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第2章 カリキュラムの視点から見た小学校英語教育
英語教育では、学習者は英語という言語の構造を学ぶのではなく、英語を使ってコミュニケーションするという言語行動の習得に力点が移ってきている。シラバスでは、構造シラバスから過程指向シラバスに推移していった。その代表的なものにタスク中心シラバスがあり、これは言語形式より意味に学習者の関心を向けることを重視したものである。小学校英語は中学校英語とは違うもの、オーラル中心などが強調されているが、活動・体験・経験など曖昧な表現も多く、これから定義していく必要がある。
第5章 小学校英語のあり方
生津小学校の実践例をもとに書かれている。生徒は英語という言葉を使用し、外国の人や他の人とつきあいながら、コミュニケーションのスタイルを変えつつあり、それが出来ることが小学校英語の意味ではないだろうか。そして初歩的なオーラル・コミュニケーションを楽しむ敵期は、中学でなく小学生時代が良い。しかし内容については、国際理解や異文化理解などのカリキュラムがあいまいである。しかしながら、子どもの興味に応じて英語に触れ、実際に使用する機会をできるだけ用意してやる中で、子どもは自分なりに単語や構文をつかみとっていくのではないだろうか。