:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る
人生の3分の1は睡眠であって
そこでみる「夢」というものは必然的に
日常の生活と繋がりあっているものである
夢は決して目で見ることはできないし
明確なモノとは言い難い
なので、
非日常な世界と言葉にされても仕方モノであると同時に
それは、アートとも深く関わりあう
黒澤明が
「アートとは真摯な遊びである」
と言っていたが、
まさにその通りで、
アートとは遊びであり幼稚であり曖昧であり愛であり狂気であり日常であり宇宙であり自分自身であり
ともかく、
夢を中心に妄想ワールドへといざなってくれる
すごい対談集でした
淀川長治
吉本ばなな
中沢新一
河合隼雄
草間弥生
梅原猛
黒澤猛 他
こちら
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淀川長治との対談が笑えた。
あとは、普通に宇宙の話。存在理由。人間の理解を超えるものを理解しようとしている本なのかもしれない。
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年上人のおすすめ
大学の図書館で拝借
一番最初の淀川長浩さんと、なんと言っても草間弥生さんの章がどうしても印象に残った。
見えるものと観えないもの、という題ですので、なにが目的語なのかと思いながら読んでいたのですが、候補はたぶん芸術性と心霊的なもの。
で、心霊的なものは(横尾さんは見えるらしいので)見えるもので、観えないものは芸術家それぞれの芸術性でないかなぁと思いました。
第一読了後としてはそんな感じでした。
こゆ本は、なにかを得ようとして読むとなにも得られないので、"感じる"くらいの気構えで読むとよし。
横尾さんの絵が好き!!
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生の死と芸術と(淀川長治)
想いはエネルギーです(吉本ばなな)
宇宙の愛(中沢新一)
見えるものと見えないもの(栗本慎一郎)
夢は霊感の源泉(河合隼雄)
宇宙と狂気と愛と(荒俣宏)
ヴィジョンの降臨(草間弥生)
芸術家は畸人たれ(梅原猛)
想念の池にて遊ばむ(島田雅彦)
アートは異界への扉だ(天野祐吉)
芸術は真摯な遊び(黒沢明)
ヴィジョンの降臨(草間弥生)が目当てで買いました。
直島の黄色いカボチャのアーティストです。
すごく変な人。
淀川長治さんの話も良かったなあ。
横尾忠則さんにも興味が出てきました。でも、図書館で横尾さんの絵を見たら、
ちょっと苦手な感じでしたw
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対話の相手は、淀川長治、よしもとばなな、中沢新市、栗本慎一郎、河合隼雄、荒俣宏、草間弥生、梅原猛、島田雅彦、天野祐吉、黒沢明。
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目に見えないものをめぐる対談。
社会の常識とは違う意識や価値観を、横尾さんは持っていると言える。そして恐らく対談相手の方たちも少なからず似通った価値観を持っており、話が面白いくらいあう。
夢の話が多かった。他には愛や霊や生死の話など。
特に面白かったのは吉本ばななさん、河井隼雄さん、淀川長治さん。たぶん彼らが聞き上手で、話がうまくかみ合っていたし、寄り添ってくださった感じで横尾さんの考えがうまく引き出されていた。この本でもっとも存在感があり、かつぶっ飛んでいたのは草間彌生さんだと思う。絵画へのアプローチが横尾さんと彼女ではぜんぜん違うという点も面白かった。
本書中に『明恵 夢を生きる』に関する言及あり。そちらも読むつもり。
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私自身はそういう経験はしたことないし、あまりしたくもないけど、単なるオカルトじゃない、人間がこの世に生きていること自体が神秘なのだから、他の存在に生かされていると考えるのも普通だし、そう考えると日々の雑多なことが小さく思える。
アートてそういうことなのかなと思ったり。
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ただの対談録ではありませんでした。11人分が収載されています。
夢、シンクロニシティ、ハイヤーセルフ、チャネラー、狂気、正常な狂気としての哲学、シャーマン、認識論、…このあたりの話題です。
横尾忠則×草間彌生、の対談。これがもうね、筆舌に尽くしがたい。「まぜるな危険」的な…
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久しぶりに再読。
しっくりくる部分が多いが、前後は省くが「自分が作ったと思う部分が多ければ多いほど、人を感動させないと思います」や、「芸術が売買されるということは、すごくナンセンスだと思います」やら残る所は多いのだ。
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アーティスト横尾忠則が、いろんな著名人との対談をまとめた本です。
吉本ばなな、黒沢明、淀川長治などなどと対談しつつ、横尾忠則が体験した、UFO・幽霊・異次元からの声・シンクロにシティーが語られていて、対談相手も肯定的に受け止めていて、不思議体験を話していました。
アーティストとは?みたいな主題が多かったので難しいと思うところもあったけれど、アーティストは、何か上から降りてきて勝手に筆が走った作品が人を感動させるものになる
というのは、確かにそうなんだろうなと思いました。
人知を超える感じなんでしょうね
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あー、色んな人との対談、面白かったー
あの世の話しや、超常現象、夢などに絡める、横尾さんだからこそ引き出せる話しは、ここ以外では読めない物だろうなと思う。
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1990年前後の対談をまとめた本。タイトルにある「視えないもの」は「異界」を指しているらしい。横尾忠則氏についてはよく知らなかったが、スピリチュアル系の人だったのね。
お相手は、淀川長治、吉本ばなな、中沢新一、栗本慎一郎、河合隼雄、荒俣宏、草間彌生、梅原猛、島田雅彦、天野祐吉、黒澤明という、私のようなオジサンに馴染みの深い著名人の方々。いろいろな雑誌からの記事をまとめたもので、決まったテーマがあるわけではないようだが、芸術と精神世界についての話題が多い。
芸術については「理屈ではない」ということが一貫して主張されている。生み出す側にとっても、観賞する側にとってもそうであると。ふりかえれば、自分も絵画や映画を観たり、小説を読んだりした際には、なにかと「解釈」しがちだ。他人の解釈が気になったりもする。作品が気に入ったときには特に。しかし、言われてみれば、そんなことをする必要なんてないんですね。評論家として食ってるわけでもないのに。
精神世界に関しては、私にはピンと来ないところもあったが、対談者が意外にノリノリの場合もあって面白かった。是非、辛酸なめ子氏と対談してほしい。
あと、草間彌生氏とは終始話が噛み合っておらず、途中で何度か草間氏が対談をやめたいと言い出すのだが、それをそのまま載せてしまっているのも笑える。
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この世界と異界について。女性の方が異界からの信号を受け取るのに長けている。そして男性の方が、この世界での発信に長けている。女性の活躍が取り沙汰される今の時代というのは、このままじゃだめだぞという異界からのメッセージなのでないかと横尾忠則は捉えている。
読んでいるうちに、こっちの頭が変になりそうになったが、科学で捉えられないものの存在を認めることは大事だと思う。ルネサンスに始まる近代は、見えるものだけでやってしまおうとする傾向がある、という中沢新一の言葉が印象的。
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対談集。著者(横尾)は、芸術は理性や観念でとらえてはダメで、感情をありのままにわがままに出していかなければならないと言っている。
でも対談相手の出方によって柔軟に対応を調節していく適応力から、著者は人一倍強い理性を備えているように見受けられた。
むしろ西欧人並みに確立された論理性、安定した自我を備えているからこそ、形而上学的なオカルト論を確信的に発言できるのではないだろうか。
草間氏との対談は対談になっていない。あれは司会者が力不足ということもあるけれど、草間氏の社会性がなさすぎる(対話の余地がない)と感じた。