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大学生活を始める時に読もうと思って、売らずにいた良書をレビューしてみる。
本書はビジネスマンを対象にした書物であるが、学生でも充分に活用できる。
そもそも基本的に大学生と社会人に求められる文章能力に差はないと思われる。現状は、大学生のレベルが著しく下がっているにすぎない。
そういった大学生に有益になるのが2章と3章である。
2章は文章、3章はレポート・小論文における基本技法が書かれている。
基本といっても基準は高い。これさえ守れれば、あとは語彙とセンスによるのではないだろうか。
手直しを加える前と、後の文書を見比べることができる仕様になっているので、非常にわかりやすいし実用的である。
本書が大学生活を送るうえでかかせないものになる、ような態度で授業に臨みたい。
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文章を書くのは好きだけれど
学生時代から論文を書くのは苦手だった。
頷けることも知っていることももちろんあるけど、
やはりレポートや小論文っていうのは証拠を論理立ててきちんと説明して
自分の意見を書くのは控えるっていうのが大事なんだよなと再認識。
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H12、5,5と日付がある。いっぱい線が引いてあったり書きこみあり。かなりの量を読んで、指導する時に何が必要かを見ていたんだと思う。それを、教育用ではなく、ビジネス用の本からさがしていたのは、いずれにしても将来役立つように学んだ方がいい。学生だから…で許容されるものではない水準を探していた。
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基本的な理解の本
小論文:自分の意見を論理的に述べる
ということがわかっている方は特に読む必要はない。
学生向きか?
レポート・小論文の書き方
江川純 日経文庫
・文章の上手い下手は、才能というよりは練習と慣れである。
・ビジネスの成否は、報告・文書・スピーチの仕方によるコミュニケーション技術で決まる。
・自分らしい文章内容のためには、他の人の書いたものを読むこと。日々の研鑽が何より必要。。。。
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レポート・小論文の書き方
著:江川 純
日経文庫 760
わかりやすい。文書作成のための入門書、基本的な内容だと思います
スピード勝負のビジネスマン、待ったなしで文章を書く必要がある
内容があれば、比較的書きやすく、よい文章になる確率が高くなる
何をいいたいのか、伝えたいのかがハッキリしていて、文章は少々下手でもかまわない
その基本的な心得や技法について、レポート、小論文で考えてみようというのが本書のねらいです。
文章力とは、「書かれている内容」×「書き方=文書技法」です
■レポート、小論文の要点
簡潔にして、要領を得たレポート ⇒ 5W2H(When,Who,Where,What,Why,How,How much)
文書の特性 伝達性:相手に伝える、提案性:相手に行動を起こさせる、承認をさせる
よいレポート・小論文
①目的にあっている、②主張、伝達事項がハッキリしている、③論点が絞られている、④正確、⑤わかりやすい など
わかりにくい文章
①内容が専門すぎる、高度でわからない、②論理の乱れ(=論理の乱れ、論理の飛躍)
わかりにくい文章表現
①長い文章、②難解な言葉、③説明が一人よがり、④比喩がわかりにくい、⑤語順が悪い
⇒ 1文は、40~50文字
■文章の基本的心得
文体の統一 ですます か である のどちらかに
主語と述語を近くに置く
複文・重文⇒短文に そして表現を単純で短く
句読点をうまく使う 句点。文の終わりを明確に 読点、 は文を分かりやすく。とくに使い方には決まりはない
漢字とかなの含有率を調整する 35~40% ⇒ やわらかくするなら 20~30%
接続詞をうまく使う
順接 そして、だから、それから、したがって
逆接 しかし、けれども、だが、ところが、
累加 まあ、さらに、および、ならびに
選択 または、もしくは、あるいは
同じ単語を繰り返しつかわない ⇒違う類語を使う
■レポート・小論文の基本技法
AIDMA:出だしのつかみ
A:Attention:注意
I:Interest:関心
D:Desire:要求
M:Memory:記憶
A:Action:行動
文書パターン
事実の記述
疑問の提示
論点の明示
意見の提示
体験の報告
箇条書き
図:概念図、地図、写真、系統図、組織図、フローチャート、イラスト などなど
表;
グラフ:折れ線、棒、内訳棒、円、帯、レーダチャート
引用
見出し、小見出し
■レポート・小論文の書き方
レポート ⇒ 何かを報告する
小論文 ⇒ 何かを論じる
事実を確かめる
読んでもらう工夫をする ⇒わかりやすい表題、目的意識、短文で表現
アウトライン、①全体のボリューム、②書くべき項目、③全体の構成
構想
構成 序論⇒本論⇒提言 もしくは、序論⇒要約⇒結論⇒本論⇒提言
情報の収集 文献調査、実地調査、インタビュー
情報の分析 分類、整理、取捨選択、保管
情報の価値 より早い情報、より正確な情報
アイデア出し
執筆 ワープロを使う
推敲 内容に対する推敲、技法に対する推敲 ワープロの変換ミスのチェック
目次
1 ビジネスマンとレポート・小論文
2 文章の基本的心得
3 レポート・小論文の基本技法
4 レポート・小論文の書き方
ISBN:9784532107604
出版社:日本経済新聞出版社
判型:新書
ページ数:176ページ
定価:830円(本体)
発行年月日:1998年02月09日1版1刷
発行年月日:2012年03月06日19刷