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初めて読んだ小松左京作品。
映画版の公開を機に読んだが、当時は小6だった。
小学生に込み入った政治の話は少し難しかったようだ……。
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2011.3.11 東北関東大震災。
街の機能とインフラが壊滅的な打撃を受けている様子を報道やツイッターで知り、またこの本を読みたくなった。自己所蔵本。初版は1985年、徳間書店。徳間の新書第3版なので、たぶん、発売を知って飛びついて買ったのだろうと推察。記憶にはないが。
2011.3.20
第1、2章読了。すごいスピード感でぐいぐい引っ張る。改めて小松左京の偉大さを知る。ネットで書名検索してみたがほとんど映画の話題。無理もないか。インターネットが一般に出回る前だもんね。映画の評判よくないので原作に光があたらない。残念。
この作品で一番好きなところは、中間管理職レベルの人々が活躍するところ。ある程度リーダーシップを取れる権限があり、パフォーマンスもあればなんとか組織を立ち上げ、引っ張っていける。このような災害時だけではなく、日常のビジネスシーンにおいても使える、様々なアイデアが満載です。
コンピュータ、通信関係のシミュレーションもなかなかのもの。今のITの進歩を見れば陳腐なものに見えるかも知れないけれど、当時のテクノロジーからすると、その先見性の鋭さに脱帽。じっくり読んで、これからの自分の方向性を探ってみたい。
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仮に東京がなくなったら?
そんなときの混乱ぶりを考えることから見えてくることは案外多いようです。
小松さん、日本が好きなんですね。ホントに。
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映画が公開された時に、家族で見に行っていて、映画の方の
印象が強い。当時、小学生だったが本も持っていたが
最後まで読んだ記憶がなかった。
冒頭の鶏飯を買うくだりだけはずっと覚えていたが。。。
今回、改めて読んでみたが、当時の俺には読み切るのは
無理だったなと。さすがにこれは…。
方々で書かれているが、首都機能が完全に途切れてしまった際の
シュミレーションである。
首都が雲に覆われてパニックが広がっていくさまが描かれ、
それに対応していかなければならない状況が描かれて行く。
特に、アメリカ、ソ連の冷戦時代ならではの思惑が浮かび上がる。
雲の謎、大国の思惑、それに対応すべく奔走する人々…
と下巻におおいに期待を抱かせて上巻は終わる。
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東京との連絡が取れなくなってしまった。ある霧の濃い日を境に日本の首都が白い雲の中にかき消えてしまった。突然日本の首都が無くなった時にどのような事態が発生して、どのような対処が考えられるか。それをシミュレーションしたような小説である。首都直下型地震が想定されている現在、ただのSF小説だ、といっておくわけにはいけない。
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このSF小説は、首都周辺30キロにわたって謎の雲が出現し、その事によって日本政府は機能しなかったが、名古屋を臨時首都にして何とか機能を復活したが、後に米ソが謎の雲探求のために難癖をつけ始めたが。
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とにかくスケールがでかく楽しい。
冷戦期特有の事情や、今ではコンプラ上許されない描写もあり、昭和末期の時代劇としても楽しい。
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首都東京を中心に、半径30kmが雲の壁に包まれ、外部との接触がすべてなくなった。
1985年上梓のSF。
物語りは、東京を取り巻くすべての人たちの問題となった。雲の中は分からない。首都圏がない。けど、生活は続く。国防は、経済は、放送は、新聞は、雑誌は、銀行は、給与は、大学は、すべてが首都圏に集中しているため、まったく無の状態からの再構成が必要、と。
政治家、閣僚、官僚、大手企業本社が、機能しなくなった時、急遽アメリカから帰国した高官が、米軍との事前交渉する場面があるが、緊急事態に即し、責任の重圧に堪えかねて泣き出すくだりがあるけど、きっと、誰もがそんな思いを共有していたんだろう。誰もが自分の吃驚の問題として捉えた瞬間かもしれない。(実際、田宮記者もそう語っている)
この件から、対応策が加速度的に、全国知事会議を臨時政府と押し進める。
だが、問題は山積だ。新しい国会、官庁、警察、司法、外交、厚生、教育、経済を作り直さねばならない。
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新型コロナウイルスのパンデミックで、『復活の日』が脚光を浴び、その関係であろう、重版されたものを早速購入した。大映の映画版は、”雲”を排除するため人類が知恵と技術を結集するが、原作小説では為す術なく、いつの間にか”雲”が消えてしまう、という終わり方。原作のラストの方が、余韻があって好きだなぁ。