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冒頭の「お母さん、気がついていますか、質問形と命令形の会話」というメッセージにドキンとした私。
そこに書かれているエピソードを読みながら、「私も同じことをしている・・・」と反省。
質問形と命令形ばかりでは、子どもはうんざりしますよね、誰だって。それにそういうのは会話とは言わないだろうし。
でも、案外気づいていないのだと思う、そう指摘されるまでは。
それは、「子どものため」という言葉で自分の言動を正当化してしまうからなのかな。
著者はこう言います。
自分の気持ちに戸惑いながら鬱々として節目を作っている世代の子どもたちとスムーズに話し合うには、たった一つの秘訣があります。その一つとは、親自身が自分の心を見つめることです。自分の問題を見つめることです。自分の中の欲に気づき続けることです。
親は自分の子どもによかれと思って、いろいろなことを指図したりします。
それなのになぜ、子どもはそれをうっとうしく感じるのでしょうか。なぜ親の善意がまっすぐに子どもに伝わっていかないのでしょうか。
それは親自身が自分の中の欲に気づかず、それに目をつぶって「子どものため、子どものため」と思うことで、自分は正しいと思い込んでいるからにほかなりません。
このほかにも教えられることがたくさん。
挿入されているエピソードがいいです。