紙の本
娯楽大作
2002/07/07 10:22
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投稿者:京太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エンターテイメントとして手堅くまとまった作品だと思います。いろんな要素が詰め込まれていて、読者を飽きさせないようにしているという印象を受けました。特に後半の物語展開が凄い。でもこれは、かなり読者を選ぶ作品ではないでしょうか。僕はフィクションとして普通に楽しんで読みましたが、合わない人もきっといるでしょう。あと、前半に専門用語が山ほど出てくるので、そこで読むのをやめちゃう人もいるでしょうね。個人的には、前半のほうが面白かったのですが…… 後半も悪くはないのですが、ラストが安易だと感じました。よくありがちな終わり方だったので。でも、娯楽作品としては一級品ですよ。
紙の本
自分の脳が動き出すような感じ…
2001/09/10 16:41
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投稿者:南亭骨怠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読むほどに自分の脳を意識させられます。脳がどんどん活性化されていくような気がする。現代脳科学の解説書として読んでも,十分ではないでしょうか(私には脳科学の知識がないのではっきりと言えませんが)。
いきなりUFOの圧倒的な登場で引き込まれます。そして,話は私の予想を裏切りながら進んでいきます。これ以上はネタばらしになってしまうので書けませんが,「脳」について興味のある人はぜひ読んでみてください。
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瀬名さんの長編小説。上下巻で1つの話です。パラサイトイヴがミトコンドリアの話ならば、これは「脳」の話。サイエンスホラーという言葉がとても似合う作品です。
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神の存在の是非を問う作品です。
脳内で神が生み出されるのなら、
完璧な人工脳が見る神はなにができるのか…というような。
人間の脳には神秘が詰まっていますが、これを読めば少しだけ解明されたような気持ちになれます。
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脳と心については、科学的な見解が随分と普及してきたように思います。
それでもまだちょっと取り残されている感じの臨死体験や神について、小説という形で挑戦する瀬名氏の作品。
上巻で展開された物語が、下巻でもまだまだ膨らみつづけます。
主人公に共感しながら読み進めてゆくと、クライマックスでうっかり主人公の感じた"光臨"が伝播した気がしました。
実験動物として飼育し、ヒトに近いものとして価値を与えられていたチンパンジーが、ガイアを髣髴とさせる役割を担っているところも面白かったです。
ただ、村の狂気的な風習を、現代に普通に出してしまっていたのはちょっと・・・主人公がそれに対して、大した反発も覚えなかったのも、ちょっとリアリティをなくしてしまった感じでした。
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パラサイト・イヴより全然いい。宗教的な概念すらも取り込んだ脳の構造については面白かったが、最後にリアリティを欠いたのが残念かな。
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パラサイトイブに続いての2冊目ですが、再び理系の研究室に偏っていて私は好きです。
なんか終わり方がよくわからなかった。
解決したのかしなかったのかもよくわからなかった。
脳の領域についての細かい名前はいいからもっとはっきりした終わりがあればいいなぁと思った。
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上下巻セットで安売りされていたときに購入しました。
パラサイト・イヴの著者の本です。
前作よりもより専門的な用語が次々でてくるので
サラサラっと読むというわけにはいかなかったです。
「脳」の分野に興味がある方は読んでみて損はないかと思います。
それだけ色々と詳しく専門的なことが書かれていました。
全体的に小難しい内容でしたが、いろいろと繋がって理解できたときハッとしました。
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これの文庫版をジャケ買い(?)したものの
ぱらっと読んでみて難しそうだったので6年くらい読まず。
最近になってちゃんと読んでみるとすごく面白かった。
なんで廃版しちゃったかな~・・・。
下巻が読みたい・・・。
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H27.10.10 ずっと積読本だった。専門的な話にも厚みを感じる。アブダクションの話しあたりから、ん?
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「パラサイト・イヴ」著者の二作目、脳についての物語です。
様々な分野の研究を行うブレインテックにヘッドハンティングされた主人公は、悩みを抱えつつ記憶について研究を進めます。
しかし、陰謀が渦巻く施設で現実離れした世界へ引き込まれていきます。
どこまでが科学でどこからが非科学なのか。
下巻にも期待します。
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少年が■■するあたりまでは「この描写も、この描写も、この描写も……こ、これは活字による特殊効果か!? 展開する仮説もビンビンと琴線に触れるぞ、瀬名秀明万歳! もしかしたら『妖星伝』の上を行く私的殿堂入りSFとなるかも?」 (注:私的殿堂入り小説は『妖星伝』と『獄門島』の二作品だけ) などと盛り上がつてゐたのだが……。 北川との(多分)最後の会見でサンリオSF文庫の某作品が連想されて失速し、エピローグまで辿り着いての結論は、中学校の図書館で読み漁つた星新一のなかの某作品の方が好き、てな感じ。
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オカルトに科学を混ぜた語りは好きだが…ちょっと科学の専門用語が多すぎるような。さて、後半どうなるのか。
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この作者の「パラサイト・イブ」を読んだのはもうずいぶんの昔のことでこまない内容は忘れていたが、面白かったことだけは覚えていた。その作者の第二作目というので、古本屋で見つけたときに購入した。脳神経学者が田舎の村の研究所に赴任してくるところから物語が始まる。オカルト的な雰囲気が漂うが、脳神経の立場からの科学的な解説や説明がなされてゆく。その細かさには驚かされる。説明のすべてがすべてをうのみにしてはいけないのかもしれないが、少なくともリアリティはすごくある。ここまでのリアリティが本当に小説に必要だろうかとも思ってしまう。でも物語には引き込まれる。