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20世紀に入って二度の世界大戦で滅亡した欧州諸王国の最後の王たちと、滅亡の淵に立たされながら無事に生き残った幾つかの王国。
ロマノフ家のロシア帝国、ホーエンツォレルン家のドイツ帝国、欧州最高の名門ハプスブルク家のオーストリア・ハンガリー帝国、サヴォイア家のイタリア王国、ブルボン家のスペイン王国・・・
それら王国の危機、滅亡、あるいは再生のドラマが綴られています。
よって、現在も女王が君臨する英国や、革命で王が軒並み追放されたフランスの話はありません。
期待していた人たちは残念でしたw
世界中の人々の羨望の的である英王室の話だけは、他の王国との婚姻・血縁関係で出てきます。
革命で追放された亡命王侯貴族たちは、結構他国の王室から縁組相手として選ばれてるんですね!
将来、自分たちの王室から他国に新たな王を送り込むため?w
そのせいか、ザクセン・コーブルク・ゴータ公という、日本では知名度が低い公爵家が血縁関係の随所に出てきます。
王たちの華麗な宮廷生活ではなく、危機に際しての苦悩の物語ですね。
ニン、トン♪