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こうしはそりにのって みんなのレビュー
- アストリッド・リンドグレーン (作), マーリット・テーンクヴィスト (絵), 今井 冬美 (訳)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:金の星社
- 発行年月:1997.10
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絵本
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紙の本
神様は、人びとの関係の中の、極めて人間的な場にこそ、降りてくるのではないか。
2009/07/31 01:08
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨハンは、牝牛のエンブラが死んでしまって、とても悲しい気持ちでいる。
ヨハンの家では、貧しくて、牛は一頭だけだったのに、
その一頭さえも死んでしまった。
一頭しか飼えないような、貧しい家にこんなことが起こるなんて不公平だ。
ベックフルト農場には20頭以上も牛がいて、
みんな元気でまるまるとしているのに・・・
とヨハンは思う。
雪深い景色、夏の日の思い出、家の中の様子。
1枚1枚の絵が、細やかに、鮮やかに、ヨハンの生活を切り取っていく。
ある日、お酒が大好きな、ベックフルトさんは、
ドラムス農場で買った子牛をつれて、
上機嫌で馬そりで帰っていく。
ところが・・・。
幸せや不幸は、人間の評価によるところの
行いの善し悪しを超えたところで無差別にやってくるけれど、
それでも、やっぱり、神様はいるのではないか。
神様という特別な存在が神々しい姿で空から舞い降りてきて、
特別な計らいをするのではなくて、
人びとの関係の中の、極めて人間的な場にこそ、降りてくるのではないか。
そんなことを感じた。
本書は、テキストが絵に対してやや多目の二段組になっている。
そして、単純明快には答えが出ないものを内包し、
問いかけているという点で、
同じ著者の作品の『よろこびの木』を思い出した。
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