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海をかえして! あさり・しおまねき・むつごろう みんなのレビュー
- 丘 修三 (さく), 長野 ヒデ子 (さく)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:童心社
- 発行年月:1997.8
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絵本
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紙の本
みんなで生活している地球。けっして人間だけのものではない
2001/07/27 14:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:渡辺順子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
長崎県諫早湾の最後の水門が閉められたのは1997年4月。あれから3年。干潟で暮らしていたムツゴロウたちの生活は大きく変わりました。変わったというより、人間によって変えられてしまったのです。太古の昔から多様な生命を育んできた諫早干潟。「海をかえして!」という生きものたちの叫びは叶えられず、むなしく空にすいこまれてゆきます。
頭の中にはかつてのいきいきとした干潟の姿を思いうかべながら、瀕死のムツゴロウは最後につぶやきます。「きっと、くる。しおは、みちてくる・・・・。きっと、きっと・・・」最後の最後まで、人間たちが海の水を止めるようなことをするわけがない、と信じているのです。なのに、干潟ができるまでにかかった六,七千年もの長い年月を、人間は一瞬にして奪いさりました。
この地球は、人間だけのものではありません。そこに住む生きものたちが互いに支えあいながら生きているのです。けして無意味な存在の生きものなどいないのです。人間たちが、人間だけのことを考えている暮らしを見直し、共存する道を選ばなければ、いつの日が自然界から大きなしっぺ返しをくらうことになるでしょう。子どもだ
けではなく、多くの大人たちに読んでもらいたい絵本。
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