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97年に出版された本ということで時代は感じるものの。今でも十分通用する。
不確定要素、コストの考え方、精度の問題、検査、異常処理、同期制御、調整といった制御上の事情は変わらない。
アナログ入力、電灯、DCモータ、ステッピングモータの制御に関しても基本原理は変わっていない。
いわゆるアプリケーションプログラムでは気にする事のない、
入力情報の多さ、処理時間の細かさといったものが、仕組みからよく分かる本だった。
自分は組み込み系の仕事に移って一年、今で二年目だけど
知っておけば良かった話ばかり。
(割り込みとかタイマやポート等)
思えば「組み込み」という言葉が多くを占めすぎていてるのだろう。
今まで「組み込み」として呼んだ本では教えてくれなかった、制御周りの具体的手法を改めて知ることができ、今まで職場で学んできたことに対して初めて合点がいった。
電気や電子の事はそれほど言及されていないので、
必要ならそれらは別途学ばなければならないと思ったが、
手頃なボリュームで読みやすい。制御の入門用として良本。
会社においておくので、もしこっち系の仕事に初めて参加する人いたら読んでおいてください。