紙の本
まるで導入部がサビになっている歌のような
2022/02/11 04:50
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間国宝にもなった、かの多趣味な
噺家の語りの冒頭部を集めた本です。
まず、話題が多彩なことに驚かされ、
次に、口調に滲み出る人柄にぐっときます。
紙の本
これぞ話芸!
2017/11/16 10:56
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投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る
柳家小三治師匠の独演会で披露された枕を集めたもの。
録音から書き起こしているだけあって、臨場感があり、テンポの良い話に、ついつい引き込まれてしまう。
同じ話をしても、話す人によって面白くなったり、つまらなくなったりするが、その差は何なのか?
この本を読んで、「話す」ということも「芸」のひとつだと改めて感じた。
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小三治師匠の落語の枕を集めた本。どの枕も面白くってためになりました。「駐車場物語」と「郡山先生」が好き。
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自分にあった「枕」を探していた時にたまたま見つけた本でした^^
実際、寝る前に読むとよく眠れてまして…(笑)
小三治師匠の軽妙なしゃべりが実に心地いい作品です^^
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感動的。
柳家 小三治の独演会などでの噺のまくらを集めたもの。
あまりに面白くて、
でも言葉の端々にこころがあって、
面白いし、そんなに深い話をしているわけでもないけど
なんだかほろっと来てしまう。
「噺家」という職業なだけあって、読ませる、というよりは聞かせる本。
読んでいると生身の人間と向き合っている感覚。
「高座から、客席に向かって発した声が、消えちゃうところが魅力」と柳家小三治は語る。
その言葉を実感すべく、そろそろまた、寄席に足を運びたい
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まくらというのは、落語の世界では
ネタに入るまえの話のことを言う。
もちろんネタに移るための導入部だから、
ネタとまったく関係ない話はするわけも
なく。
小三治さんのまくらは長い。ほんとうに
これから、落語のネタがはじまるのかと
不安になるほど長い。なにせ、まくら自体が
すでに現代落語として通用するからだ。
芸事をことばで説明しようとすることほど
滑稽なことはないので、ぜひ、手にとって
読んでほしい。
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「もひとつ・まくら」の方を先に読んでいた。そのときおもしろかったけど、この本はその当時は見つからなかった。
今更だけど懐かしくて読んでみることにした。
まくらというのは落語の冒頭に話す「落語の世界」と「今」をつなぐものだと思っていた。
この本を読むとそれだけではないような気がする。
でも、やはり落語へ導くためには今が大切なのかも。
この本が発売された1998年。内容によっては80年代に話したものもある。それをしっかり理解して読まなければ。
その時代の「今」感じていることを話しているので、2011年の「今」には少しつらく感じることもあった。
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最近、日本の文化にちょっと興味が出てきた。
寄席に行ったことは無いけど、ぜひ本物を聞いてみたいと思った。まくらでお腹いっぱいになっちゃいそうだけど。
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落語をあまり聞かないので恥ずかしながら柳家小三治さんのことも知らなかったのだけど、面白かった!
海外旅行で英語に苦労する話し、駐車場に住み着いてしまったお行儀のいい(?)ホームレスの話しなど声に出して笑えました。
美味しい「塩」にこだわる柳家小三治さん、本の中でベトナムの塩がすごく美味しいと書かれてあるのを見て試してみたくなりました。
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拾い読みしてみようとしたんだが、今一つピンとこないな、と暫くそのままになっていた。
ふと、「野晒し」が聴きたいなと、何となく師匠のCDを購入して驚く。全然本題に関係ない話が延々と。だって、CDって公式記録じゃないの。ドリアン騒動ってCDも買いました。CDショップの棚で見たときは新作落語かと思いました。
え〜っと、つまり小三治師匠の声と喋り方を頭の中で再生しながら読むと、そこはかとなく可笑しいのですよ。師匠の肩の力の抜け方というのは不思議ですね。
最近、子供は学校のクラブや少年野球の練習で休日も居ないので、おとーさんは一人で寄席でもいってぼーっとしてみようかと思っています。
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やー面白かった~。こりゃ、生で聞きたくなっちゃうね。
普通に、普通にってのも変な言い方だけど読み物としても、とても面白かったです。
駐車場物語なんて絶品。
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「まくら」が長いことで有名な柳家小三治師匠。時には、「まくら」だけで高座をおりることもあると聞く。
本書は、そんな小三治師匠の「まくら」をそのまま収録したものだ。
文章にすると、面白さはどうなんだろう?
CDで聞いて面白いのは知っていたので、読んでみたいと思った。すると、やっぱり面白い。声を出して笑ってしまうことしばしば。
50歳で、英会話のためサンフランシスコ留学したときの『めりけん留学奮闘記』は新作落語のよう。
「ホットドッグ」を買おうと、店のおばさんとしたやり取り場面、最高!
借りた駐車場にホームレスのおじさんが住み着いてしまったという「駐車場物語」もなんとも面白かった。
今年、落語協会会長に就任された師匠。旺盛な好奇心が巻き起こすエピソード、今後も楽しみだ。
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今年3月、春風亭一之輔という新しい真打が誕生した。小三治師匠率いる落語協会では、なんと21人抜きの真打らしい。小三治師匠をして、「本物」と認めた逸材らしい。このニュースを耳にして、小三治師匠の本もちょっと手にとって見たい、と思って手を出したのがこの「ま・く・ら」。
師匠のまくらは長くて有名だが、この本まくらだけを集めて編集したもの。ここからどう噺が始まるのか、ハラハラさせられるんだけれども、やっぱり噺、なかでもまくらは世相を映すのでやっぱり、今読んでしまうとちょっと時代が違う感が否めない。。。これがもっと経つと、まくらだけでも噺が成立しているので、歴史的な意味合いがでてくるのかもしれません。それぞれ、面白いんですけどね。
ホームレスの方の話とか、師匠の体当たり英語奮戦記なども、いいんだけど。。。やっぱり、寄席での師匠がいい、っていうことで。
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「まくらの小三治」と呼ばれている(らしい)
小三治師匠の高座の、本当に「まくら部分」だけ
書き起こして一冊にした本(^ ^
小三治師匠を生で拝見したことはないのですが、
テレビの追っかけドキュメンタリーで見たら
本当にまくらだけで1時間とか喋るらしい(^ ^;
「普通の」落語の場合、時事ネタだとか
季節のネタとかを二つ三つ話して、
すぐ「本題」に入っていくものと思います。
が、小三治師匠の場合は、全然違う(^ ^
趣味人として知られる師匠らしく、ネタは
バイクのこと、俳句のこと、英会話留学から、
CDの音質向上やらおいしい塩や蜂蜜の話まで、
「身の回りのネタ」がもの凄く幅広く、深い。
しかも「バイク用に借りてる月極駐車場に
いつの間にかホームレスが住み着いた」とか、
「句会で旅に出て昭和天皇に至近距離で遭遇」とか、
そもそも身の回りで起きることが普通ではない(^ ^
それを、高座に上がってからアドリブで喋る
師匠の話術はやはり半端ではない。
ぜひ生で聞いてみたくなったし、
続編もあるそうなので読みたくなりました(^ ^
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小三治師匠のまくらを一冊にまとめた本。これよりも前に二冊目の「もひとつ」を読んでからこっちに戻りました。「ニューヨークひとりある記」「めりけん留学」「駐車場物語」は音声ですでにきいていたんですが、紙面になるとまた違うおもしろさがありました。
塩の話とかミツバチの話とか、なぜそこに関心を見出だした!?というとこからして楽しい。にこにこしてやってるんだろうなぁ、と想像するとなんだか和みます。
駐車場物語のサゲがすごく好き。