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みんなのレビュー67件

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紙の本

もうひとつの物語

2001/02/18 23:16

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書に収められたエッセイ「目じるしのない悪夢」の中で村上春樹は、『アンダーグラウンド』執筆の動機を三つあげている。その第一は、「一九九五年三月二◯日の朝に、東京の地下でほんとうに何が起こったのか」を知ること。その第二は、日本という「場のありかた」や日本人という「意識のありかた」を知ること。その第三は、村上自身が作り出した「やみくろ」という生き物がもたらす恐怖と地下鉄サリン事件がもたらしたそれとがつながっていたこと。そしてこれらすべてにかかわってくるのが、「もうひとつの物語」という観念である。

《言い方は極端かもしれないけれど、この事件は結局は四コマ漫画的な「笑い話」として、ビザールな犯罪ゴシップとして、もしくは世代別にプロセスされた「都市伝説」というかたちをとってしか、意味的に生き残れない状況へと向かいつつあるようにさえ思えるのだ。》

《「オウムは悪だ」というのはた易いだろう。また「悪と正気とは別だ」というのも論理自体としてはた易いだろう。しかしどれだけそれらの論が正面からぶつかりあっても、それによって〈乗合馬車的コンセンサス〉の呪縛を解くのはおそらくむずかしいのではないか。
 というのは、それらは既にあらゆる場面で、あらゆる言い方で、利用し尽くされた言葉だからだ。言い換えれば既に制度的になってしまった、手垢にまみれた言葉だからだ。このような制度の枠内にある言葉を使って、制度の枠内にある状況や、固定された情緒を揺さぶり崩していくことは不可能とまではいわずとも、相当な困難を伴う作業であるように私には思えるのだ。
 とすれば、私たちが今必要としているのは、おそらく新しい方向からやってきた言葉であり、それらの言葉で語られるまったく新しい物語(物語を浄化するための別の物語)なのだ──ということになるかもしれない。》

《しかしそれに対して、「こちら側」の私たちはいったいどんな有効な物語を持ち出すことができるだろう?(略)
 これはかなり大きな命題だ。私は小説家であり、ご存じのように小説家とは「物語」を職業的に語る人種である。だからその命題は、私にとっては大きいという以上のものである。まさに頭の上にぶら下げられた鋭利な剣みたいなものだ。そのことについて私はこれからもずっと、真剣に切実に考え続けていかなくてはならないだろう。そして私自身の「宇宙との交信装置」を作っていかなければならないだろうと思っている。私自身の内なるジャンクと欠損性を、ひとつひとつ切々と突き詰めていかなくてはならないだろうと思っている(こう書いてみてあらためて驚いているのだが、実のところそれこそが、小説家として、長いあいだ私のやろうとしてきたことなのだ!)。》

 しかし「もうひとつの物語」(村上の「次の作品」)はまだ書かれていないと思う。──『アンダーグラウンド』(それは神によるヨブたちへのインタビューの試みだったのかもしれない)そして『約束された場所で』(それは作者による登場人物へのインタビューの試みだったのかもしれない)は「もうひとつの物語」ではない。

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