紙の本
実用的な文章教室
2001/11/18 03:52
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投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、レポート、契約書、マニュアル、パンフレット、規格書などの、社会で実際に使う文章の書き方を解説した本である。
仕事文においては、正確性、説得力、わかりやすさなどが重要であるとし、短い文章を使うこと、やさしい言葉を使うこと、情報の提示の順序に注意することなど、具体的なレベルにまで踏み込んで、その書き方を解説している。いわゆる差別表現の問題や、引用の著作権、商標の扱いに至るまで、実際的な点にまで触れられており、非常に実用に即した本だ。とくにパンフレットやカタログに添えるような、短い文章を書く際に役立つ本である。
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『・・みがく』を読んであわてて買いに行った本。訪ねた本屋にまさに並んでて、うれしかった。「仕事文の書き方」というだけに、企業などで文章を書かざるをえない人はやはり一読しておきたい本だろう。比較的テクニカルな部分が多いので、いわゆる「文章読本」を読んでも苦手意識のあった人にはうってつけかもしれない。
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情報科教員MTのBlog(『仕事文の書き方』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51012498.html
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出版社/著者からの内容紹介
レポートや企画書がうまく書けない-そんな悩みをかかえる人は多い.学校教育では主に「文学的文章」を学ぶが,社会やビジネスで実際に使うのは事実と意見のみを伝える文章=仕事文である.どうすれば,正確でわかりやすく,説得力のある文章を書けるか.一文一義主義,短く書く,事実と意見の提示順,リライトなどの方法を具体的に示す.
目次
1 仕事文とは何か
2 仕事文の重要性を知る
3 仕事文の準備
4 正確な文章を書く
5 わかりやすい文章のルール
6 読み手を疲れさせない
7 説得力に磨きを
8 文の構造を視野に入れて
9 書き上げた後に
10 仕事文のひろがり
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仕事で文章を書く人のためにポイントを伝授してくれる名著です。
技術文書の書き方に苦労している人はぜひ一度読んで下さい。
また、文章を書くことにそこそこ自信がおありの方にも、新しい発見があるでしょう。
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[ 内容 ]
レポートや企画書がうまく書けない―そんな悩みをかかえる人は多い。
学校教育では主に「文学的文章」を学ぶが、社会で実際に使うのは事実と意見のみを伝える文章=仕事文である。
どうすれば、正確でわかりやすく、説得力のある文章を書けるか。
一文一義主義、短く書く、事実と意見の提示順、リライト法などを具体的にしめす。
[ 目次 ]
1 仕事文とは何か
2 仕事文の重要性を知る
3 仕事文の準備
4 正確な文章を書く
5 わかりやすい文章のルール
6 読み手を疲れさせない
7 説得力に磨きを
8 文の構造を視野に入れて
9 書き上げた後に
10 仕事文のひろがり
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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1999年6月24日購入かな?日付つけていたころの本。
レポート小論指導をしはじめたころに、レポートの書き方や小論の書き方の本を買いあさってた内の1冊。
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1読む目的
2問い
3サマリ
4感想
1目的
仕事の効率をUPするために、メールを中心に文書作成能力を上げること
2問い
仕事文の内容・構成・言葉遣いとはどんなものか?
3サマリ
①内容:仕事文は事実と意見で構成される
②内容:説得力を上げるには事実と経験を語るべきだ
③内容:経験は読み手に具体的な情報を与える
④内容:具体的な情報は読み手にイメージを与え、読み手が理解しやすくなる
⑤内容:一文一義。助詞の使い方次第で複数の意味になる文章はNG。
⑥内容:形容詞を避けて数字で表現する。(大きい、ではなく○メートルなど)
⑦内容:主語は何か意識する。
⑧内容:書き終わったら音読する。スラスラ読めるか?
⑨内容:1回読んで理解できるか?
4感想
①良著だった
良い仕事文の書き方が具体的に記述されており、次に自分がすべきことがわかった。
②読む前の概要理解が不足していた
自分が設定した4つの問いに対して、1つの問いにしか対応していなかった。読む前の理解が甘かった。
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理系の作文技術よりは新しく、読みやすい。ワープロ文書や電子メールのことにも触れられており、参考になる。情報の提示順序には、再度、気を配りたい思った。
[private]
P.37 レポート・報告書では、結論→理由→関連情報
トップダウン式。多忙な読み手にとって効率的な文書になる。
P.41 プロボーザルでは、ボトムアップ
従来製品の機能→新製品の機能
(私見)提案の特徴を印象づけるために従来の状態について前もって述べる必要がある。従来は、〜だったが、本提案では〜となり、○○のメリットがある。
P.58 シミュレーション技術の勝利
アポロ13号の奇跡的生還にもっとも貢献したものは、乗組員から外された一人の宇宙飛行士によるシミュレーション技術の勝利
P.80 不特定多数には、ですます調で。
文化庁も指導している。
P.84 〜だから〜である。
英語のこの考えを仕事文にも応用すべきである。
P.139 テクニカルイラスト
・どのようなイラストにするかを明確に指示する。
・実際に使用するときの1.5倍の大きさに仕上げ、使用するときは60%に縮小する。
・作品に天地(上下)の印を入れておく。
P.144 事実と意見
・瀬島氏が伊藤忠時代に、部下にたいして、与えられた情報について、
・概略を把握しなさい
・深く読み、深く聞き、深く叩きなさい
・希望的観測と事実とを明確に分けなさい
P.146 結論は意見
P.148 JFKは、事実というもののすばらしさを見せつける。
P.152 説得力
じつに説得力のある文章である。自分の失敗を引き金にして、新しい万年筆を開発した、という事実と経験にもとづいているからだ。
P.155 数値で表現すると、その分説得力が増す
P.178 削って名文にする
ヘミングウェイは、書き終えると、いったん原稿を銀行の貸金庫に保管した。そして、前に書いた原稿を取り出して、それを徹底的に修正したそうである。(削りまくったらしい)
P.181 引用と転載
引用:自分の説のよりどころとして、他の文章や事例または古人の説を引き合いに出すこと。自分の主張に対して、引用部分が、従の関係にあること。許可不要。
転載:自分の主張とは関係ない単なるコピー。許可必要。
[/private]
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同じ著者の『短く書く仕事文の技術』とほぼ同じ内容。こちらのほうがやや文章が硬く、ある人々にとっては絶大なブランド力を持つ岩波なので、例えば職場の机の上に飾っておくならこちらかもしれません。
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単に著者の好みだろ、というような、首肯しかねる部分もないではないが、ひととおり、わかりやすく簡潔に情報を文章で伝える技術的なものが書いてある。
技術的なことを文章で表現することについて、ウエイトが置かれている印象。
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1 筆者の高橋氏は日立やNTT等の企業で技術文章を教えてきた文章論のプロです。本書では、正確でわかりやすく、説得力ある文章を書く為の考え方と技術を教えてくれます。
2 仕事文とは、レポート・報告書・稟議書等、日常生活で使っている文章のほとんどです。
3 私が、本書で有益だった点を少し拾います。
①一文一義の文を書く。「白いカゴの中の小鳥」は、「カゴが白い」or「小鳥が白い」or「カゴと小鳥の両方が白い」のいずれか分かりません。例えば、「白いカゴの中の赤い小鳥」と書けば、分かりやすい ⇒ 私も安易にこうした文章を書き勝ちです。正確な情報を伝える為に、反省です。
② 短い文を書く ⇒ 長文は読む気がしません。小説なら、想像性を掻き立てるという意味で有効です。しかし、仕事文では失格です。
③仕事文では数値で表現する ⇒ 事象を数値で示すのは理解を促進します。但し、○○㎡は畳に換算すると何畳分等と例示するとよく分かります。
4 最後に、私の感想です。
①本書は、若干テクニカルな内容が多いが、仕事文を書くのに必要な情報が満載です。他のハウツー本とは、一線を画しており、文章を書く時には、横に置いておきたい本です。
著者が、「私は、土佐日記から文章を学び、源氏物語に文学を学ぶ」と言っています。至言なのでしょう。
②私は、正確に伝える為に学んだ事が本書以外にもあります。若い頃、企画書を上司に提出すると、口癖の様に、「マンガを書け」或は「絵解きしろ」と言われました。誰もが理解出きる様に、“図解する”事です。確かに、企画内容を理解出来ていないと、図解出来ません。大変有効な指摘を貰いました。私の財産として、後輩にも、伝え続けています。私も何か人に教えられるものを求め続ける日々です。