- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
1人を止めてもまた現れる
2008/03/20 21:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
光や音で人心を魅了するというリアリティ溢れる着眼点に脱帽。
SFだと思うけれど、そう感じさせません。
光瑠はそれを素晴らしい方向に活用しているけれど、どんな用途にも使いうる恐ろしさも感じます。
相変わらず東野作品は深いなぁ。
紙の本
新しい読後感
2002/01/20 13:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BabaKun - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは久々に新しい読後感が広がる作品だ。「光楽」というあたらしい芸術。「音を楽しむ」のが音楽。耳が発達することで「音を楽しむ」ことが出来るのと同じように,目が発達して,「光を楽しむ」ことが出来るようになってもおかしくない。これが,「光楽」だ。主人公「光瑠」は小さい頃から「色」に特異な感性を発揮した。クレヨンを持った光瑠は見た物の「形」ではなく,「色」を感じて表現した。それも驚異的な正確さで。そして,たぐいまれな才能を発現し,成長していった光瑠は,高校生のある時から,夜中に密かに外出するようになった。夜中に彼が外出した先で行っていたこととは…。
ミステリーであって,ミステリーでない。謎があって謎がない…。この物語は何だろう? 本当に不思議な世界に引き込まれていった感じがした。続編が読みたいと切に思った。東野圭吾の作るこの世界の続きがみたい。
紙の本
このあたりから作風がかわってきた??
2013/08/16 12:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tacque - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野さんの作品はこれまで推理物と小説物の2パターンで来てましたが、この作品あたりから小説の色が濃くなり始めているような気がしました。
この中で取り上げられる主人公の職業について、こういうとらえ方もあるんだなと改めて感じれた面白い作品でした。
ただ、私的にはオチがもう一声ほしかったです!!
今までの東野作品とはちょっと違う作品としても楽しめました。
紙の本
一人ひとりが一人ひとり
2004/06/30 18:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
夜中の2時に発せられる光に少年少女が引き寄せられて来た。そこには一人に少年が「光による音楽」を演奏している。少年は白河光瑠。色に敏感だった幼児が今ではパソコンとシンセサイザーを駆使して光の演奏を始めたのだ。何故に光が少年達を虜にするのか? 光に秘められた秘密を巡り闇の組織が暗躍を始めるのだった。
少年ジャンプに連載されている「ジョジョの奇妙な冒険」は面白いですね。この漫画の斬新というかすごいというか、今まだ誰も考えつかなかった、一番の売り物は「超能力の映像化」なんです。物を動かしたり、消えさせたり、幻影を見せたり、金縛りに合わせたり、…と、登場人物は各種(この能力の豊富さもすごい)超能力をスタンドと呼んでいまして、能力者同士にはその能力を使用した時には相手のスタンドとして映像で見えるのです。他人には向き合っている二人にしか見えなくてもスタンドが死闘を繰り広げていたりします。このスタンドの着想は「未知との遭遇」で塗り替えられたUFOの母船の概念に匹敵するじゃないだろうか。…で、果たして超能力とは人間の進化すべき方向にあるのか?と本書は問うのですが、もう一つホントは問題は自分たちと少しでも違う者を受け入れないという、現在抱えている虐めを始めとする諸問題の根元を問うているのです。人はそれぞれ能力を始め身体的特徴など違っていて当たり前、それを認め尊重して行く事こそ教育の場でも求められるべきなのに、みんな一緒こそ平等と大量生産の製品のような人間を社会に排出させた結果、その汚染が広まり社会も同じ物差しを使うようになってしまったのです。人種差別、男女差別、宗教差別、などなど国レベルでも地域社会レベルでも異質なものの排除は無くなりそうもないのが現実ですね。未来はあるのでしょうか? 恐れず立ち上がった時、白河光瑠少年が奏でたあの目映い光を見る事が出来るのですは。