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紙の本
ペンギンゴコロ、うたゴコロ。
2003/09/02 22:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペンギンゴコロ、うたゴコロ。
それは、短くて、可愛くて、あたたかくて、優しい歌。
この絵本で、寄り添う言葉とイラストが、私には歌として響きます。
「わたしのココロは
ペンギンの形を
している」
「胸に手をあてると
ペンギンが
いるのがわかる」
(本書の冒頭より引用)
私の心はペンギンの形をしていません。
でも、「ヒナゴコロ」も「南極点」も
大人になるまでに通ってきました。
私の心はどんな形をしているのか。
本書をヒントに考えましたが、
何一つしっくりくるものはありませんでした。
様々な種類のいるペンギンの中でも、「シンプルな心」担当の
「アデリーペンギン」が著者の心の形なのだそうです。
「ほかのペンギンに
あこがれた日びも
あった」
「でも今は
アデリーペンギンが
気に入っている」
(本書より引用)
頼りになる反面、頑固に拒否権を発動して
理性を振り回す、やっかいな心。
自信満々で「ついてこい」という気配なので、
安心して後に続けば、袋小路で行き詰まる心。
壁に叩きつけても、換えがきかないから
いずれ、拾って洗って繕って、つきあい続けた心。
そんな心とペンギン。
結びつくはずが無いのに、奇妙な説得力で
繋がりを実感させられる悔しさ。
少し憎らしくて、かわいらしい一冊。
私の心はペンギンの形をしていません。
でも、「ヒナゴコロ」の渦中に、「南極点」の
存在を指し示す役割を、もし本書が果たしたとしたら、
深く出会えたかもしれません。
あるいは、長くつき合えたかもしれない、友だちのような一冊。
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