投稿元:
レビューを見る
読み終わった後も、霧が肌にずっとまとわりつくような話。
この作品は、木漏れ日が落ちる深い森に、朝霧、午後の光、夕暮れ、見えぬ夜、つねに時間と湿度を感じる作品だった。
展開が非常に早く、ひたすらどきどきしなっぱしであった。
投稿元:
レビューを見る
中学生の頃に読んだのを再読したくなり、題名から忘れてたのを検索かけまくって見つけて購入。
全体に漂う終末感、勝ち目のない戦いに向かっていく、きっと来てしまう終わりに向かっていく切なさ。
大人になって読み返すと昔とは違う見方で読めるところもあって、また一段と好きになりました。
昔はバジルかっこいい!って思ってたけど今はセリも好き。
最後はどう解釈したらいいんだろうな。
場所のモデルは目黒にあった林業試験場!?
投稿元:
レビューを見る
とても惹かれる設定で、裏に見え隠れする問題提起も感じられて、先が気になって一気に読んでしまった。
でも、謎が最後まで解明されず、中途半端というか、消化不良さが残った。ことに世界の成り立ちと、それに姉がどう関わっていたのか。姉は何を望んでいたのか。以前、同じ作者の「黒ねこサンゴロウ」を読んだ時も、同じような感想を持った。
とは言うものの、選んだわけではないのに、この作者の本をたびたび手に取ってしまうのは、きっと何か共通の魅力があるのだろうとは思う。だけに、残念。