紙の本
全ては輪の中に
2020/05/29 07:48
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「リング」と「らせん」の前2部作を丸ごと取り込んでしまう、仮想空間に圧倒されます。全世界で猛威をふるうヒトガンウイルスも、2020年を鋭く予言したかのようです。
紙の本
圧倒的なスケール
2002/03/05 12:35
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投稿者:hdk - この投稿者のレビュー一覧を見る
壮大なテーマの中にあるのは家族愛。鈴木光司作品に共通していえることかもしれないが、綿密なストーリー構成と専門知識を駆使した描写の中に、なにかあたたかいものを感じる。読んだあと、何ともいえない神秘的な気分と、生きていく勇気を同時に味わうことができる稀有な作品。必読。
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リング、らせんと読んで結構ループは読んでない人がいますが実はこれが一番やばい。ヴィジュアルシュミレーターのあと電話がかかってくるところは鳥肌物です。全体としてホラーではなくなったかな?
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リング、らせん、ループ。一文字めがすべてラ行なのはきっと狙いなのでしょう。某誌の百人書評に「日本原産のおいしいSF」って書いたらなかなかの大きさの字で採用されてすっごく嬉しかったです。わたしはリングよりもらせんよりも大好きです。
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「リング」「らせん」に続く作品!らせんより専門用語は減ったが、それでもスケールがでかいと言うか、空想が。。。
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やりすぎ感ここに極まれり。何もここまでやらなくても…と言うか、無理くり三部作にしないで二作目で止めておけば良いのに…と感じざるを得ない。まぁ、「鈴木光司激ラヴ!!」と言う人には気にならないのかもしれないが…
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「リング」のシリーズの3作目にして完結編。
イヤー・・・。ちょっとショッキングだった。それから難解。
「らせん」の最後を読むと、人類は滅亡への道を辿りつつあると思うしかない終わり方だったんだけど、そうではない事が最終的には示唆されていて、そういう点から見れば事態は明るい方向へと向いていて喜ばしいものなのかもしれないが、なんだか悲壮感が自分の回りに立ち込めている感じがする。
「ループ」を読むと、世界観が変る。と言うか、現実の世界観が変ると言うわけではなく、小説の中の世界観で、何て言うか、これまでの世界は「仮想世界」だってって事で、人口生命の過程を読んでいると、なんか漠然とした疑問が湧いてくると言うか、納得できるような、できないような・・・・。
前作の「らせん」では、最初の「リング」よりもずっと科学的で、呪いのテープを科学で論理づけようとしていて、DNAの解析や暗号、ウィルスの事など、専門用語が沢山出てきて、煩雑だったが、まだ何となく理解はできた。
だが、今回の「ループ」になると、専門性は一層増し、それが余計に話しの内容がイマイチ
理解しきれないようにしていたような気がする。まぁ、単に私が無知なだけなのかもしれないが。
主人公は馨と言う名の頭脳の優れた少年。
「らせん」でリングウィルスが爆発的に広まって、人類は滅亡しそうだという予感を残した形で終わった後を受けた話しにしては、一体、時代はいつなのか?リングウィルスはどうなったのか?そんな疑問を持ち続けながら、一向にその解答が見えてこない話しの進み方。
やがて、世界中で、転移性ヒトガンウィルスなるものが広まり始め、感染者は確実に死を迎えると言う事になってきて、やっと、この転移性ヒトガンウィルスなるものが、どうやら前作のリングウィルスに関係しているのではないか?と読者を思わせるものの、なんか釈然としない。
その後、主人公の馨は、このガンに冒されている両親や恋人を助ける為に、ヒントが隠されて
いると思われるアメリカの砂漠地帯へと旅に出るのだが、その結末は、人類にとっては良いものと言えるかもしれないが、馨にとっては悲惨な結果のように思えた。
もう、可哀相で、可哀相で・・・・・。切ない事、この上ない。
「らせん」の主人公の安藤は、息子を再び甦らせる為に、人類の未来を売ったようなものだったが、馨は人類の未来の為に、自己を犠牲にしたという感じ。と言っても単純に死ぬと言うのとは違うのだけれど、死ぬ以上に辛い気がした。
ただ、全体を通して、どうしても理解できない疑問が沸く。
山村貞子の存在である。そして呪いのビデオ。この発生源を考えると、本作の理論から見た場合、どうしてもその発生理由が理解できない。そして、これから、復活した山村貞子の存在はどうなるなるのだろうか。
世界がどのようにして作られたのか。その問題に終始一貫していて、事の発端である山村貞子の事がどこかへ行ってしまったような気がして、その辺がどうしても気になる。
それに、高山は処女の体内から産まれ出て復活したと本作では記されているけれど、山村貞子は前作の「らせん」で安藤と交わっている筈。矛盾���てるような気がするのだが・・・・。
まぁ、なんにしても、読み応えのある作品ではあった。
随所随所に散りばめられた科学の矛盾や進化論、医学や電子工学、人工生命など、あらゆる
ジャンルの知識が網羅され、理解しきれない専門用語などもあったけれど、学ぶものも多かった。
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リング・らせん・ループの三部作。ホラーかと思いきや違っていた。話の展開が本当におもしろく、どんどん読み進める。
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「リング」「らせん」の続編。
この2冊を書いたあとにループが書かれたならアッパレ!!
辻褄が合ってます。繋いでます。
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リング→らせん→ループ→バースデイの順番で一気に読むと面白いです。内容はホラーからSFへと変わっていく感じです。
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「リング三部作」の完結編。確か受験勉強明けだかまで読むのを我慢して、一日で読破しました。
賛否両論のようですが、僕は好きです。
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「リング」三部作完結編。
鈴木光司らしい内容(SF)なのだけど、もはや全くホラーではないので『呪いのビデオ』の先入観で読むと肩透かしを食うかもしれません。
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「ループ」は賛否両論別れますね。はい。気持ちはわかります。いきなりコンピュータの仮想現実のプログラムのバグって言われてもねえ。。。ホラーからSFですからねえ。でもね、私はかえってこの展開が意外すぎて楽しめましたw「らせん」から伏線張ってたとは思いませんがwwこれを含めたリング三部作としてお薦めします!
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リングシリーズ完結にしてもはや同シリーズと思えぬ内容。
悪くないけど求めているものでは無かった。
この作者には人の内面に訴えかける恐怖を書いて欲しい。
ま、SF嫌いじゃないのでそれなりには楽しめました。
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小学生の頃に読んだ記憶があったけど、バイオを学んだ今なら違う視点で感じることがあるかなーと思って再読。
新しいウイルスである転移性ヒトガンウイルスが世界を侵食していくという設定も、今の豚インフルエンザの流行と何か重なる所があって、面白さを加速させた。
それ以前に、この小説、哲学の世界に入りつつあるなと実感。
科学では、0に近づくまでの状況は説明できても、0の状態は決して説明できない。
例えば宇宙の創造、一般的な常識によれば、ビッグバンが起きて、そこに時間と空間が存在するようになった。
そして微分方程式を使えば、その後の宇宙の拡張を説明できるという。
しかしながら科学が、ビッグバンがなぜ、どのようにして起こったか、
そしてビッグバン以前の世界について解を提示する事は決してないという。
はたまた生命の起源。
生命はなぜ、どのようにして生まれたのか。
ちなみにここではRNAワールド仮説をとっている。
母なる海にRNAが点在し、やがてそれが生命体を創ると。
ここから導かれるのは、我々の世界は仮想空間かもしてない、という仮説である。
例えば、誰かがコンピューターの中に一つの世界を創ったとする。
太陽の動きから気温から天候からなにやらの各パラメータを設定し、仮想空間をスタートさせた時が「ビッグバン」であったら?
あながち否定は出来ない。
その誰かは常に我々の動きを見れるが、我々からはその誰かの姿を決して見る事はない。
その誰かを「神」と呼ぶのかもしれない。
だとすれば我々の認識している世界は、もしかしたら誰かが作った仮想空間におけるほんの一部分なのかもしれない。
まるで子宮内にいる赤ちゃんが、子宮内が世界の全てであると認識しているかのように。