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関一さんの旧字体の論文を読んで、ちょっと疲れたので、都市社会学の本を読んでみた。
この本は、タイトルだけで購入。
中身をよむと、どうやら都市社会学という分野の本らしい。らしいというのは、都市社会学というものが今一つ十分に理解できないため。
なんとなく、フィールドワークを通じて、特に、人のつながりなどのソフト面から都市の特徴や問題を分析するという分野らしい。あんまりぴんとこないが。
おもしろいと思った指摘。
①山間集落の例として三重県の紀和町では、平均して50世帯前後の小規模集落が、一部を除いて大半が山間部に散在して、日常生活物資の購入や病院への通院などは高齢者にとって非常に不利な状況におかれている。(p79)
②田園集落の例として、京都府網野町浜詰築では、区の診療所は現在廃止されていて、週1,2回送迎バスによって町の病院に通院している。
③高齢者の居住地域について留意しなければいけない点として、ア 住み慣れた土地であること、イ 安全であること、ウ 都市交通の便がよいこと、エ 経済的に負担しうる物価水準であること があげられている。(p137)
被災地の復興にあたっても、高齢者の利便、特に日用品の購入とか病院への通院が大事なことが確認できた。