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紙の本

スコットとアーヴィングは会っていた…トリビア的へえぇぇ

2003/09/22 15:01

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投稿者:ガブリ - この投稿者のレビュー一覧を見る

私がアーヴィングの名前を知ったのは恥ずかしながら映画「スリーピー・ホロウ」の公開のときである。再版された新潮文庫の「スケッチ・ブック」を読み浸ったものだ。
ウォルター・スコットを調べ始めたのは十数年前。スコットランドの歴史と風物を知るためであった。
当時英国ブームなるものがあってイングランドに関しては有り余るほどのエッセイ、旅行記などが出版されていたのだが(それは今でも続いているが)スコットランドに関しては皆無といっていいほどになかった。
歴史を知るには歴史小説を読むのが手っ取り早いとスコットのスコットランドの歴史を題材とした「ウェイバリー小説」なるものを捜し求めたが驚いたことに翻訳がなかった!
北の野蛮な国というスコットランドのイメージをケルティックロマンの国に変えたのはウォルター・スコットの筆によるものだという。
あまりの史料の少なさからすっかり忘れていたのだが最近ひょんなことから<歴史家とはなんぞや?>という問いに悩まされ歴史の記述の歴史を調べ始めた。
すると歴史小説の確立や近代の歴史家に与えた動機付けなどでスコットの果たした影響の大きさに改めて気づくこととなった。
十数年前にはなかったインターネットを使って検索をかけると2冊の書名が出てきた。ひとつはこの「スコットランドの吟遊詩人を訪ねて」。今ひとつは「ウォルター・スコット伝」である。
へええ、あのアーヴィングがウォルター・スコットを訪ねて行ったんだ。しかも訪問記書いて、それが翻訳されてるなんてトリプルラッキー!
アーヴィングの訪問記は敬愛に満ちている。尊敬する大作家スコットに会えたときめきとその人柄への驚きをアーヴィングは率直に書いている。
スコットの有名な館アボッツフォードに数日間泊まり、スコットに案内されて近所を散歩したときの様子は、スコットがいかにスコットランドを愛しているかをよく伝えている。
現在アボッツフォードはスコット記念館として一般に開放されているが、おそらくアーヴィングが訪問したそのままの雰囲気を伝えてくれることだろう。
200年近く前のこととは思えないほどにアーヴィングの筆は生き生きとしているし、スコットランドのその後はスコットの書いた風景を再現しようとするかのように動いたのだから。

「アルハンブラ物語」と「予言者マホメット」などの歴史小説はあるが、残念なことにアーヴィング初期の幻想小説「スケッチ・ブック」はまたも絶版であるらしい。スコットの数少ない翻訳である「ミドロジアンの心臓」「アイヴァンホー」なども絶版のようだ。ため息をついて再版を待つしかないのだろうか?

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