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紀元前3300年頃に生きていた男性の氷結ミイラが発見された。DNA鑑定では、彼の子孫がヨーロッパに何人もいたという。
このミイラから色々なしらざれる事実がいろいろ浮かび上がってくる課程は、下手な推理小説よりスリリング
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山の中で遺体が見つかった。昔の遭難者かと思ったら、5000年前の人だった・・・。発見の経緯、遺体の調査方法やそこから明らかにされる事柄、これまでこの遺体が損傷せずにいられた理由、そして発見後の保存方法。なんだか医療ミステリの様にどきどきしながら読んだ。科学の力で様々な事が明らかになってゆき、読みだすと止まらないタイプの本。
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アルプスの氷河から発見されたミイラ化した死体。それは、どうみても登山者ではなかった。いったい、いつの時代の死体なのか?進んでいく調査によって、それは五千年の間、氷河で眠っていた死体だと判明する。5千年前の人間は、何を食べてどんな生活をしていたのか?どうして彼は死んだのか?事実は小説よりも奇なり、を地でいくノンフィクションです。安手のミステリーよりも、よっぽど興味深い、研究報告書です。
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一九九一年、アルプス山中で凍結ミイラが発見されたのはご存知ですか?標高3210メートルの地点で、凍結したミイラが完全な形で発見されたんですね。ちょっと考えただけでもスゴイですよ。紀元前3300年頃の男性で、携帯品や服の断片からも興味深い事実が明らかになっていくわけ。いったい「彼」はどこから来て、何をしようとしていたのか?推理小説を読むような謎解きの面白さが壮大な古代ドラマとなっています。発見時の写真、びっくりします!後日談もあり、この本に登場する人々、謎の死を遂げてるそうです、、、
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彼の職業は何だったのか?
/アウトサイダー
/シャーマン
/鉱山関係者
/商人
/狩人
/農民
/ヒツジ飼い。
5千年という時を超えて、ヨーロッパ・アルプスで発見された遺体について、考古学者が推理を進めていく。共に発見された携帯品や服装などあらゆる物的証拠を一つ一つ吟味しながら。そして彼の「最後の日々」までを見事に描き出す。
考古学なんて地味で実りのない、つまらない分野と思っていた、そんな概念を見事に吹き飛ばしてくれます。そう、研究って、こんなに面白いものなんだって。それは、なにより、この作者自身がわくわくしながら研究に没頭している、その姿がありありと想像できるから。
未知のものに挑戦する楽しさ、それを十分に伝えてくれる一冊です。
これを読めば、きっと考古学者になりたい、と思う人が増えるはず!!!
ただ残念なのは、これを読むのが遅すぎた、という事。愛知万博に彼、「アイスマン」が来ていたなんて・・・
どうしても見たい!と思ったら、今はイタリア北部の南チロル考古学博物館まで行かなければなりません。。。
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家にあったので読みました。
これを読んでからとてもミイラに興味を持つようになりました。
でも私が死んだら火葬してほしいなあ。
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内容(「BOOK」データベースより)
1991年、オーストリアとイタリアの国境近く、標高3210メートルの地点で、凍結したミイラが完全な形で発見された。紀元前3300年頃の男性で、携帯品や服の断片からも興味深い事実が明らかになっていく。いったい「彼」はどこから来て、何をしようとしていたのか?推理小説を読むような謎解きの面白さが横溢する壮大な古代ドラマ。
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オーストリアとイタリアの国境、アルプス山中の氷の中から発見された古代人の遺体。
それにまつわる一連の出来事や考古学的成果が話の中心。
専門家が文章を書くと、些細なところで正確性にこだわったりして一般人が読むには非常に読みづらくなることもあるんですが、本作はそういうところは全くなく、全体的に文章はとても読みやすいです。
内容的には、遺体や遺留品からわかる考古学的な推論などをとても丁寧に解説されているのですが、ちょっと丁寧すぎて、細かい内容が延々と続くため個人的にはちょっと退屈に感じました。
考古学好きの人は満腹になるまで楽しめると思います。
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本当は単行本のほうを買ったのだけど、そっちは写真がないのでこっちで登録。中学校の図書館に『アイスマン』という本があったのを覚えている。そのときは気になったものの、少し恐ろしかったので読まなかった。それから数年間、この事件のことは思い出さずに生きてきたのだけれど、先日BOOKOFFでこの本を発見。早速購入。『アイスマン』のほうはどんな人が書いたのか知らないが、この本はこのミイラの調査の中心人物である考古学者によるものだから、まあ公式みたいな。5000年前。信じかたいほど昔に生きていた男の生活が、鮮やかに描き出される。小・中学時代には歴史学や考古学(違いがわからなかった)に憧れていたのを思いだす。それから翻訳がうまいんじゃないかなあ。ドイツ語は知らないけど、全く不自然な感じがなかったような。それからヨーロッパの湿原について。指輪物語とかにでてくる湿原の恐ろしさというのは、こういうことなんだなあと分かった。それから、アウストラロピテクスのルーシーはビートルズのLUCY IN THE SKY WITH DIAMONDSに由来するって書いてあって、本当かよと思ったけど、どうやら本当のようだ。
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未読。Rがなんか借りてきて、というので借りた。テレビで最近みたけど、こんなに前の本だったんだね。結構衝撃的なテレビ内容だったと思うので、読むのが楽しみ。
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西暦7000年。人間はどうなっているでしょうか?
頭と目だけが異様に大きくなっているでしょうか。
それともとっくに滅び、全く知らない生物が地球を跋扈しているでしょうか。
でも、案外、今と大して変わらない生活をしているかも知れません。
1991年9月オーストリア。
アルプス登山帰りのドイツ人夫婦が融け始めた氷河表面に人間のミイラを発見しました。
この年は遭難して氷河に閉じ込められた氷河遺体が6体も発見されていたそうです。
遺体の付近には手袋、革の靴、斧、ナイフなどがあり、背中には入れ墨がありました。
彼は、“携帯品の様子から数十年前の遭難者”と思われました。
ところが調査が進むにつれて、大変なことが判りました。
彼はなんと、5000年前の新石器時代の人間だったのです。
しかも彼は行き倒れだったので、身の回り品と一緒にほぼ完全な状態で凍結保存されたのです。正に“世紀”の大発見でした。
作りかけの弓矢、鞘に収められた短剣、木製のリュックサック、牛皮製ウェストポーチに入った発火道具。さらに帽子、上着、腰巻、マント、入れ墨までが残っていました。
筆者は警察捜査さながらに、大胆にも彼の「最後の日々」を再現ドラマ化してみせます。
他部族に故郷の村を追われ命からがらアルプス山中に逃げ込み行き倒れたと推理しました。
これもほぼ完全な状態で発見されたからできたことでしょう。
こうして5000年前の男の様子を知るにつれ思うのは、今と大して変わらないもんだなということです。
ひょっとしたら人間の進化というものがはるか昔に終わっているのかも知れません。
古代ローマだかの文書に「今の若いものは…」とあったそうですしね。
そう考えると、はるか5000年後の世界も案外、今と変わらぬ世界だろうと思えてきます。前後1万年の悠久のときに想いを馳せて、そんなことを考えた一冊でした。
本書は発掘、調査した考古学者本人による調査レポートです。
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今から20数年前、アルプスの標高3,210メートル地点の氷河の中から、なんと5000年前に亡くなった男性のミイラがほぼ完全体で発見された。
著者は遺体収容から解剖、遺物の調査まで一貫して関わった考古学者。
著者を始め、様々な専門家による懸命な調査によって次第に明らかになるミイラの正体。
いったい彼は何者で、どこから来てどこへ向かおうとしていたのか?
そして、なぜこのような高地でその生涯を終えることになったのか?
掻き立てられる太古のロマン。
そして、わずかな遺物から気の遠くなるような検証作業から仮説を立て、謎を明らかにして行く考古学の偉大さにただただ頭が下がる思いだ。
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[ 内容 ]
1991年、オーストリアとイタリアの国境近く、標高3210メートルの地点で、凍結したミイラが完全な形で発見された。
紀元前3300年頃の男性で、携帯品や服の断片からも興味深い事実が明らかになっていく。
いったい「彼」はどこから来て、何をしようとしていたのか?
推理小説を読むような謎解きの面白さが横溢する壮大な古代ドラマ。
[ 目次 ]
第1章 世紀の大発見
第2章 本格的調査の開始
第3章 さまざまな遺物
第4章 服装の謎
第5章 遺体は語る
第6章 故郷をさがせ
第7章 五千年前の暮らし
第8章 再現ドラマ「最後の日々」
付章 エッツィ騒動顛末記
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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面白い。5000年前の遺体が氷河から現れた、男は弓矢を持ち防寒具を着てその雪山で何をしていたのか。非常に興味をひく内容だが、現時点で20年近く前の書籍ということもあり、現在の見解とは間違った部分も多くあるのかもしれない。ざっと読み、ますます興味を惹かれた。引き続き、追っていきたい。