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紙の本
ドロドロの血液
2002/09/11 03:15
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投稿者:ゆば - この投稿者のレビュー一覧を見る
評価なんてしようがねぇじゃねぇか。
と言いたくなるほどのヘヴィさ、グロテスクさ、なんて言ったらいいのか、死んだ人に失礼だが、こんなもん文庫化しないで読めるわけない。内容だけでも相当にスバラシク重いのに、本が重い。日本文学史上で最もヘヴィな、異端中の異端。死霊を学生時代に読んだとあれば、かなり自慢できるだろう。
ここでつむぎだされた思考は一体なんだったのか?? 読み終えた後に残るボーーーーっとした感覚、その後に食った牛丼のうまみ、眠気、なんだかよくわからない気持ちの悪さ=不快、というもの全部、結局はアブストラクトなもので、言葉にすることなんてできないものだ。
それらすべてを一語にまとめることができたら、こんな本書く必要はなかったのに、というような事を作者は言う。だが、彼はそれをできない。言葉に置き換えてしまう時点で、思考に上る時点でもう感情は感情でなくなり、血は血でなくなり、リアルを通り越して行く。だが、残された最後の方法もやはり、血でなくなり続ける血をブリードさせ続け、水でなくなり続ける水をドリンクし続ける事でしかないのだ。ほとんどゲームウォッチ的な反復作業と同類。
言葉に人生をかけた男、でもやっぱりこれは読めてよかったです。
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