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ハーバード流交渉術 新版 みんなのレビュー
- ロジャー・フィッシャー (ほか著), 金山 宣夫 (訳), 浅井 和子 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:TBSブリタニカ
- 発行年月:1998.3
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紙の本
交渉術の古典的バイブルが示す、交渉を通じてWin−Winまで高める対人行動
2003/08/04 23:59
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投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの交渉本のもととなっている交渉術の古典的バイブル。Win−Winを構築する交渉のあり方を(多分)最初に説いた名著。改めて本書に当ってみると、交渉術に止まらず、人間関係に関する多くの示唆、含蓄が含まれている。
本書が提案するのは「原則立脚型交渉」という交渉スタイル。この交渉のプロセスは、
1.人と問題を分離する
2.立場でなく利害に焦点を合せる
3.複数の選択肢をつくり決定はその後にする
4.客観的基準を強調する
という4段階で構成される。「原則立脚型交渉」というとなんだか堅苦しいが、相手と当方との創発的な交渉の方法論と言える。
「人と問題を分離する」という点は、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」(またはその逆)になりやすい当事者に、反省のための戒めを提供している。意趣を晴らすことが目的ではないというのは、判ってはいるが、やはり心に留め置きたいことだ。
また、立場でなく利害に焦点を合せる、複数の選択肢をつくる、というプロセスは、問題分析・問題解決のプロセスと相通じるものがある。交渉相手との長期的な関係を省みれば、短期的な利益を追求した駆引型交渉や単に相手に譲歩を与える交渉に比べ、互いのことを「問題解決に向けて共闘する者」と捉える創発的な交渉のほうが、よほど深い人間関係を構築できる可能性が高い。
「お客のことをすぐに聞く営業マンは、所詮お客のことを考えてない」とは、とある企業経営者の言葉。単に交渉術と捉えるのではなく、広くヒューマンスキルを高めるためにも、是非体得したい考え方である。
紙の本
交渉を効果的に行うための処方箋
2002/06/29 10:41
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投稿者:econtaro - この投稿者のレビュー一覧を見る
われわれは日常的に何らかの交渉に従事したり、あるいは交渉について見たり聞いたりしています。「昼食を何にする」という友人とのやりとりから、国際交渉まで、そのパターンは多種多様です。
いろいろな種類の交渉があるものの「交渉には普遍的に適用できるような方法がある」というのが本書の基本的なスタンスです。具体的な方法として、「人と問題を切り離せ」、「立場でなく利害に焦点を合わせよ」、「複数の選択肢を用意せよ」、「客観的基準を強調せよ」という点が挙げられ、具体例を交えながら解説されています。
特に「交渉の際に感情的になってしまう」というひとにお薦めの一冊です。また、自分の交渉のやり方を内省(reflection)するうえでも、有益な本と言えるでしょう。
翻訳ですが文章は硬くなく、読みやすいです。
紙の本
初心者必見!立場駆け引きを脱して、原則立脚で交渉せよ!
2005/03/18 19:02
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投稿者:烏梅 海馬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなにすごいことが書いてあるのだろうと読んでみたが、前半は、誠実な交渉者であればだれしも行っている常識的なことに思える。このあたりは、基本的な事項として説明されているのであろう。後半には、例えば第三章の「こんなときはどうするか」には「相手が汚い手をつかってきたらどうするか」という項があって、うそ、疑わしい意図、個人攻撃、芝居、脅迫、極端な要求などなど、それぞれのケースごとにどう対処したら良いかの助言が載っている。結構網羅的で、いろいろと自分の経験を思い出して笑ってしまう。著者も本書の中で言っているように、経験を積んだ人にとってはどれもこれもあたりまえのことなのだが、自分の交渉術を整理するのには役立つであろうし、自分の考えと一致していれば自信にもつながるだろう。
本書の中心テーマである「原則立脚型交渉」とは、簡単に言えば“客観的視点に立って、双方の利益を追求する誠実な交渉方法”であり、推奨されるべきものである。反対に「立場駆け引き」とは、自分の利益のみに固執した言い分と、同様な相手との戦いを演じる交渉方法のことなのだが、このような交渉を目にすることは多い。そんな場面を思い浮かべながら、「原則立脚型交渉」と対比させて読むのも一興だろう。
交渉とは、公平であり、両者が利するための話し合いのことである。一方のみが得をする場合には“脅迫”というのが正しい用語である。互いに利他の心で接するならば、相手の利益の源泉を真剣に考えることができ、同時に自分も利する手立てが見つかる可能性は大きくなる。何よりも長期的に良好な関係を継続でき、交渉にかかるコストを最小にとどめることができるであろう。総じて、本書はこのようなことを論じているのであり、交渉を戦いと捉えがちな初心者には必読の書である。
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