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昨日、所沢で開催している「彩の国 古本まつり」で偶然見つけて買った今回の本。1997年に発行されたので、かなり時間がたっている。ラーメンと違ってのびることはないが。
飯田橋ラーメン研究会とは、ラーメンをこよなく愛する社会人の集団で、なると班、シナチク班、チャーシュー班の3チームに別れている。そんな集団がいたとは初耳だ。今でも存在しているのかな。
ラーメンの起源から、麺・スープ・具・薬味の大研究、ご当地ラーメン、ラーメン関連アイテムなどとりあげている話題は様々だ。ギュット文庫本に凝縮されている。
今の中華街に当たる横浜アリーナ南京街で誕生したラーメンは、どのようなものだったか。具はなく、塩味というごくシンプルなラーメンだった。
その理由として、南京街の中国人にとって、ラーメンは日常食なので、飽きがこないようにしないといけなかった。
醤油味のラーメンといえば、東京だ。そのラーメンは、1910年に浅草で開店した「来々軒」で完成した。ここのコックは、横浜南京街からスカウトされた中国人だったそうだ。
ここのラーメンには、シナチク、チャーシュー、刻みネギといった今ではおなじみの具が入っていた。
異端派ラーメンとしてまさかのコーヒーラーメンがあった。山口県下関市「一寸法師」という店で売り出されて、全国のラーメンファンの間で話題になった。
コーヒー混ぜた小麦粉を使って打った麺は、コーヒー色。インパクトがあるなあ。実際に食べてみると、脂っぽいスープと一緒になって不思議なにおいがしたそうだ。芸術なら前衛芸術の部類にはいるな。タダでも食べたいとは思わない。
ラーメンの世界を探っていくと奥が深いなあ。