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よるのようちえん みんなのレビュー

絵本 1999ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ 受賞作品

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みんなのレビュー36件

みんなの評価4.0

評価内訳

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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
30 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

場所が保持する人生の記憶

2009/11/25 22:53

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ホキー - この投稿者のレビュー一覧を見る

写真をよくみると、園庭に遊具の影があったり、窓際に日が射していたりすることから、本書は文字通りの「夜の」幼稚園を描いたのではない。

では、「夜の」とは何を意味するのか。
それは、「目に見えない」「理性では捉えられない」こと、ここでは、幼稚園のあちこちに埋め込まれた「場所の記憶」を指す。

有名な『まっくら森のうた』の「光の中で見えないものが、闇の中で浮かんで見える」という歌詞を参照するとよい。
光-それは理性・意識に対応している-にもとずく、「あれは○○である」「これは△△のためにある」という「見える世界」の知識を取り払うことで、より身体や情感に根差した、知覚されない、すなわり「見えない」知識が露わになるのである。
本書がなんとなく恐く感じられることがあるのは、「見えない」世界を提示されることで、意識のレベルでは自己解体の不安がよぎるからである。

見えない知識は、理性による知識と異なり、輪郭はぼやけ、「……である」と明確には規定できないものである。本書の中の、語彙としては意味を成さない音声の羅列がそれを表している。
また、絵本の読み手にとっては、この言葉にどのようなリズム・情感を乗せて読むかによって自分の解釈や個性を発揮できる。

明確には捉えられないこれらの「場所の記憶」に属する知識は、しかし、理性による知識以上に、人間個人の生命力の源泉を担っている。たとえば、われわれ大人にも「思い出の場所」がある。その場所は、その人固有の経験や人間関係と結びつき、固有の価値を持って、その人の人生を彩り、生きている実感をもたらすのである。

「場所の記憶」とは、こうして、一義的には「私が記憶する、その場所についての記憶」であるが、私自身の主観に視点をおき、それが「見えない」ことを考慮すると、あたかも/まさに、「その場所が記憶する、私の人生の重みづけ」である。
 そうした記憶の集積地である幼稚園の「夜」を描いた『よるのようちえん』は、「(今は大人になった者も含む)大勢の幼児が、自分の人生を作り上げてきた思い出がしみ込んだ場所」という、幼稚園の性格を見事に描き出しているのである。

本書が描く「場所の記憶」の観念は、マニアックな姉妹作『白ゆり50年』でより分かりやすく提示されている。

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紙の本

ふっと素敵な夜の世界観

2021/12/20 10:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とらこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

よるのようちえんに現れる不思議な小人?妖精?さんの物語。

物語といっても、何かをするわけではないのです。
どういう存在かも分かりません。
ただそこに、たたずんでいるだけ。
幼稚園のあちこちに、そっとそっといる。
その言葉の響きと世界観がたまらなくいいのです。

何も起きない物語。でも、なんだか読み終わると穏やかな気持ちになります。

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紙の本

よく知っている、誰も知らない場所

2016/09/20 15:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:coco - この投稿者のレビュー一覧を見る

毎日通って、慣れ親しんでいる幼稚園も、見方を変えると、とたんに不可思議な場所に早変わり。
小人のような妖精のような不思議な生き物たちが現れて、幼稚園は夜もやっぱりにぎやか。
見慣れた場所を不思議な空間に変えてしまう、ことばの魔法使い谷川俊太郎さんの魔法に感服。

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2006/10/23 16:43

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2007/05/14 00:00

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2007/10/18 02:55

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2008/06/02 10:55

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2008/09/07 20:59

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2009/09/03 23:59

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2010/09/29 13:22

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2011/09/08 04:45

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2012/02/05 07:57

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2012/03/04 08:09

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2012/06/03 23:27

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2012/07/27 22:58

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