紙の本
法曹界のミステリー
2002/03/07 09:14
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投稿者:sansho - この投稿者のレビュー一覧を見る
法曹界のミステリーとしては非常に理解し易い。法学を知らなくても検察丁・警察丁・弁護士界の三角関係を上手く分かりやすく表現している。検察界に起きている組織崩壊を巡り、あらゆる手段で歯止めを掛けようと仕掛けた罠から生じる亀裂を検察・警察・弁護士の3つの角度から事件に迫る。著者が弁護士だけあり、事件の鍵を握るキーワードも業界用語だった。
あっという間に読み終わる一冊である。
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現役弁護士にしてデビュー作。そして乱歩受賞作。
・・・何か、この経歴に惹かれてついつい買っちゃいました。
内容は・・・推理としても面白いですが、それ以上に法曹界、検察側の話や構成、問題点など資料的に参考になることが多かったです。(>何の資料だ!?)
とゆーわけで、何となく弁護士とか検察とかに興味を持つ人にはオススメ。
これでまた雑学が増えたな〜と浸ってみたり。
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コレはおもしろかった。個人的に検察好きなので、検察官が主人公ってだけで楽しめました。ただ、主人公が女性検事ってのが気に入らなかったのですが、最後の伏線を張るには女でなければいけなかったかも。(・c_,・)検察vs弁護士会地検とか高検とか最高検とか特捜とか公判検事とかトカトカトカ、きちんと分けて書いてあるなと思ったら、著者は現役の弁護士だそうで、ナットク。取り調べや強制捜査の場面はゾクゾクし、最後の検事総長に触れる所ではグッっときた。一市民の意見的に「検察至上主義」結構!なんですけれど(*´д`*)ハァハァ
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横浜の閑静な高級住宅街で、大物弁護士・西垣文雄が惨殺された。横浜地検の美人検察官・岩崎紀美子は、捜査を進めるほど、事件の裏に大きな闇を感じる。日弁連と検察庁、警察庁そして県警の確執…。現役弁護士作家が法曹界のタブーを鋭くえぐった、第40回江戸川乱歩賞受賞の傑作リーガル・サスペンス
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2007/2/23読了。法律ミステリーってなじみが無いですが、新しいジャンルの作品です。検察と弁護士、警察の確執がうまく描かれています。お薦めの1冊です。
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面白かったです。第40回(1994)江戸川乱歩賞受賞作。一昔前の作品ですが全然そんな感じを受けませんでした。現役の弁護士さんだそうです。他の作品も読んでみようかな?
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横浜の閑静な高級住宅地で大物弁護士・西垣が惨殺された。
事件を追う、横浜地検の美人検察官・岩崎。だが、事件を進めていくと、日弁連・検察庁・警察庁と深い闇が・・・暴かれていく・・・。
現役の弁護士作家ということで、なかなか読み応えのあるリーガル・サスペンス!
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現役弁護士である作者が描くリーガルサスペンス。ちょっといつもとは毛色の変わったサスペンスが読みたい方にはお勧め。
女性検事、岩崎はある大物弁護士の殺人事件を担当する。マスコミも多く注目するこの事件で、彼女に与えられた使命は、鮮やかに事件を解決し、近年落ち込んでいる検事志望者を劇的に増やす事。
しかし、調査を進めていく内に彼女は日弁連が必死で隠そうとしていた謎や、検察の上層部が練っていた陰謀までもを明らかにしてしまう。
よく言われていますが、やっぱり現場で働いていた人の知識は一味違う。検察に限らず、法曹界の内情が分かりやすく描かれています。テーマは難しいように感じるかもしれませんが、意外と読みやすい作品です。
ただ・・・分厚いよ(笑)
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第40回江戸川乱歩賞を受賞した現役弁護士が描くリーガル・サスペンス。
・・・
と言う触れ込みですが、デビュー作なのか、キャラ設定が甘く、登場人物の違いが最後までよく分かりませんでした。
主人公の検察官が若くて、美人って言う設定もありがちだし。
やっぱりリーガル・サスペンスものは、海外の作品の方が面白いです・・・
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第40回(1994)江戸川乱歩賞受賞作。
リーガルサスペンスと言うほどリーガルぽくはないですが、
法曹三者の関係を鋭く捉えた良作だと思う。展開も無理なくドラマにでもしたら
面白そう。
小説のキーワード、「公判専従論」は実際にも裁判員制度の展開によっては、
十分ありえるかなと。その点からもとっても興味深い。
今後の法曹三者の関係を考える上で参考になった。
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友人から頂戴した法廷系ミステリ
(リーガルサスペンスとか言うらしい)何冊かの一冊目。
第40回江戸川乱歩賞受賞作品。
中嶋博行という人は初めて知りました。
他の職業から作家に転向した作家蓮のご多分にもれず、
自分の専門分野が処女作のようです
(転向と言っても多分中嶋氏は現在も弁護士活動をされているらしい)。
ストーリーにハラハラドキドキはするのだが、
主人公のキャラが「男が考える女のタイプその1」な感じがどうも気になり
感情移入できないのと、
なんだか登場人物全員に信頼関係がないように見えるのが
(多分これは演出のうちなのだと思うが)
どうも私的にはすっきりしない。
あとねー、
陰謀の理由が、
ちょっと大げさ、
で、
そんな簡単に物事って進むのか?
と思うのは法曹界に素人な人間の感想なのだろうか。
まあでも処女作だし、
それにしては落ち着いていてレベルが高いとは思うのだけど…。
多分全体に感じるおやじ臭さが私的には気になるのだと思う。
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040
法律関係の知識がなくても読み進められる。おもしろい。
同著者、読了1作目。
2008年ベスト3作。
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このところ、なんとか賞受賞作というのを好んで読んでいるのですが、今回読んだのは第40回江戸川乱歩賞受賞作「検察捜査」(中嶋博行著)です。
作者は現役の弁護士ということらしいのですが、こんなことまで書いちゃっていいの??という法曹界のタブーに鋭く切れ込んだ作品となっています。
主人公は、横浜地検の美人検察官・岩崎。検察官の成り手が減ってくる中で司法研修生の担当をさせられ、結局一人も検察官になる者を確保できなくて中央のお偉いさんに叱られるものの、くってかかるほどの気の強い女性です。
どうも検察官への成りたいと志す者が減ってきていて、検察捜査に支障をきたす事態が起こっているらしいという導入部。そして、大物弁護士の惨殺という事件が発生します。
人手不足の横浜地検は岩崎に任意に捜査をするよう命じますが、捜査を進めるほど、事件の裏に潜む大きな闇が露わになっていきます。
日弁連と検察庁、警察庁そして県警。それぞれのプライドと思惑が複雑に絡み合っていくのですが、岩崎と県警の刑事が事件の核心に迫っていきます。
ところどころ無理があるなぁ~と感じる部分はあったものの、日本の司法制度の問題点の一端を垣間見る面白い作品でした。
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検察と弁護士、警察の絡まりが面白い。
主人公の女性検事がハツラツとして自分の思うように行動しているのが良い。
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2009年10月6日読了。厳密には警察小説ではなく検察側が主人公だが、検察vs.警察の図式なのでカテゴリは警察小説とした。私自身がかつて大手の法律事務所に勤務していたこともあり、なじみのある世界なので興味深く読んだ。作者が現役の弁護士と分かり、文体の硬さも納得。硬いが読みやすい。別の作品も読んでみたくなった。そのわりに星3つにとどめたのは、登場人物が多く、これはどこの誰だっけ? と分からなくなってしまう箇所が少なくなかったため。