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現代文学のモンスターによるスプラッター小説です。言語の意味生成性が解体されます。ホントです。受験が終わり、受験的小説読解から開放されたら読んでおきたいですね。
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「愛」もそうでしたが、ソローキンの森の描写はとてもさわやかで、すがすがしく、読んでいるうちに森の空気が頬に触れているかのような錯覚に陥ります。
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(1)(2)の全二巻。
19世紀の喜びと笑いに満ちたロシアの小村。一文一文ごとにきらきらと溢れ出さんばかりの豊かなロシアの自然の描写が輝く。生きる喜びが全身から満ちている登場人物たち。うんざりするような都会から帰ってきた主人公のロマンと、彼を迎える知性とユーモア溢れる家族。多少抜けたところがあっても、活気があり人生を謳歌する術を知っている農民達。
やがてロマンは運命の人タチヤーナと出会います。そこからの強烈に惹かれあう二人の臆面もない求めっぷりや、周りの祝福の激烈さと来たら読んでいるだけでこっちまで幸せな気持ちになるほどです。
また珍しく、19世紀頃のロシアの料理についての描写が事細かにあり、それだけでも読む価値があります。正教徒として規則正しく、豊かな自然に囲まれて、喜びと笑いの中に生きる。古きよきロシアのイメージそのままの世界がここにあります。
でもそれだけじゃないんだよ
最後まで読めば、分かる
この「ロマン」凄すぎる
カタストロフった
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チェーホフ、トルストイ、ドストエフスキーなどロシア文豪をふまえた文章、知的な会話にユーモアあふれる上流階級の人々。お百姓にアル中にシベリア返りに戦争返りのニヒリスト。白樺と緑の眩しい美しい大自然のなか燃えあがる運命の恋!ロシアンルーレットまで出てきて大河ドラマか?!とロシアの魅力満載で終った…。こんなに盛り上げて…カタストロフが怖い。
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19世紀のロシア文学風に始まり、牧歌的な自然とそこに暮らす人びとの描写は一流。しかし下巻途中から突然虐殺が延々と続き、最後は小説、文が解体され、文字の羅列となり、「小説は死んだ」
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第1巻は至極『真っ当な』ロシア文学。
やや主人公の人物造形にエキセントリックさが見られるぐらいだろうか(但し、ロシア文学の主人公は割合に極端なタイプが多いので、これも「伝統」と考えることも出来る)。
第2巻でどれほど無茶苦茶になるのか読むのが楽しみだw
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うん、楽しい。いかにも端正な古典ロシア風小説。キノコ狩りとか狩猟に行きたくなるくらいだ。これが壮大な前振りとはすごいな。