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これがオレの好きな小説なんだ!そう思った高2の時。描写がどうこうなんて批評を簡単に乗り越えてしまう言葉そのものがもつイマジネーション。ああもうアメリカ大統領がピンボールの様に倒されていくのも中島みゆきソングブックもくさいくさいなんでこんなにくさいんだも全て好きだ。残念なことに高橋源一郎は今に至るまでこの小説を越えていない。
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高橋源一郎のデビュー作です。吉本隆明の解説では彼の文学は「ポップ文学」であるとのことですが、これこそが純文学だ、これこそが小説だと思いました。吉本隆明はいったい何を言ってるのかと思いました。その後岩波新書から出された『一億三千万人のための小説教室』を読んでその思いは確信に変わりました。
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高橋源一郎ってすごい!と思った作品。でもその後は・・・。女にだらしなくても、小説をもうあまり書かなくても、この一作で高橋さんはすごいと思います。
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凡庸なものにしか感動できない。
使い古されたものしかみつけることができない。
それでもはじめて出会う戸惑いの表情はほんとうはうつくしいものではないだろうか。
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読んでて、なんでこんな設定の小説に、笑ってしまったり、悲しまされたり、考えさせられたりしなきゃなんなんだよ、って思いました。なんなんでしょうね、このおもしろさ、このエンターテイメント、この小説。何度も読み返しました。
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奇想天外摩訶不思議。こんな小説見たことない!「普通」が通用しない世界観が斬新で引き込まれる。また読み返したい。
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日本のポストモダン、ひとつの結晶。ひどい照れ屋がウソと引用とポップカルチャーを積み重ねて作った穴ぼこだらけのファンタジー。何十回と読んだ。
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衝撃。こんなのアリか。「さようなら、ギャングたち」っていうのは名前。緑の小指ちゃんの話と飼い猫が死んでしまう話が素敵。
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14歳の時好きだった塾の先生に教えてもらった。こんな小説もあるんだぁと目から鱗が落ちた。これがきっかけで本を読むようになったのではずせません。
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高橋源一郎唯一の傑作。もう彼がこれ以上の作品を書くことはない。単なるドナルド・バーセルミの継承ではないことを、自身の目で確認して欲しい。
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くだらないポストモダンかと思ったら、とてつもなく素晴らしいポストモダンだった。沈黙の危機に追いやられながらも言葉を搾り出し続ける詩人に出会うとぼくはいつも共感し感動せずにはいられない。
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お値段はちょっと高め、ですが人によってははるかに基準を超えた価値を持つであろう高橋源一郎デビュー作。読んだところもまた頁を繰るのでまだ読み終えられない。一人の時間の楽しみの極めつけ、の部類。
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僕の全て。
なにもかのの始まりと終わり。
20世紀の日本語の最高の成果。
つまり、ここから先へは進めませんよ、というデッドライン。
春樹のような自意識が嫌いで、
龍みたいに物語を信じてなくて、
筒井の言葉のセンスのなさを軽蔑していて、
世界にうんざりして、自分にうんざりして、
うんざりすることにもうんざりしている人向けの本。
優しくて、悪意に満ち、ウキウキして、涙が出る、
ほんのささいな言葉の連なり。ただそれだけ。
世界を変えるのはこんなに簡単でこんなに難しいんです。
みんなで唱えましょう。
すこしナイスなきもちになってくるかもしれないから。
ベリ・ナイス、ベリ・ナイス、ベリ・ナイス。
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いままで読んだ高橋源一郎の小説のなかで
一番、面白かった本。
でも最初に読んだときは意味不明で
少し不愉快だった。
だからチャンスを待って、2回は読むべき。
「イジドール・デュカスさんは死ぬまでにたった一人しか読者がいなかったのに、いつだってトム・ソーヤーみたいに元気一杯でした」
というフレーズに、僕は何度も励まされています。
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なんだこの世界。そしてなんて素敵な文章なんだろ。失語症から立ち直った人だからこそ書けるのかな。2章以外は最高。「さようならギャングたちって、どんな意味なんだい?」自身の経験をここまでの世界につくりあげた高橋さんに脱帽。敬礼。「私たちは蒸留水であろうとは一度も思いませんでした」