紙の本
読み手の趣味嗜好によって評価が分かれるかな?
2002/03/17 16:04
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投稿者:川原 いづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
メフィスト賞の受賞作は今までに十数冊読みましたが、その中でもこの小説は好きな方に入ります。全寮制のキリスト教系女子高校のなんともいえない妖しい雰囲気が好きなのが一つ。それから、ミステリ枠からはみだしていくつかのジャンルに足を踏み入れてしまったこのオチの付け方にウケてしまいました。読み手の趣味嗜好によって評価が分かれるとは思いますが、ちと変わったミステリが読んでみたい方は手に取ってみるのも良いかと。がちがちの本格好きの方にはあえてお勧めはしませんが。
文章が割ときちんとしているのも、好印象でした。映像化は…特定ジャンルならば可能でしょうか?
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Jの神話
2001/05/28 21:17
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
予想できない結末に、納得出来るかどうかがポイント。それなりの説明はあるものの、馬鹿にされたと感じる人もいるだろう。メフィスト賞受賞作らしい作品ではある。
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ミステリーコーナーより
2001/02/06 16:02
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投稿者:香山二三郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全寮制の名門校・純和福音女学院の新入生坂本優子は、数ヶ月前に「ジャック」という言葉を残して寮生が墜死した事件の謎解きに挑もうとするが、その矢先に憧れの生徒会長が変死する。事件の捜査に雇われた名探偵黒猫こと鈴堂美音子が学園に乗り込むが……。
美少女が集う名門女子高で連続する猟奇事件。その独特の耽美趣向と驚愕の大仕掛けで1998年度の「ミステリ裏ベストワン」(大森望)と評された第4回メフィスト賞受賞作。
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女子高寮の裏で起こる“J”の事件。その真相は…!?って感じかな。つい最近見た男性向けエロ同人誌の、ふたなりレズ本を思い出した。すみません。地元図書館(05/09/09)
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全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。一年生の由紀は塔から墜死し、生徒会長を務める美少女・真里亜は「胎児なき
流産」で失血死をとげる。背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは何者
か?その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子にも魔手が迫る。
女に潜む“闇”を妖しく描く衝撃作。第四回メフィスト賞受賞。
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全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。一年生の由紀は塔から墜死し、生徒会長を務める美少女・真里亜は「胎児なき流産」で失血死をとげる。背後に暗躍する謎の男「ジャック」とは何者か?その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子にも魔手が迫る。女に潜む“闇”を妖しく描く衝撃作。第四回メフィスト賞受賞
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ちょっと思いがけない展開だった。
アダムとイブや魔女狩りの話まで出てきてある意味壮大ではあるけど、後半はAVみたいだった。
謎を探る探偵の鈴堂美音子が「黒猫」と呼ばれている設定とか彼女の生い立ち?のようなものがストーリーにあまり絡んでなくて別になくてもよかったような感じ。
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どんでんかもしれないけど、オチのつけ方がホラー。
探偵・黒猫、弱いんだか強いんだか解らない。
人間くさく書いてある所は好き。
でも実際この話実写になったら気持ち悪いだろうなぁ。
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探偵「黒猫」がもっとしなやかに事件を解決するのかと
思っていたら全く違った。
結末には賛否両論あると思うが、個人的には否定派。
どんなトリックでっていうミステリーかと思いきや、
展開はSF。
優子も美音子もJの虜になって完結とか…。
黒猫の設定に伸びしろがあると思っていたのに、残念。
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人里離れた全寮制の女子高で起こった殺人事件。
真相を探る女探偵「黒猫」と新入生優子に魔の手が伸びる、みたいな。
その煽り文句で、うーん、とは思ったものの。
えーと。感想書くのが難しいですが、まず、予想してたのと全然違いました。
「なんじゃこりゃー」と、正直ドン引きでした。すいません。
まぁでも、筋立てや謎解き、科学的なうんちくとかは、
そんなに無茶苦茶でもなく、ある程度読み応えがあるといえばある・・のか。
この雰囲気、一言で表すとすれば「美少女エロゲ」とでも申しますか。
終盤どんどん怪しくなり、エロでグロでホラーになってしまいます。
そういうもんだと承知して読むのであれば、好きな人は好きでしょうし、
いや、悪くもないんじゃないでしょうか。
ただ単に、私は場違いでございますた。
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卒業生の追い出しコンパの後,某氏の「メフィストだから読めば?」発言より読み始めた.
ちなみに僕のメフィストの評価は『50:50』です.
『全寮制の名門女子高の生徒が子宮から大量失血して死に,いたはずの胎児が消えた.同じように変死した卒業生の姉,謎の言葉「ジャック」を遺し塔から身を投げた少女――桜の園に封印されたおぞましい記憶! 陰惨な檻と化した学園で女探偵《黒猫》と一年生の優子に魔手が迫る.女に棲む“闇”を妖しく描く衝撃作!』
(裏面あらすじより)
ミステリの形にはなっているが,ホラーっぽい.特にオチが.伏線はしっかり張られているので,ミステリ歴が浅い僕でも展開の予想は可能でした.真相は予想外でしたが.でも,真相からオチへの繋ぎは良かったと思います.
感想は『面白いけど嫌いだ』ですかね.特に黒猫の詰めの甘さが,探偵として残念.まあ,ホラーのヒロインとしては合格かもしれませんね.最初に言った通り,ホラーの要素があるので,ホラー好きならそれなりに楽しめる作品だと思います.
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(ネタバレアリ)
はぁああああへええぇえええほぉおおおおおお~。
というのが、率直な感想^^;久々、本気で「これは奇想だ……」という小説を読んでしまった。
導入部の、閉ざされた少女たちの園的な雰囲気大好き。謎満載の。
んがっ。普通にミステリーとして読んでいた身としては(だって途中まで、ガッツリ普通だったじゃん!!)、途中からSFどころかホラーになってしまったあたり、ビックリしました。
だってそんな!そんな真相アリ?
イヤ落ち着けこれはSFだから!
と、自分をなだめることに必死^^;
いやでもまあ、おそらく人工授精というものを題材にして、数多の作家さんが小説を書かれているとは思いますが。
こんな胎児がありですか@@こんなウルトラC並みの捻り技出されたら、事件の真相なんぞに気付くはずがねえっての!!
内容的に、相当に不謹慎で、命を粗末にしている感は否めません。
その点に不快を感じる方も多いことでしょう。
ワタシもかなり「ええ~……」とドン引きしてしまう部分もありました。
が。
評価が高いのは、とにかくこの作者オリジナリティ感がすごいといいましょうか。
正直、「なんとなくつじつまは合っていて、破綻もない」だけの小説より、ずっとナマモノっぽく、その点に感銘を受けました。
少女が、男を凌ぎ、やがて男を必要としなくなる……
うーん。
内容が不埒で風呂敷広げまくりましたーな展開になればなるほど、女というものの物悲しさと逞しさを感じる小説だったのです。
だから、私にとっては評価が高い。
というか、乾先生と相性がいいのかも。
ちなみに、大大大好きな皆川博子先生と通じるものがありませんか……?
でもねえ!
「黒猫」は全然魅力的じゃなかったよ。ガッカリ。
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恐るべき神話。クリスチャンのお嬢様学校で起こった不可解な生徒たちの相次ぐ死とグロテスクな神話の融合というテイストの作品。説得力が素晴らしいです。あまりにも真に迫っているものだから読んでいておなかが痛くなりました。(笑)
けれど本を閉じ、表紙をもう一度見たとき、きっと安心します。
これは神話。神話なのだ、と。
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ミステリではない。ジャンル分けするならホラー。
途中までは「如何にもミステリ」な雰囲気で、非常に愉しく読めたのだが、終盤からどんどん失速。
主要人物に感情移入できなかったのも残念。
『黒猫』
名探偵役、なのだがまったく頭が冴えないことは、本文中でも明らか。(本文でも、彼女の頭の回転の速さではなく、「黒猫の勘」だの言う言い回し。勘で総てをご都合主義にするって…)
しかも、軽くしか触れないのに重い過去(=深みの無い、魅力の無い)を背負って居る設定。
優子
意志が貧弱で、読んで居て時折此方をいらいらさせる言動をする。
語り手にするに相応しくない気がする。
総評
設定としては興味深いものの、『六つの手掛かり』のような、乾ミステリを期待している方には、御薦め出来ない。
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乾くるみ「Jの神話」を読了。
「イニシエーション・ラブ」がものすごく気に入って、乾さんの他の本をと手に取ったのが「Jの神話」だったのだけども、ナンダコレ・・・?
ジャンル的には何になるんだろうなぁ、うーん、なんだろう・・・・。アリかナシかでいえば、あってもいい作品なんだと思うんだけど、本当になんだろう、これ・・・・。そんな風に思ってしまう。