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一読目はがっかりが先。それでも二読目には『jumpNvels』という読者層の特殊に限定された媒体の中で著者が伝えようとした面白さに気づく。非常にわかりやすい筋と展開は良質、でも漫画的展開に馴染めずやっぱり☆−1。映像を前提に書いている部分が多くて、それを思い浮かべ「なければ」ならなかった分、ちょっと疲れちゃった。主人公のコンセプトはもしかして『吉原御免状』の彼と同じなのかしらん?
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これは…もとはラノベなのかな?とってもあっさり読めました。ベガス大好きなんで、もっとベガスのシーンがあっても良かった(笑)
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話の展開が早くて処理し切れてない部分もいくつか。
松鐘島の最後や希郎と関わってきた女たちが宙ぶらりんな感じ。
テンポやギャンブルのスリル感はいい。
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大きく始まり小さく終わる作品
・広い展開を期待される設定と始まりに比べると
小さめの展開で終わる作品だと感じた。
・中つなぎというか惰性で書いたように思える。
・惰性でも、このレベルの作品をかけるのはすごいこと
だと感じますが、大沢さんの作品の期待値からいうと
あと一超えなにか設定が必要な気がします。
・京都で出会った芸子にしても、敵対していた一族との決着
にもふれておらず、納得のうすい終わり方の作品になっています。
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ギャンブルには絶対負けず、どんな女性をも惹きつける特別な力を持つ、主人公棗希郎右衛門(なつめきしろうえもん)。
その力は強大で使わないためには、耳の小さな穴をふさいでおかなければならない。
設定がすこしとっぴな感じがするけれど、解説には中高生がターゲットの雑誌に連載みたいな事が書いてあり、言われてみると納得。
それでも2007年3月でなんとで26刷とある。こんなに増刷する内容ではない気がする。
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古代中国の皇帝の血をひく男、第四十五代棗希郎右衛門。
彼には類まれなる金運と、すべての女性を魅きつけずにはおかない力がそなわっていた。
これが伝説の「黄龍の力」だった。
その証として希郎の右耳には小さな穴が開いていた。
数奇な運命に導かれた彼を待っているものは、北ヨーロッパ、アメリカそして日本と舞台を移しながらの、宿敵・巳那一族との凄絶な闘いだった。
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なんだか大沢在昌っぽくない作品だったな、と。
でも、決して面白くない訳ではなくスピード感があり読みやすく一気読み作品でした。「松兼島」って他の大沢作品にもでてきた?
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イタリアの修道院に 13歳のときからあずられ
20歳の時に 父親が 死んで
第四十五代棗希郎右衛門 となる。
修道院時代に 語学や芸術を深く勉強していたので、
イコンや狩野の絵が出ても 十分に評価できる。
と言っても、実物見ないとわからんと思うけど。
まぁ。そんなに重要ではないので いいか。
ギャンブル運が強く、オンナも惹き付けるというふたつの能力。
ラスベガスでのルーレット。
銀座のホステスをかけたババ抜き。
みづきをかけて 拳銃での勝負。
まぁ。ギャンブルは なんとかしのぎました。
オンナを惹き付けるという意味では
物足りないなぁ。
オトコを不幸にする舞妓さん。
とても美人で 不幸感が漂う。
松鐘島は 設定があっても 女装するという手段で
ちょっと変化球すぎる。
結局 おかあさんといとこを助けてめでたしめでたし。
日本の政治に影響力がある
巳那一族との対決は どうなってしまったのだろうか。
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伝説の「黄竜の力」を持つ主人公、棗希郎右衛門。
彼は棗家第45代当主である。金運に恵まれあらゆる女性を惹きつける魅力を有する力の持ち主である。だがその力があまりに大きいため、普段は右耳の耳たぶに開いた穴に通された金の輪で封印されている。その金の輪をはずせば、不思議な能力が発現される。金の輪というが、実際は金の輪の形をしたピアスだと思えばいいだろう。
イタリアの修道院に13歳の時に預けられた棗希郎が、20歳のときに日本へ呼び返されるところから物語は始まる。棗希郎はこの時、亡き父の手紙によって、自分の金の輪に隠された能力を初めて知ることになる。そして日本に帰ってくると、希郎の母親探しや一族の財宝にまるわる戦いも待っていた。
希郎が「黄竜の力」の持ち主にふさわしいかどうか、その力量が天によって試されるのだ。
もともとは少年小説や少年マンガ向けに書かれた小説のようだが、
次から次へとテンポの良く進むストーリーに、大人でも十分に楽しめる。
変身願望は誰でも持っているものだが、耳にはめたピアスを外すだけで、自分の運命も変わるとしたら、どんなに人生変わるだろう。
うまくすれば世界の王になれるかもしれないというこの力だが、下手をすれば、悪の帝王にもなりかねない。自分の身に応じて使い分けできるようにと、封印されていたのだ。
「ピアスにそんな秘密があったのか…。」
この本を読んだ後、
耳のピアスをしている男性を見かけるたびに、
この小説を思い出してしまう。
現実社会において、ある意味、
私はヒーローを待ち望んでいるのかもしれない。(笑)