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白いカンバスにぶちまけられたペンキ。赤、黄色、青。「これのどこが芸術なの?」と通り過ぎる前にカンバスの前で考えて欲しい、「これはなんなのか?」を。ハイ、それが芸術。抽象画やオブジェクトの見方。ものによっては緻密に計算された、「こういうことを魅せたい」抽象も、オブジェクトもあるけれど、基本はこれ。「あなたが作品を見て、感じた事」それがアートなのだ。美術館に行くことが20倍面白くなる、そして美術館にいる時間が20倍長くなる(w)そんな本です
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とても助かる。読む→レクチャー受ける。/作品作る。/美術館行く→しばらくする→読む→あ、この人・作品しってる!!!→おおう!!→(ループ)
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美術史をす勉強する上で避けては通れない現代美術について・・・
うちも読んで難しかったけど、
読み応えは良い。
少しは抽象絵画への苦手意識を薄められた一冊。
美術学生さんは是非読んでね。
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読みやすく、あまり押しつけがましくない本。様々なタイプの作品が載っているので鑑賞へのイントロダクションに役立つ。
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タイトル通りこれのどこが魅力的で高く評価されているのだろうと疑問を持つようなパッと観ただけでは理解しにくい美術作品が解説と共に載ってある親切で丁寧な本です。とてもオススメでアートに凄く興味があると言う人には是非読んでもらいたいしアートにそれほど興味がないと言う人でも熱中して読める本だと思います。
読み終わった後にすっきりする本です。
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アートを見て、「なんて言っていいか分からないんだけどスゴイ」と感じる。
そんなときの自分が、実はなにに心を動かされているのかが、この本を読めば分かる。
少なくとも私の場合はそうでした。
文中から2文だけ、メモ。
・一般的な考えに反するかもしれないが、作品の意味は作者の責任外の問題である。
・鑑賞者の心は、どんなに強固な作者の意図をも越えることができる
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カメラが手軽になって、フィルム代だとかを気にしなくて良くなったせいか、記録するって意味が薄くなって、”アートっぽい”写真を撮る人が増えた今日この頃。フォトアートでシンプルさを強調するのが流行ってるから、アートっていう基準が曖昧になってるってのもある。だから、なんとなくでアートになっちゃう。まぁ、僕もその気取り屋の一人なんだけども^^;STUDIO VOICEだったか、そういう知ったかぶった写真を批判する記事があって、「あ、スミマセン。」って心情に。思い返せば、自己表現のつもりだったんだけど、どっぷり商業アート影響下の写し絵写真になってるって言う。
でも、これもSTUDIO VOICEだったけど、フォトアートの上達の基本はマネすることにあるらしいから、気取り屋でも、間違った方向は向いてないってことにはなるんじゃないかな。それに気取り屋さんが増えることで、生粋のアーティスト達も如何にして、”ホンモノ”を知らしめるかって情熱が湧くんではないかな?ネットの発達でフォトアートが活躍する範囲はどんどん広がるだろうし、そういう流れからも、より埋もれない才能が磨かれて出てくるんではないかと楽しみにしております。偉そうに。
そんな、アート大量生産の時代だからこそ、アートを見る眼を磨かないと!この本はいい薬になると思います。(まぁ10年前のだけど。)シンプルで意味なさそうで誰にでもできそうなアートにも、ちゃんと計算された構図と物語があるんだよ、って話です。
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結局はその人の感性とか好みに落ち着くことだ、というと村上隆に怒られるけどでもやっぱりそうなんじゃないかなぁ
って勉強不足だけど
もっと歴史的観点から説明してくれていると思っていたので、期待はずれ
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モダンアートの指南書。
作品の意味は作者の責任外の問題であり、作品の解釈は自由という著者のスタンスは、押し付けがましくなく、好感が持てる。
本書を読むと、無性に生の作品に鑑賞したくなり、川村記念美術館に足を運んだ。
関連書も味わった後に再読したい。
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「アートって何なんだろう?」という問いを通じて、「自分は何を考え、どう感じる人間なのだろう?」という問いに向かう(あとがきより)
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平野智紀さん(http://twitter.com/tomokihirano)のされている「対話型鑑賞」というものに興味を持ちました。
ブログ(http://blog.livedoor.jp/mcmaster/archives/51585260.html)でこの本を紹介されていたので、読んでみました。
ちなみに、手にとってから気がついたのですが、この本の訳者は京都造形大学の福先生。
以前彼女のインタヴューを読んで衝撃を受けてから、注目していました。
筆者のアメリアさんは本当にartが好きなんだろうなぁと想像します。
この本では多数のart作品を解説しているのですが、いわゆる説明口調ではなく、アメリアさんの柔らかい言葉で書かれていました。
アメリアさんにはこの作品はこんなふうにきらきらして見えているんだろうなぁ。
そういえば、長谷川祐子さんの「女の子のための現代アート入門』にも同じような雰囲気を感じる気がします。
もちろん、奇想天外な解釈をしているわけではないです。
かなりartの歴史を勉強なさった上での解釈なのだと伺わせる部分がたくさんありました。
勉強不足の私には良い勉強になりました(汗
アメリアさんの解釈を読むのも面白かったし、知らなかったart作品の勉強になったので良い本だったと思います。
ただ、やっぱり紙の本って情報が一方通行になりがちだと感じました。
どうしても「知識の教授」という印象が出てきてしまう気がします。
例えば、この本を読むのはある程度artに関心のある人だろうと思います。
そんな人が読んだら、おそらく「この解釈は私と違う」「私はこの作品をこう見る」「もっとここに注目したらいいのに」などの感想を持つのではないでしょうか。
だけどその感想の行き場がないので、惜しいなぁと思います。
また、仮に全く興味のない人が読んでくれたとすると、アメリアさんの解釈が絶対的な正解だと思ってしまう可能性もおおいにあります(語り方が結構上手いのでなおさら)。
そうなったら、アメリアさんが目指す「作品に積極的に関わっていく見方」は達成できないかな。
下手なことは言えませんが、アメリアさんが示すような積極的に作品を読み取る行為に、人々をいかに巻き込んでいくかが課題なのかなと思いました。
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70作品程度のアートを例に挙げ、具体的に紹介していく内容。
アート関係の本を買ったのはこの本が初めて。興味はあったけど、どの作品もなんか好き、とかあんまりかな、という感想しかもてなくてもう少し深く学びたいなと思っていた頃に読みました。多くの視点を持つことで解釈ゲームとして、より美術鑑賞が楽しめるということを教えてくれた本。
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20世紀美術の平易な解説書。ミニマリズム以降の展開についても目配りがされている良書。当時の開催3館が置かれた状況に照らして、展覧会図録として制作されたものと思われる。
もっとも発刊当時から、このタイトルには違和感がある。難解と思われているものを平易に語ることは、ここで実践されているようにまったくもって正しいし、またあえて陳腐な疑問をタイトルに冠すことにより読者を広げようという狙いもあったのだろうが、成功していないと思う。
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・「創造」の観念
画家は神と同じく「創造」する存在だと考えられた(c.f.ピグマリオン神話)
☆しかし、20世紀以降その考えへの挑戦が発生する
・表現に対する態度の変遷
19世紀=客観的表現
20世紀=個人的表現
☆ゼウクシス=絵画におけるイリュージョンの象徴
☆1888年 ゴッホ《靴》=作者の意図より鑑賞者の意図を重視する「開かれた作品」
・抽象絵画の2つのタイプ
A.やんちゃな抽象 身体感覚に直接訴える
・カンディンスキー(ロシア)
第一次世界大戦期1914~1918に活躍。
(c.f.第二次世界大戦=1939~45)
1895年、マネの積み藁連作に影響を受ける
音楽的表現⇔近代文明
・ポロック(第二次大戦後 c.f.ニューマン、ロスコ)
(ユングの無意識論の影響)ドリップペインティング・アクションペインティング(byローゼンバーグ)
オールオーヴァーな画面構造
B.きまじめな抽象 秩序や理性に訴える
・モンドリアン(オランダ)
幾何学的絵画(厳格なプロテスタントであることによる)
第一次大戦前後のテクノロジー信奉の時代の代表的表現
・マレーヴィチ
シュプレマティズム 異化効果(ソヴィエトのシクロフスキーが提唱)
☆しかし、後にソヴィエトの指導者たちは抽象画を拒否、リアリズムを理想とした⇒第二次対戦へ
・ニューマン(60)
ユダヤ人。画面に信仰を呼び起こさせようとした
・ロスコ(60)
叙情的
・ステラ=ミニマリズム
・ブリジット・ライリー
オプティカルアート 視覚の遊園地
☆多様だが、同時代⇒モンドリアン、デュシャン、ハートフィールド、ダリ、マグリッド
ミニマム彫刻
知覚を自覚させようとする
△解釈○体験を与える
・カプーア
・セラーノ《弧を描く精液》
「広義において、感覚と理念、あるいは私たちが感じることと、認識していることの間の結びつきを、故意に食い違わせることことが、今日のアートにおけるひとつの重要な鍵なのである」
ポストモダニズム
ポロック以降、抽象絵画はいくところまで行ってしまったという意識
・60年代 ミニマリズム ポップアート
・70年代後半 過去の遺産へのノスタルジーの発生
・80年代~ 絵画への回帰
☆ポストモダン
=力関係をごちゃごちゃにする
驚くほどの多様性、視覚的素材の料理
伝統は反目するものではなく、オリジナリティとは唯一の創造でもない
☆広告産業をつくり出すアートディレクターが純粋芸術と同じ大学で教育を受けるようになったことで
純粋芸術とそうでないものとの境目がより複雑になってしまった
・戦争という重要な主題 愛国心を煽るor悲しみの表現
・象徴としての身体
・パフォーミングアート=以前は政治的な理事への反発だったが、もはや伝統的表現になった
・性的アイデンティティの問題=肉体と社会の中で発達する自我とのやっかいな関係をあらわすのにベスト
⇒性は反目するもので��なく、そのなかで遊ぶことで解放できる※マドンナ、イッセイミヤケ
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彼女の提唱した美術館のあり方自体に興味があったわけだが、この本も美術館での取り組み同様、アートへの学がない私でもとっつきやすく、アートを分かった気にさせる面白い本であった。
シャーマンをめぐる論が印象的。